表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/39

20. 朝から晩まで

ダムっダムっ、手の平と床の間を行き来するボールの音が体育館に響く。


キュッキュッとリズム感のあるバッシュの音に、ネットをボールが潜る音。


「あっれー、ナツ早いね〜!」


「ん、あぁ、草太か。」


ちくしょう…イケメンって本当汗だくだろうが髪が乱れてようとかっこいいんだな…なんて少し恨めしく思ってしまう。


「自主練?今日午後からだよな?」


「んー、ちょっとね。」


言葉を濁すナツにすかさずツッコミを入れる。


「あっ!分かったー!どうせ、またちいちゃんだろ〜!欲求不満にでもなったかぁ〜?」


「…。」


黙って少し気まずそうにした親友の表情を俺は見逃さなかった。


「うわぁ〜当たり?やっらし〜!ちいちゃんも高校生だもんなぁ!昨日のアレはなんかヤバかったもんなぁ〜!顔真っ赤だし涙目っぽいしなんか想像…」


ヒュンっと顔の横を茶色い物体が横切り後ろの壁がすごい音を鳴らした。


あ…やべ…と思った時にはもう遅い…。


目の前の親友は、もの凄い殺気を放っている…。


「…何か想像でもした…?」


「えっ…いゃ…な、何も…。」


「…ちょっとでも想像してみろ、、マジでその記憶消えることしてあげるよ。」


「…し、しっ、してない!神に誓ってもいいっ!ちいちゃんで、エロいこととか俺マジで想像できないからっ!」


慌てて身の危険を感じて全力否定する。


その後、ダッシュ20本とか、1on1とか付き合わされて何故かジュースをおごる俺…。


はぁ…ナツのやつ…軽い冗談のつもりがありゃマジで欲求不満?


ちいちゃん…付き合ったら大変そうだな…なんて思いながらため息混じりに部活に励んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