可憐な少女の表と裏
ちょっとだけ最初に
本作ではTwitterが出てきます。
簡単なTwitterの知識がないとちょっと理解できないかも
また、実際の発言を「」で、Twitterの発言を[]で表記しています。
「おい今井!パンを買ってこいよ。」
「ま、またかよ〜」
始まった。私のクラス恒例の昼食戦争だ。
ルールは、毎日行われる小テストで最下位だった人が購買の昼食を買ってくるというもの。
言い出しっぺの今井君は、初戦でテスト無記名提出で0点となって以降、最下位の常連となってしまったのだ。
「ほら、有紗も頼まないの?」
「私はちょっと…」
有紗とは私の名前だ。私を呼んだのは友達の大坂優子だ。
面倒見がよく私の唯一の大親友だ。アイドルと生ゴミが大好きらしい。
「有紗って本当誰とも絡まないよね〜」
「そ、そうかな?」
自覚はあるんだけどあえて知らんぷり。
「有紗もっといろんな人と話さないと友達できないよ!」
「た、確かにそうかもね…」
「せっかく高校生になったんだし、たくさん友達を作らなきゃ!」
私たちは高校1年生。つい1ヶ月前に入学したばかりなのだ。
高校生にもなると沢山の友達を作り、遊びに行ったりするものだ。
しかし私は現在幼馴染の優子以外友達と呼べる友達はいない。
別に虐められてるとかハブられてるとかではない。
正直人と関わるのがあまり好きではない。
嫌いなわけじゃないんだけど、あまり楽しいとは思わないのだ。
リアルの人間には。
家に帰ると真っ先にパソコンを開く。
ちなみに今のパソコンは最新型のパソコンだ。
前のパソコンのOSがサポート停止になるや否や母親がパソコンを樹木に叩きつけ壊したのだ。
それで買ったパソコンには既に祖父がエロアニメを違法ダウンロードしている。
元気な奴め。
パソコンは家族で共有だけど私の部屋に置いてある。
基本私しか使わないからだ。
そのパソコンでTwitterにアクセスして呟く。
[ただいま!]
すぐに皆からの反応があった。
[おかえり!]
やっぱりネットは楽しい。不特定多数の多種多彩な人と関われるからだ。
そんなこんなで3時間くらいパソコンで遊んでると、
「姉貴ー。ご飯出来たよ〜」
弟の和馬の声が聞こえた。
「今行くよ。」
今日は父は仕事が遅く母は高校の時の友達と食事、祖父は祖母と旅行に行ってて家にいるのは私と弟の2人だけだ。
「姉貴最近学校どう?」
「どうって何が?」
「友達だよ。姉貴って中学の時ほとんど大坂さんとしか遊んでなかったじゃん。」
「そういう和馬はどうなの?来年受験でしょ?」
「俺は大丈夫だよ。先生にも『ここから死ぬ気で頑張れば第一志望の高校受かる可能性が出てくるぞ!』とお墨付きを貰ったし」
全然大丈夫じゃないと突っ込まないのは姉の優しさだ。
でも、弟の第一志望は県内有数の進学校なのだ。
だから厳しいのも当たり前なのだが…
「俺、母さんのために頑張るから!」
母がついた『我が家の年収は24万円だから』という嘘を弟は未だに信じているのだ。
「まあ頑張りなさいよ。てかそろそろお腹空いた〜」
リビングルームに行くと、豪華な食事が並んでいた。
弟は料理も器用にこなす。
私も料理できるのだが、以前生鶏肉の刺身を振舞って一家全員食中毒になって以来、キッチンに立たせてもらえない。
何が原因か私にはさっぱりわからない。
運が悪く劣悪な鶏肉だったのかな?
「いただきまーす」
今日はシチューのようだ。弟の作る料理は何でも美味しい。
食べていると誰かが帰宅してきた。
時間的に父親だろう。
「ただいま!おや?焼肉の匂いがするぞ!今日は焼肉かぁ」
耳鼻科を紹介してやろうか。
部屋に入ってきた金髪の父親は机に並んでいるシチューを見て目を丸くしていた。
「はっはっは!今日はシチューだったか!」
私の父親は35歳と高校生の子供を持っている親としてはかなり若い部類に入る。
その父親は研究職についていてかなり年収がいい。
それを弟にも教えてあげればいいのに…
すると父親が話しかけてきた。
「有紗、最近学校はどうなんだ?」
やはり心配になるらしいり
そりゃあ休みの日はパソコンと勉強でたまに優子と遊びに行くだけの娘は親からすれば心配だろう。
「何も問題ないよ。」
嘘ではない。今の所は理想の生活を送れている。
「そうか。ならいいんだ。和馬はどうなんだ?」
「俺も問題なしだね。」
人に好かれやすい弟が人間関係で問題を起こすはずがない。
その後は他愛ない話をして食事を終えた。
「じゃあ私お風呂入ってくるね」
一番風呂は私がもらった!
風呂の中では対人関係のことを考えてた。
人と関わらないのは簡単だけど、それでいいのかな?
部活は入った方がいいのかな?
いろいろ考えた。
部活は中学時代ちょっとだけ入ってた。
カバディ部だったんだが、肺活量の問題で続けられなかった。
それが中1の夏のことだったので、それ以来部活とは無縁だ。
でも何かに入ろうかな。
漫画部は…
絵を書くのは楽しそうだけど下手だしなぁ。
演劇部は…
見るのは好きだけどするのはちょっと・・・
軽音楽部は…
軽い音楽だから私にもできるかも!
