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33. 冬季講習

やってしまいました…すみません!33話すっ飛ばして34話掲載してましたorz なので直しました…。あぁ、やってしまった…。

うわぁ〜〜〜…やっちゃった…。やっちゃったよぉお〜…。


ケーキを食べて爆睡しておんぶで帰宅って…しかもベッドまで運んでくれたみたいだし…


「あぁ〜〜〜っ、どうしよう〜っ!」


電話の向こうの女神に助けを求める。


「可哀想なナツ…。」


「うわーんっ!やっぱりそうだよね…やっぱり迷惑だったよね!」


「迷惑とかは…ちがうと思うけどね。まぁ、別の意味で気の毒というか…。あ、そろそろ草太がうちに来るから。またね。」


「えっ!ちょっ、まっ…。き、切られちゃった。」


携帯を眺めながら日付を見る。あれから2日。実はなっちゃんに会えてない。


メ、メールして見ようかな…でももう授業始まってるかも…。


「親に一応行っとけって言われてさ。」


クリスマスの日にそんな事を話していた。冬季講習という8日間の集中コースだそうだ。何でも総復習できるから力を測るのにはもってこいとか…そういう宣伝文句だったはず。


何もクリスマスの次の日から始めなくても良いのに…。


やっぱり気になってなっちゃんにメールしてみる。もちろんクリスマスの事は次の日に散々謝り倒した。


「講習はどう?」


それだけ送るとなっちゃんから着信がきた。


「もしもし?」


「講習の方は割といい感じだよ。生徒もそこまで多くないし、先生も教え方は流石だなって感じ。」


「そっか、大変だろうけど頑張ってね?あ、その今日は…夕飯はうちで食べれそう?」


久々に聞く彼の声がもっと聞きたくて会話を伸ばそうと質問した。


「んー、多分また長引くだろうから講習終わるまでは外で食べるよ。」


「そっか…」


やっぱり答えは分かっていたけどちょっと残念。


「あーあ、礼子さんの手料理が恋しくなるなぁ…。ってこんな事いったら健二さんに怒られちゃいそう?」


ちょっとおどけた様子の声に安心して笑いがこぼれる。


「ふふっ、確かにお父さんヤキモチ焼きやさんだしね?お母さんに伝えとくね。」


「うん、ありがとう。」


「うん、じゃあ…頑張ってね?」


「ちいちゃん…声聞けてよかった…頑張るよ。」


「えっ!あ…」


「黒澤くん、ちょっといい?」


携帯の向こうからなっちゃんを呼ぶ声がする。


「あっ、もう行かないと。またね。」


そうなっちゃんが言うと、通話終了の音が携帯から聞こえた。


「私も、なっちゃんの声聞けて嬉しかったよ…」


伝える前に切れてしまった携帯に話しかけた。


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