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陽患い

作者: 彗野ひえる
掲載日:2026/08/31

朝焼けが反射した

光が僕を呼び覚ました

健やかな朝、祖母の家で見るような澄んだ空が綺麗だった


機械で切り取ろうとすれば

光はたちまちに逃げてしまった

肉眼に焼き付けられた景色は

目を閉じれば点となって残った

朝焼けのあの綺麗さを残したくて

パラメータをいじってみたけど

いつまでたっても現れやしなくて

夕方みたいに寂しくなった


夏のこと

夏のことだよ

夏のこと

夏の朝だよ

夏だよ

夏が来たの

あんなに嫌いだった夏が!


過ごし方を知って冷たいアイスを頬張り

エアコンのない部屋で眠った

朝焼けに呼び覚まされて起きては

めちゃくちゃになった布団に呆れた


蝉の声が遠く遠くて

鈴虫の声が近く近くて

失った人もいくらかいてさ

そんな中夏が来てしまったよ


滴り落ちる汗を知らず

食欲も失せることを知らない

灰色の感情が流れ出して

とうとう夏が来てしまったんだよ!!

読んでくださりありがとうございました。

一言だけでも感想を頂けたら嬉しいです。

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