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生産職ですが最強です  作者: シウ
第二章 カヴァリナ皇国編
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第二章 第二十七話 「黒龍討滅戦2」

うう。頭が痛くて話が上手く纏まらずも、どうにか出来ましたので、投稿します。そして、申し訳ありません、今話は後に改稿をする可能性があります。本当に申し訳ありません。

それでは、体力が限界ですので…お休みなさい。


(神狐殿と契約を結んでいる事から、強いと思っていたが、ここまでとは…)


 たった今。黒龍は翼を斬られた事により、地上から凡そ千メートル程の高さから地上に叩きつけられた。にもかかわらずその肉体に傷と言える傷は一切なくも、颯天に斬られた翼に関しては力なく垂れ下がっていた。そんなある意味で無様と言える様子に対して、颯天の口から出たのは、素直な称賛だった。


「叩き落されて傷一つないのは、流石は最強と名高い龍種を模倣して見せた、というべきか」


「GYAAAAAA!」


 颯天からの称賛を侮辱と受け取ったのかは分からないが、黒龍は咆哮を上げると、垂れ下がった自らの翼に牙を突立てたかと思うと、そのまま片翼を強引に根元から引きちぎり、残っていた片翼も同様に引きちぎり、翼の根元からは血のような黒いものが噴出するが黒龍は気にした様子もなく、強烈な怒り、もはや呪いともいえる感情が宿った視線が颯天を捉えていたが、颯天は微動だにせずに見返していた。


(これほどの視線を目の当たりにしてなお動じない‥…これ程の者を逃すのは、惜しいな)


 こうして、颯天が知らない場所で、颯天の元に侍らせる為の計画が練られ、進み始めたのだが今の颯天が気づくよしも無かった。



 白龍がそんな事を考えている間、颯天は黒龍の意図を正確に理解していた。


(…俺を倒す為に、邪魔になる翼を捨てた、か)


 龍が、空を駆るための翼を捨てる。その行為から感じ取れるのは『必ず殺す』という明確に意思を颯天は感じ取れた。故にもとよりアルレーシャを助ける為に手を抜かず本気で倒すつもりではあったが、そこに一切の手加減をせずに黒龍を倒すことを決めた時、後ろから近づいて来る気配に気が付いたが、颯天は黒龍から視線を外す事無く、後ろへと話しかけた。


「どうしたんだ、白夜?」


「いやなに、主様の戦う雄姿を間近で見たい、と思ったまでじゃよ」


「本音は?」


白い龍(あやつ)なら。何やら考え事があるとの事でな。暇つぶしじゃ」


「酷い言い草だな‥‥ならまあ、行ってくる」


「うむ。ちゃっちゃと倒してこい」


 白夜からの鼓舞(?)に苦笑を浮かべながら受け取った颯天は背を向けた状態で手を数度振った後、ごく自然な動きで一歩前へと踏み出し、直後その姿はまるで幻だったかの様に掻き消え、視線を先の方に向けるとそこには黒龍との距離を既に半分程まで詰めている颯天の姿があった。


「GURURU!!!!」


 神速の早さで距離を詰めて来る颯天に対して黒龍の僅かに開いた顎からは鉄をも溶かす熱量を持つ炎が漏れ出で、広範囲に吐き出す。それによって颯天の逃げ道を塞ぎ颯天を炎の海が飲み込もうと迫るなか、颯天の顔に焦りの表情はなく印を結ぶ。


「風遁【逆風(さかなで)】」


 印を結び風の忍術【逆風】を発動させると同時に炎はまるでモーゼが海を割るかのように、炎の海が颯天を避けるかのように左右に割れ逸れて行った。颯天が発動させた風の忍術である風遁【逆風】。


 それはこの異世界に転移させられる前日、クラスメイトを助けた公園へと送り届ける際に使用していた術で、その効果は指定した空間に風の壁を起こし、吹きつける風圧を相殺する術。今回はそれを応用し、扇状に風の壁を展開し事によって風の壁にブレスが阻まれた結果、まるで炎が颯天を避けたかのように見えた現象の正体だった。


 無傷でブレスを逸らし終えると颯天は、残り僅かな魔力を少しでも温存する為に即座に【逆風】を解除しながらもさらに加速。黒龍との距離を詰めようとした時、颯天の前の紅蓮の塊が迫る。既に加速状態に入っている為に、急停止する事は不可能。であるならば迎撃の他なく、颯天は剣の柄を持ち一閃し、炎の塊を両断し、再度納刀する。


「GURAAAAA!?]


