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トレーニング用小説『創』  作者: しょいくん
1/1

過去

ただ思ったことを書きたい。

それだけだった。

そのうち、物語にしたくなった。

僕による、

僕のための、

僕の物語。


カタカタカタカタカタカタカタカタ


カッ


?「ふぅ…

とりあえずこんな感じで良いかな。」


ピロン


?「着信…

だんだん早くなってるよね…」


『この読み仮名ダサいね。

読者がみてダサいと思われて当然のレベル。

もっとなんかいいやり方ないの。』


?「はぁ…

やっぱりそうなるよね。

いつから本気でやるようになったんだろうな…」


書きたかった、


?「えっと…『直しておく』っと。」


理想の自分を。


?「『ここの部分も微妙かな?』」


書いていた、


?「…

なんだよぉ…

こんどは返信来ないじゃん…」


嫌いな自分を。






カウンセラー「ノートに書いてみたらどうかな?」


?「ノート…ですか?」


冷たい空気。

群れる生徒。

はしゃぐ声。

ここを締め付ける。


熱い空気。

集まる視線。

降り出す雨。

悔しくて泣いた。


カウンセラー「ノートじゃなくてもいいよ。

それに、どんなことでもいいから思ったことを書き出して、くしゃくしゃにして捨てる。

そうするとスッキリするから、ちょっとやってみて。」






?「…

なんでもいいって言われても…」


カチャ…


パラッ…


コッ


スッスッサッサッサッサッ…


『死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね』


パタッ


?「…

はぁ…

良くないよ…こんなのは…

…」


ペラッ


サッサッサッサッ…


『本当は、あぁいう事を書いちゃいけない。

それだけあの時は怒ってた。でも感情論だけで動いていいの?

いや、だめだよね。大人になれない君が大人になろうとして、がまんしてがまんしてストレスがたまって、ぶちまけたくなる時があるのは分かっている。自分のことだから。でもね。こんなやり方はないんじゃない?感情論でどうこうしようとするのを直したいのに結局これは感情論で動いてるんじゃない?

そんなんだから大人になれないんじゃないの?こういうとこだから、こういうこと吐けるけどさ、そんなんじゃ彼女もできないよ。』


?「ブッ…

何書いてんだろ、俺。」


スッサッサッ…






コン


?「ふぅ…

あれ、もう11時半か…

こんなんだから身長伸びないんだよ。」


これ、楽しいな…






クラスメイト1「おい、カンチョーじゃんけんやるぞ〜」


うるせぇな…


クラスメイト1「え、何?無視?」


もういいってそういうの…

マジでめんどくさいから…


クラスメイト2「てか、何してんの?

え、何これぎっしりやん。

勉強?」


クラスメイト1「なになに?

『本当は、あぁいう事を書いちゃいけない。

それだけあのとkーーーー』」


バシッ


?「やめろよ。」


クラスメイト2「え、何?w

ガチ怒?w」


先輩1「おーい、何してんだよー」


クラスメイト1「いや、なんか来る気ないっぽいで。」


先輩2「あ?

ワガママいうなよ。男子は強制参加だぞ。」


?「…」


スッサッサッサッ…


先輩2「…

もうほっとけほっとけ。」


先輩1「はぁ?wだっるw自己中かよw」


クラスメイト2「行こ行こ。」


クラスメイト1「アイツやらないって〜」


先輩3「はぁ?!嘘やろ?!」


先輩2「ほら、やるぞ。」


先輩3「もぉ~…

ホンマに嫌や!」


先輩1「いやぁ~今回は勝たせてーーーー」


?「…」


スッサッサッサッ…






カウンセラー「いいね。

前より顔が良くなってるよ。

悩みを自分で解決出来るって凄い事だよ〜!」


?「おかげさまです。」


カウンセラー「もう、僕がいなくても大丈夫だと思うよ。」


?「あ、え?

そう…ですか?」


カウンセラー「うん。

君ならきっといけるよ。

それに、あと数ヶ月したら、君も受験生になるんだ。

また誰かを頼れば良いかもしれないけど、1人で解決出来るようになってたほうが良いと思うから。まぁ、君はもうできてるんだけどね。」


?「あ〜…」


カウンセラー「僕も今のところは、必要はないみたいだし…

まぁ、また何かあったら頼ってよ。」


?「あ、はい!

今までありがとうございました。」


カウンセラー「いえいえこちらこそ。

お話できて楽しかったです。

学校生活頑張ってね!」


?「はい!

ありがとうございます。」






スッサッサッサッサッ…


?「ふぅ〜…

もう3冊目か…

書くペース、量が日に日に増えてるな…

ちょっと読み返してみるkーーーー?!

なんだ…これは…

どこから湧いて出た?

書きたい。

書きたい。

忘れないうちに書き出さなきゃ…!

新しいノート…

あった。」


キャポッ


キュッキュッキュッキュッキュッキュッ…


『「中二病が世界を変える時代」になったらしいので、息子と最強タッグを組んでみた』

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