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10. 体育祭

「いっけ〜!!」


「走れー!」


「あと二人だ〜!」


「体育祭はかなり盛り上がってただいま最終種目のチーム別リレーの真っ最中!さぁ!命運はいかに!」


黄色チームは上位の赤チームと紫にあと少しで追いつく所だった。


「ここで!ここで黄色が勝てば、四位から2位へと浮上します!」


アナウンス役の男子が大袈裟に力説して会場を盛り上げている。


わぁあ!っと一段と大きな盛り上がりを見せて決着はついた。


「おぉっとぉお〜!やはり強い!強いぞ赤チーム!!さすが陸上部キャプテン!早かった〜!さぁー、総合点にポイントを付け足してみましょう〜!」




「うーん、惜しかったね〜。うちのリーダーも科学部なのに早かったね〜!」


体育祭の片付けをしながらサキと話をした。


「そうね、残念だったわね。でも良かったわね、パネルの絵は審査員賞貰えて。」


「うん!」


近くにいた当麻君も嬉しそうに笑った。


「一ノ瀬〜!お前のアイディアのおかげだな!」


「そ、そんな事ないよ!当麻くんのアドバイスのおかげだね!」


「謙遜するなよー!まぁ、俺たち二人のアイディアって事になるのかもなっ!」


「ふふっ、みんなで頑張って良かったね!当麻くんはリレーでも活躍したし凄いね!」


「はっはっはー、まぁ走るのは得意だからなぁ!」


「当麻は昔から運動神経はいいからね。」


「あ、木野くん!お疲れ様〜!」


体育祭の準備がきっかけで割と当麻君と木野くんとは話す仲になった。


なんか青春って感じかも!そんな浮かれた気分で体育祭は終わった。


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