堕
一瞬、彼女に恋をしたと錯覚したが
冷静に考えれば、
ただ可愛くて見入ってしまっただけ
まぁ、またそれとは違う感覚だったから
恋に堕ちてしまったなどと頓狂な考えを
頭の中でフル回転させてしまったのだろう
あ、もしかしたら最近先生が言っていた
転校生かな?もしそうだったらそれこそ
今日はいい日になるけどな
ガラララバタン
あいかわらずドアの音はうるさいな
ん?今日はまぁまぁ人がいるな
「健、おはよう!めずらしいね健が早く学校に来るなんて、いつも五分前なのに」
「おはよう…いいだろう、おれが早く来るとまずいことでもあんのか?」
「別っにーないよーただ健もやっと遅刻しなくなったなーって思っただけ!」
「ふーん、それよりワークの答え貸してくれ」
「数学?」
「ああ、それと今日転校生くるのか?朝すれ違ったんだ見知らぬ女の子と」
「あ、先生言ってたね、えっとねこのクラスだよ2組も1人くるみたい、合わせて2人?」
「へー、答え明日かえすわ」
「うん」
今話したのは筧美咲、俺の幼馴染みで
家がすぐ近く、なにかとおせっかいをやく
今話したとうりさっきの女の子はやはり
転校生か、やったねこのクラスは比較的
女子が少ないからありがたい
ん?それじゃなんか変態みたいかw
まぁとりあえず仲良くしよっと、
明日から学校に来る楽しみが増えたな…
太陽はいつにもなく青く輝いていた