表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある世界の男は我儘最強レベル  作者: 平カケル
1/10

プロローグ 出会い

暗い空の下、辺り一面に広がる芝生の大地。

 そこで一人の少年が、疲れを癒すために眠っていた。


「兄貴。あいつとかどうです?」


 木陰に隠れている小柄な男が、隣に立つ大柄な男に訊ねる。


「ああ。あいつにしよう。これ以上ボスを待たせたら、俺たちがどうなるか分かんねえ」

「ですね兄貴。それじゃ早速——」

「やるぞ」


 大柄な男の言葉を合図に、二人は一斉に動き出す。

 眠っている少年の手と足を拘束し、大きめの袋に無理やり押し込む。

 袋の口を縛って、ようやく二人は安堵した。


「や、やりましたね兄貴」

「ああ。ボスに届けるぞ」

「はい」


 少年が入っている袋を二人で担ぎ、ボスのいる本部に足を運ぶ。

 一〇分程で辿り着き、二人でボスの目の前に膝をつく。


「「ただいま帰りました」」

「ご苦労」


 足を組み、堂々と肘をついて座っているボスと呼ばれる男。

 不敵な笑みを浮かべた後、早速袋に触れる。


「あ? この触り心地——男じゃねえか?」

「「ひぃ⁉」」

「てめえら、俺は女を攫って来いと言ったよな?」

「す、すみません。いくら探しても女がいなくて……」

「フンッ。冗談言うなよ。この世から女が消えたとでも言いたいのか?」


 今にも飛んできそうな拳に怯えながら、大柄の男は笑って見せた。


「あはは。まさかそんなわけないじゃないですか」

「てめえ。何笑ってやがる」

「え⁉」


(今の冗談じゃないの? 笑うところじゃなかったの?)

 大柄の男の額には、滝のような汗が流れている。


「まあいい。取り敢えずこの男を、地下の牢屋にぶち込んどけ」

「「はい!」」


 小柄の男と大柄の男は少年が入っている袋を担ぎ、地下に運んだのだった。



読んで下さってありがとうございます!


「面白かった」、「続きが気になる」


と思ったら、


下にある☆☆☆☆☆から作品への応援をお願いします!


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです!


何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