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突風に拐われて

お読み頂きありがとうございます。


亀更新ですが、頑張ります!

「ここ、どこ…?」


それは本当に突然だった。





学校が終わって、いつものように帰っている途中。

何の変てつもない、いつもの日常。


「今日の夕飯は唐揚げ~♪ふふん、ふ~ん♪」


自分の美声に酔いしれながら、家の近くの公園の角を曲がったら、


ビュー!!


「ウギャア!?」


突風が吹いた。


…悲鳴が可愛くないのは、あれです。その、突風が結構凄くて、飛ばされるくらいの勢いだったからさ。人間本当にびっくりすると、可愛い悲鳴は無理ってことですよ!普段の私はそりゃあ、もう可憐で可愛らしい悲鳴出しますよ!!


まあ、それはさておき。


そう、その突風が吹いて、思わず閉じた目をあけると、冒頭に戻ります。




本来なら角を曲がったら、その50メートル程先に自宅であるマンションのエントランスが見えるはずなんですが、


「べ、ベルバラ?」


そこは、まるで絵画をそのまま抜け出してきたような素敵な庭園でした。


広さは、そうですね、わかりません。はい。

だって、とりあえず見渡す限り素敵な庭園ですもの。


ただ、あの見事な噴水、中央に船の彫刻があって、まるで本当に船が進んでいるように水が吹き出している、を中心に色とりどりの花が咲き誇っております。おそらくいるであろうここの庭師さんは相当なうでまえですね。私はもちろん素人ですが、その素人目からしても、この庭園が素晴らしいということだけはわかります。


まあ、でも、ぶっちゃけ、庭園の素晴らしさなんてどうでもいいんですよ!


今日の夕飯は私の大好物のマミー特製の唐揚げなんです!


「み、道まちがえたかな…って、んなわけあるかい!」


あまりのことに、思わずのり突っ込みしてしまいましたよ!


角曲がったらベルバラのような、中世ヨーロッパ的庭園って、一体何の冗談ですか!


てか、本当にここどこですか!!!


「誰だ?」


あまりの出来事にテンパっていると、後ろから声をかけられました。


あらまあ、素敵な私好みの低い声。なんて、パニック通り越して現実逃避に突入しそうな思考で振り向けば、誰ですか、この王子は。


え?なんで王子ってわかるかっって?そりゃあ、金髪のさらさらヘアーに、透き通るようなブルースカイの瞳っていったら王子じゃなきゃなんなんですか!ちなみに高すぎず低すぎず、筋が通ったような鼻に、形の良い薄い唇も付け足しておきますから!


「えっと、野原花子のはらはなこと申します、王子さま?」

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