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15. 夏休みの宿題

「あら?可愛いわね、それ。」


図書館へ行く約束をしていて待ち合わせ先に着くとサキがネックレスを指差した。


「可愛いよね、なっちゃんに貰ったんだよ。」


「へー、ナツに…そう、そうなの。なんか、あの子の独占欲がわかるわね。」


「えっ、何言ってるの⁉︎そ、そんな深い意味とか無いと思う…よ?」


「あら?そうかしら?まぁ、いいわ。早く行くわよ?夏休みって混んでるんだから。」


「あ、うん。」


図書館へ入り暫くテーブルで涼しい空気に癒された。


「よし、そろそろ始めようか。何からしようかな〜…まずは数学から!」


「ちぃって、顔に似合わず数学は得意よね。」


「むぅ〜…でも皆によく言われるなぁ、それ。」


「どっちかっていうと、古文とか得意そうだもの。」


「あぁ〜…古文…無理無理〜。」


「ふふっ、じゃあ私は古文からしようかしら。」


目の前の古文が得意な友人が恨めしくなる。数学は平均だけどそれ以外の教科はトップクラスだし…!


「サキ〜…」


「何?」


「…終わったら教えてください。」


「いいわよ?私も数学教えてもらうつもりだしね。」


「はぁ…夏休みって何でこんなに無駄に宿題多いんだろう…恨めしい。」


夕飯の時になっちゃんに「夏休みの宿題終わった?」って問いかけたら、「もう終わったよ」って当たり前のように返事があって弟と羨ましいなぁ〜…と話した。


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