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解説
● 風嶺国について
エル・サレインは「風と共に生きる国」であり同時に「風を支配しようとした国」でもあります。
国王は秩序を守ろうとし
神官は信仰を守ろうとし
民はただ、風の恵みを願った。
誰も間違ってはいません。
だからこそ対立は深く解決は容易ではありませんでした。
● 神凪リュシアという存在
リュシアは「選ばれた少女」ではなく選び続けた人です。
声を失ったのは罰ではなく「世界と神の間に立つための代償」。
彼女は最後まで自分の幸福を選ばず世界の均衡を選びました。
その選択は英雄的ではありません。
ですがとても人間的です。
● 風神ヴァル・シェアリスの本質
ヴァルは「愛することで縛られる神」です。
神凪を想えば想うほど世界から遠ざかっていく。
だから彼は愛さないことではなく手放すことを選びました。
それは敗北ではなく神としての成熟でした。




