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やっぱりファンタジー!?

「そ、それで…。」


ごくり、と、とっても美味しそうだったので最後の最後にととっておいた牛肉のソテーを飲み込み、グレンリードさんに聞きました。


まあまあ、お腹も空いているだろうし、食べながらお話しでもしましょうか、ととてつもなく美味なディナーを頂いておりました。

世界はファンタジーですが、食べ物、食材などはほぼ同じようです。たまに香辛料などで聞いたことがないものもありますが。


そして食べながらグレンリードさんが話してくれたのが先程の神様云々の物語なんですが、なかなか面白く子供っぽいなと思いながら先を促してしまいました。


「ホッホッホッ。それからはもうブラシェウスがはちゃめちゃじゃな。まず、ファイアンサカの治める火の国にこの国寄越せと攻め込んでな。むろん、ファイアンサカ率いる火の国の人々も抵抗するが、何せ考えてもおらんかったことだからの。ブラシェウスの手に落ちてしまったんじゃ。そしてそれに勢いづいた光の影なる国は森の国まで攻め込んでしまう。」


「うひゃあ~。他の神様は何も言わなかったんですか?」


「それは言うたさ。しかしブラシェウスは自分が疎かにされたと思うて聞く耳もたなんだったようじゃよ。」


「ありゃりゃ、それは残念さんですね。火の国の鉱山だって事故とかあっただろうし、森の国なんて豪雪地帯なんですよね?冬は大変じゃないですか!光の影なる国は要は酪農やら、牧畜がメインの産業だったんですよね?こんな美味しいお肉が作れるんだから良いじゃないですか!!」


「ホッホッホッ。ほんに、ハナコ殿の言う通りじゃ。」


「うわ~。というか、レイニール神は何もしなかったのですか?神様を作った神様なら偉いのでしょう?」


「しおったよ。嘆き、悲しみ、そして怒り狂い、それは世界を焼き付くしたそうじゃ。」


「は…?」


イヤイヤイヤイヤ!明らかにやり過ぎでしょう、レイニールさん!やること極端過ぎやしませんか!?


「ホッホッホッ。そのレイニール神の末裔が恐らくハナコ殿がこの世界で初めに会った我が国の王、ダニエル.ウラン.レイニール様じゃよ。」


「う…」


「う?」


「ウギャヒャヒハ~~~!!!」


物語、ではなかったのですか…。


…ファンタジー……………。


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