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生産職ですが最強です  作者: シウ
第二章 カヴァリナ皇国編
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第二章 第二十六話 「黒龍討滅戦1」

深夜テンションで書き上げれましたので、投稿です…

少しでも楽しまれると嬉しいです…では、お休みなさい。

 黒い龍が放った光のブレスによる光が収まるとそこには白い龍を中心に半透明で半円形状の障壁が展開された事で放たれたブレスは無効化され、颯天達は全くの無傷だった。


「へえ、障壁か…ところで今のは問題ないのか?」


『ええ。これは意図的な攻撃に対しての自衛の結果ですので貴方を守ったわけではないので問題はありません。それにこれは拘束が甘かった私のせいですので』


「なるほどな」


 どうやら、先程のブレスを防いだのは颯天達の為ではなく、あくまで自衛のためという事でOKという事らしいという事が分かり、攻撃をされる度に白い龍の所に行けば攻撃を防げるのではと颯天の脳裏に一瞬だけよぎったが、すぐにそう都合がいいはずもないという考え直した。


「にしても…黒いのに光のブレスを吐いてくるのは、天使のオーラが形を成しているからか?」


『いえ、それより先ほどの質問の答えはどうなのでしょうか?』


 そんな中攻撃された事等どうでもいいとばかりに颯天は何処かズレたような口にし、そんな颯天に対して白い龍は先ほどの自分からの問いに対しての返答を颯天へと求め、それを聞く前に既に颯天の答えは決まっていた。


「そりゃあ、アルレーシャを助ける為に来たんだ。受けるに決まっているだろ?」


『‥‥そうですか』


 龍ゆえに見た感じで表情は分からなかったが、何となく安堵の息を吐いている様に颯天達には見えた、様な気がした。だがそれは既に颯天の意識の脇に置かれていて颯天の意識は先制攻撃を放ってきた黒い龍へと既に向いていた。


「さて‥‥白夜、障壁や援護をメインで頼む」


「分かったのじゃ」


『よろしくお願いします』


「ああ、任せておけ」


 白い龍にそう言った後、颯天はその場から一気に最高速度へと到達し無音でありながらも音速に迫る速度で黒い龍へと距離を詰めて行く。だが黒い龍は地上ではなく空に居るが、もちろん何の策もなく颯天が距離を詰めた訳では無かった。


『白夜!』


「なのじゃ!」


 颯天からの念話越しでの声が聞こえた瞬間、白夜が柏手を打った瞬間に颯天は地面を蹴り宙へと飛ぶがそれは黒い龍にとっては良い的になる為に颯天へと先ほどと同様のブレスを吐きだしたが、ブレスが当たる直前に何もない空間を蹴る様にして颯天は移動しブレスを回避した。しかしそれは一度だけのみならず何度となく残像を残しながらも高速で繰り返され黒い龍へ距離を詰めて行く。そんな颯天の様子を見た白い龍は今何が起こったのかを正確に理解していた。


『…なるほど、あの者の移動は貴方のが移動する先を予想して足場を形成した事によるものだったのですね』


「まあ、間違ってはおらぬの。じゃがまあ、本来は主殿一人ででどうにかなるんじゃがここに来るまでに魔力を使い過ぎての今のご主人に魔力が然程残っておらぬからこその方法じゃな」


『なるほど。どうやらアルレーシャは良い人間と出会う事が出来たようですね』


「そうじゃの。ところでお主は一つだけ気づいていないようじゃから言うがの。わしは別に足場を作り出しだけじゃないぞ?」


『それはどういう…あぶない!』


 何処か、父親や母親の様に自分が宿る人間であるアルレーシャの事を嬉しそうに眼を細めながらも今まさに距離を詰めて戦闘に持ち込んだ颯天から白い龍が眼を離す事は無く、見ている先では距離を詰めつつ颯天が腰にある白い鞘に納められた剣の柄に手を伸ばした時、颯天へと黒い龍の鉄をも切り裂くと思わせる重厚にして鋭い爪が迫り、白い龍は思わずといった感じで声を出したがその爪は確かに颯天を切り裂いたが颯天の体に傷を付ける事はできず、そのまま龍の正面から突っ込んでいた颯天は溶ける様にして姿を消す。


『今のは…?』


「なに、すぐにわかるよ」


『はぁ…ん?‥‥あれは…』


 突如として姿を消した颯天を探す黒い龍とその様子を見て驚いている白い龍を見て白夜は小さく笑みを浮かべながら視線を戻す様に促し、白い龍は困惑しながらも視線を戻すと黒い龍の頭上に人の影がある事に気づき、それが先ほど自身が見ている先で忽然と姿を消した颯天であるという事に白い龍は気づき、気づいたことが分かった白夜が何が起こって颯天があそこにいるのかという説明を始めた。


