37. 宣言通り
なっちゃんの宣言通りあっという間に1ヶ月半会わずに過ぎてバレンタイン前日…
さ、さすがに明日は会いたいかも…
メールや電話ではやり取りしてるけど…あとたまにご飯も。まだ彼女とかじゃないんだけど…一応彼女になる予定だし…。
うん、やっぱりちょこっと会えるかメールで聞いてみよう!
「明日、少し会える?」
送信っと。あ、返事きた。相変わらず早いなぁ。
「期待してもいいって事だよね?3時に紅茶用意して待ってるね。」
よしっ!うん、じゃあ早速作ろう。紅茶のクッキーと、ビタートリュフにしようかな。あー、でもフォンダショコラも食べたい…。うーん、三つ作っちゃおうかな…?よし、食べたいしそうしよう!
バレンタインって好きな人にあげる為ってそりゃそうだけど、本人が食べたいからって理由もかなりあるよね…
そう思いながら、でもなっちゃんに美味しいって言ってもらえますようにと願いながら作った。
数時間後…
「やった!美味しい!我ながら美味しいよ!」
一人キッチンで叫んでいると弟が美味そうな匂い〜と帰ってきた。
「あ、姉ちゃんいっただきまーす!」
ヒョイっとクッキーを口に放り込む弟に文句を言おうと思ったが
「ん〜〜っ!んまっ!今年のは特別うまっ!」
と言っていたので許すことにした。おまけにトリュフも食べさせると「おぉ〜っ!なんか大人の味!甘ったるくないから食べやすいよ!」とまた褒めてもらって上機嫌でラッピングした。
フォンダショコラは明日持っていく直前に温めよう。チョコがとろけるし、明日は寒いし。
サキにもお裾分けに午前中に持って行くことになった。
残すところ二話です!あと少しお付き合い下さい!




