コーキュー 2
なんか私、1話1話が短くて申し訳ありません…(涙)
「グ、グレンリード!な、何を!?」
王様があたふたしています。吹き出したお茶が熱かったですかね。気のきく私は布巾を差し出します。
「ハナコ…。」
?何でしょう?王様が瞳が憂いを帯びているというか、怯えているように見えます。
「ホッホッホ。いやぁ、ハナコ殿を側に置くようになり、王が丸くなられたと貴族らの間でもっぱらの噂でな。まあ、普段一切我々には近づかぬ輩も元々妃問題には煩かったがのぉ。近頃ではその噂のせいか、煩わしさが三割増しじゃ。 」
「父上、その話しはここでは…。」
グレースさんが、何だか少し気まずそうに口を挟む。
「ふむ。しかし、貴族らはほんに、煩くてのぉ。王を急かせんもんだから、わしのところに連日手紙やら使いのものやら、果ては娘を連れて本人らがきよるのよ。」
コーキュー、妃、娘…。
コーキューって、後宮のことだったのでしょうか?
後宮、日本でいう大奥のこと…?
ということは、後宮には王様の奥様が入るのでしょうか?あれ?でも、この世界は一夫多妻制だそうなので、側室、とか言う方々が入られるのでしょうか…。
そういえば、ちらほらその後宮に関する書類はあったようですが、私がよく見たのは昨日兵部省に渡しそびれて、結局グレースさんがしてくれた、後宮の警備の書類だけて、あとは王様かグレースさんが処理して、その書類だけはグレースさんが必要部署に届けていたので、私はほとんど見たことありませんでした…。
隠してた…?
でも、まさか。だとしても何故?何のために?
…なんで、私は、こんなにモヤモヤするんでしょう…。
「あ、の、私!茶葉が無くなりそうなので、貰って来ます!!」
何故だか、ここにいることが苦しくて、そう言うと、
「ハナコ!」
「ハナコ殿。」
と、二人に、王様とグレンリードさんに呼び止められる。
「ハナコ殿にも話があるのじゃよ。」
そう言ったのはグレンリードさん。
「わ、たし、に…?でも…、後宮なんて…私には無関係の話しじゃ…」
王様が何かを言いたそうに私を見る。
なんですか、なんなんですか。だってそうでしょう?私には関係ありません。
王様は一国の、しかも、この世界の中心の国の王様で…私は、たまたま風の精の気紛れで連れて来られた渡り人で、普通の女の子です。まぁ、少々魔法は使えますが…。
「それがの、王太后からも書簡がきての。ハナコ殿を後宮に入れてはどうか、と。」
「ならぬ!」
「嫌です!」
王様と私が言ったのは同時でした。