「先ほどお主がわしが主殿の足場を作っているというのは、確かに合ってはおったがそれは半分程しかあっておらぬ。正確には足場を作ると同時にその足場を使った者に対して二つの術が発動するように施しておったのじゃ」


『二つの術‥?』


「うむ。主殿が足場を使うと同時に発動させたのは気配、存在を隠す『隠形術』ともう一つ。相手にさもそこに居るかのように見せる『幻術』蜃気楼の二つじゃ。そして術が発動すると同時に主殿は上へと跳躍、蜃気楼によって作られた影が正面から突っ込んでいったという訳じゃ」


 白夜の説明を聞き、何故颯天が姿を消えて黒い龍の上に居るのか、その謎が解けた白い龍は改めて自身が引き寄せた人間の力量、加えて颯天と白夜による互いに何を望んでいるかを察する阿吽の呼吸とも言うべき意思疎通を目の当たりにして改めて今回の事を幸運に感じると同時に、アルレーシャに寄り添っているからこそのため息を内心で吐く。


(これは、大変そうですよ、アルレーシャ)


 白い龍がそんな事を思っている間に上から黒い龍へと距離を詰める颯天は体を回転させると白夜によって宙に展開された足場を蹴る事で加速した状態で龍へと距離を詰めつつもそのまま次の行動、即ち龍の翼を使えない様にする為に足場もなく不安定な空中で居合の構えをとってた。

 龍とのすれ違いざまに常人には決して見えない見えない速さですれ違いざまに刀を振い、颯天はそのまま何事も無かったかのように宙でバク転をし足から地面へと降り立ち体を起こすとそのまま抜刀した状態の【黒鴉】を鞘へと納める。


「居合抜刀 刹霞裂風(せんか れっぷう)


 刀が鞘へと納められた瞬間、まるで斬ったという事に世界が気づいたかのように龍を支えていた背にある一対の翼の片翼の根元に乱れない一筋の剣筋が深く刻まれていた。本来、龍はあの程度の翼であれほどの大きさの自身の体を浮かる揚力を得る事は出来ない。だがでは何故現代の飛行機はあれだけの巨体を持ちながら空を飛ぶことが出来るのか。それは飛行機の翼の形状が関係している詳しい説明は省くがそれによって機体を浮かす揚力を得る事で飛ぶことが出来ている。


 では、何故飛行機のような翼を持っていない龍が空を飛ぶことが出来るのか、その答えは地球に存在するの空を飛ぶ龍にも共通する至って単純なもので、龍は翼で飛んでいるのではなく、翼から放出する魔力でもってその体を宙へと浮かび上がらせており、翼は見かけによらず繊細な箇所にして重要な器官でもある。では、そんな空を飛ぶうえで重要で繊細な翼に深い傷を与えられればどうなるのか、もちろんその答えは単純明快、空から落ちるのみだ。


「GUGYAAAAAAAA!!!???」


 そうして翼を颯天によって破壊された黒い龍は空から地上へと突き落とされ、地面へと衝突し煙を巻き上げその様子を見ていた白い龍は一連の光景を目の当たりにして眼を丸くしていたが、一方の白夜はそんな事は無く笑みを浮かべていたがそんな事は今の颯天に関係なく、油断なく黒い龍が落下した地点を見ていると煙が尻尾によって吹き飛ばされて現れたのは颯天に斬られた片翼は完全に折れ、反対の翼も落下の衝撃によって傷ついたのか力なく垂れ下がっていた。

 そして傷つけられたことによる怒りによって血走った眼に加え、牙を剥きだし牙の隙間から湯気の様なモノを吹き出す地に落とされた龍の姿があった。

今話はまあ、前哨戦です。本音を言えばもう少し書こうと思ったのですが疲れがピークに達したため今回の話はここまでです。次話を楽しみに待って頂けると幸いです。あ、それと今話颯天が使用した剣技は次話に説明をいれようか悩んでいますので、これも楽しみにしていただけると嬉しいです。

長くなりましたが皆様、御体にはお気をつけください。また外は大変ですので出来る限りの家で過ごして下さい。

それでは、長くなりましたがどうか次話を楽しみに待って頂けると幸いです。また評価、感想、誤字脱字等のご報告頂けると嬉しいです。

それでは失礼します。また次話で。

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