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流れ星  作者: 沖田さくら
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第4話 しゅんの家に

 しゅんの家は、凄く綺麗だった。リビングとしゅんの部屋しか見てないんだけど。

 夜7時。あたしとしゅんは、しゅんの部屋からリビングにおりてきた。特に用とかはないんだけど。

「渚」リビングに着くと、しゅんがあたしの名前を呼ぶ。

「ん?」

「晩飯、どーする? 何食べたい? リクエストあるんなら作るぞ」

「そうだな……。カレーがいいな。最近食べてないし」

「わかった。具、何入れる? てか何入れたい?」

「なんでもいいよ。しゅんに任せる」

 あたしがそう言うと、しゅんは右手の親指と人差し指でOKマークを作って台所へ入っていった。

 そう。しゅんは料理が出来るの。難しいのは出来ない、って言ってたけど、普段みんなの家出出るような一般的なものは作れるんだって。家庭科の調理実習の時は凄い活躍してたみたい。その時しゅんと同じ班だった友達が、すっごい美味しかった、って言ってたし。

 しゅんはお菓子もちょっと作れるんだよ。前にクッキーとかチョコレートとか作ってあたしに暮れたの。他にはケーキとかプリンとか作れるみたい。

「あたし、手伝うよ。家泊めてもらってるし」

「サンキュ。でもいいよ、渚は座ってテレビでも見てな」しゅんは材料をまな板の上に揃えながらそう言う。

「そっか。何かあったら手伝うし、呼んでね」

「おう」

 手伝いたかったなぁ、と思いつつ、あたしはリビングに戻った。それからテレビを適当に番組を見ていた。


 あれから30分近くが過ぎた。しゅんは後もう少しでカレーが出来上がると言う。

 そのままテレビを見続けていると、しゅんがお皿に盛り付けたカレーを持ってきた。凄く美味しそう。

 たぶん中辛だろう。少し辛そうな色をしてご飯の上にかかっている。

「美味しそう。いただきます!」あたしはそう言って、しゅんが作って運んできてくれた美味しそうなカレーを食べ始める。

「いただきます」あたしの後にしゅんもそう言って、カレーを食べ始める。

「美味しい! しゅん、すっごい美味しいよ!」一口食べたあたしは、目を輝かせてしゅんにそう言う。

「そりゃよかった。あんまり美味しいからって口に詰めすぎて、むせるなよ」笑いながらしゅんは言う。

「大丈夫だよ。あたし、そこまでドジじゃないから」

 そのあと2人でいろいろ喋ったりテレビを見たりしながら、8時くらいには食事が終わっていた。

 食べ終わったあとに、使ったお皿とかを洗って、しゅんの部屋に戻る。


「ね、しゅん」

「なんだ?」

「いつ出るの?」

「夜中。2時前くらい」

「そんなに遅いの?」あたしは驚いて聞き返す。

「ああ。流れ星はなるべく暗い時・所で見ねぇと綺麗に見れねぇんだ」

「へぇ」

 あたしがそう言ったあと、しゅんが、風呂入る? と訊いてきたから、そだね、入ろっか、とあたしは返す。

 しゅんが先に入って、あたしがその後に入った。それからしゅんの部屋でまた色々喋ったりして過ごした。

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