「悪いが…これで終わらせてもらう」


 恐らく、人を容易く死に至らしめる程の熱量を誇るはずの攻撃をいとも容易く無効化された事に驚きの声を上げるが、それが颯天にとって大きな隙となり、納刀していた剣の鞘に手を添え。


「抜刀」


 直後、颯天の姿は眼では追いきれない程の神速へと到達し、八つの剣閃が同時に煌いた直後、掻き消えていた颯天が姿を現したのと同時に、納刀する。


「【八岐ノ太刀(ヤタノタチ)】」


 納刀された瞬間、翼を切断した時と同様の事が、黒龍の全身に起こり、その体は八つに両断され、力を失ったその体は崩壊し黒い靄となり消え去ったのを確認し、颯天は深く息を吐いた。

【八岐ノ太刀】その技は、八つの斬撃が同時に放たれているかのように見えた事から名付けられた技であり、宗龍に傷を付けた初見殺しの技だった。


「…これでいいんだろ?」


「ああ。これでアルレーシャの体を蝕んで毒は消え去った」


「そうか‥…。ならどうやら俺達の役目も終わりのようだな」


「そのようじゃな」


 いつの間にか近くに来ていた白い龍からの言葉に颯天が安堵を息を吐いていると視界の端に移った手が光に包まれており、白夜に視線を向けると白夜も同様に光に包まれていた。そしてそれは役目が終わったが故の帰還を示している事にも気が付いていた。


「今回は、迷惑を」


「あ~。それ以上言うな。アルレーシャを助けるために俺がやった事だからな」


「分かりました‥‥ですが、せめて貴方の未来に光がある事を、祈らせてもらえないでしょう?」


「ああ。好きに祈ればいいさ」


 そして、そうしている間も颯天と白夜を包む光は強くなり、やがて眼を開ける事すらも困難なほどの光に包まれた時だった。


「貴方が未来を切り開くことを、祈り、見守らせていただきます。そして…どうかあの子の事を、宜しくお願い致します」


「ああ」


 眩い光の中で、颯天は白い龍の隣にもう一人、アルレーシャによく似た女性にそう返したのを最後に、颯天の意識は現実へと戻ったのだった。


「…どうやら」


「ああ、戻って来たようじゃの」


 そう言いつつ颯天と白夜は立ち上がり、周囲を確認するが、確かにここはアルレーシャの治療を始めた【封印の間】である事は、間違いなく、その証拠として上空ではアザゼルがコカビエルと戦っているのだろう、互いの武器が当たる音が颯天の耳は捉え。


「んっ‥…んん‥‥あ、れ…?」


「お目覚めか、アルレーシャ?」


「‥‥どうして颯天がここに?」


 そして今、間近の声に気づき颯天が視線を下げると、丁度アルレーシャが目を開けたアルレーシャが体を起こした所だった。


「まあ、そこら辺はおいおい教えるさ。立てるか?」


「ああ」


 そんなアルレーシャに颯天は手を差し出すと、アルレーシャは手を差し出した人物が颯天である事に驚きながらも差し出された手を掴み、颯天に引っ張られるような形で立ち上がったのだった。

本当はもう少し戦闘シーンを書きたかったのですが、体調が思わしくなく、また下手に引っ張っておかしくなるのは嫌だったので、少し短めの話とさせていただきました。

そして、次話ですが、まだ構想はありません(断言)

ですが、感覚を取り戻すために話を考え、良いのが纏まれば投稿しますので、少し気長にお待ち頂けると幸いです。

長くなりましたが、これにて失礼します。

皆様、現在は小康状態ですが、いつ爆発するか分かりませんので手洗いうがいなどをまた外出を控えるなど気を付けましょう。それでは、また次話で。

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