でもうんたん出来ないし・・・
まあ入らなくてもいっか!
お風呂から出ると部屋にこもった。課題のノートを開いてパソコンを起動させた。
Twitterをしながらの宿題だ。
さほど捗らないけど楽しいから無問題!
[#私がTwitter辞めたら悲しい人RT]
するとあっという間に50RTくらい来た。
やっぱりネットサイコー!
時計を見ると午前2時だったので歯を磨いてから寝た。
次の日。
学校につくと何やら騒々しかった。
男子の輪の中心には人気者の高橋君がいた。
(ほら、言っちゃえよ!)
(え、今?)
高橋君とその周りが何やらボソボソ言ってる。高橋君の手には山茶花が握られている。
ま、まさかの告白?
「ど、どうしたの?」
内心ドキドキしながら私は問いかけた。
すると高橋君は手に持っている山茶花を私に差し出し、
「有紗さんのことが好きです!」
こう言った。
周りの男子の目が真剣なあたり本気なんだろう。
誰か山茶花にツッコミを入れられる猛者はいないのだろうか?
「あ、あの・・・ごめんなさい!」
嫌いじゃないけどやっぱり付き合うのは難しい。
断るのは胸が痛いが仕方がなかった。
「お友達からでもいいんで!」
しかし高橋君は引き下がらなかった。相当好きなのだろう。
「気持ちは嬉しいんだけど…」
「本当にお願いします!」
ど、どうしよ。上手に断る術を私は知らない。
すると後ろから
「ちょっと高橋!しつこいんじゃない?」
優子の声だ。よかった助けてくれるんだ。
「お前には関係ないだろ!」
「有紗が嫌がってるでしょ!そもそも渡す花が山茶花っておかしいでしょ!」
「花言葉が白色はひたむきな愛、赤色は無垢な山茶花の何がいけないんだよ!」
「本来の読みがさんさかなんだけど訛ってサザンカになった花のどこがいいっていうのよ!」
あれ・・・論点がズレてるきが・・・
「横浜市や神戸市が市の花として制定していて、23区内では杉並区と江東区が指定している山茶花いいだろ!」
「なによ!ツバキ科としては珍しく温帯に繁栄して北限が日本の山茶花に魅力なんでないわよ!」
「2人ともやめて!」
つい私は叫んだ。争いごとは好きじゃない。
「もしかして、有紗さん山茶花嫌い?」
たった今嫌いになりそうだわ。
しかし、その時に事件が起きていた。
私の周りの男子がざわついている。
どうやら私が叫んだのが珍しかったらしい。
「有紗さんって大きい声出せるんだ…」
「俺、有紗さんの大きな声初めて聞いたかも。」
「でか俺声を聞いたの初めてかも。」
口々に私についての感想を述べて行く男子。
もう穴を掘ってでも入りたい状況に私はその場に倒れた。
「大丈夫?」
優子の声で目が覚めた。
私はベッドの上で寝かされていた。どうやら保健室に運ばれたのだろう。
目が覚めたと知って保健室の先生がやってきた。
「有紗ちゃん大丈夫?授業戻れる?」
サボるのは性に合わないので授業には出ることに。
しかし、クラスの注目を引いた有紗はもはや正気を保てなかった。
3時間目の数学Ⅰ
頭に何も入ってこない。
4時間目の現代文
シャーペンを持つ右手に力が入らない。
弁当
一応優子と食べることに。
割り箸が初めて綺麗に割れた。
5時間目の英語Ⅰ
左手に持つ山茶花が萎れてきた。
6時間目の体育
大嫌いなサッカーだった。
わけもわからず高橋君をシュートした。
彼はどこか喜んだ様子だった。
家に帰るとすぐにパソコンを開いた。
何となく現実から目を背きたかったのだ。
[有紗学校では超リア充www]
胸の谷間の画像を添えツイートした。
その日はそのまま寝た。
翌日。
私は学校に行く前パソコンを開いてビックリした。
先日の谷間ツイートが872RTを超えているのだ。
フォロワーも少しばかり増えている。
何かとても嬉しくなった。
学校に行くのも俄然やる気になった。
しかし、その学校で人生最大のピンチとも言える事件に巻き込まれるとも知らずに。
学校までの道中で優子に会った。
どうやら私の体調を心配しているようだ。
「寝て起きたら治っちゃったwww」
とりあえず優子にはそう返した。
その後は学校に到着するまで他愛ない話に花を咲かせた。
学校に到着した2人。
今日はいつも通り頑張ろうと決めて教室に入った矢先のことだった。
「これって有紗のTwitterじゃね?」
私を見るや否やクラスメイトの男子の一人が私にそう言った。
一瞬なにが起こったのか分からなかった。すると
「たしかにこの胸元とか有紗っぽいもん!」
「うち有紗の部屋に行ったことあるけどこんな感じだったw」
「じ、じゃあこれが有紗さんの胸なの…?」←高橋
多くの生徒が矢継ぎ早に驚きの言葉を発している。
どうやら昨日の872RTの中の一人がリア友だったらしい。
頭の中が混乱してきた。
今何を言うのが賢明なのかが分からない。
この場の凌ぎ方すら分からない。
私の目の前が真っ白になった。
ゲームのポケモンの主人公が負けた時の気持ちが初めてわかった気がした。
目が覚めると私は自宅にいた。
どうやら母親が学校から私を連れて帰ったようだ。
ここ2日で私は多くの人に多大な迷惑をかけた。
親には倒れたことがバレて心配をかけた。
クラスメイトは私の変な一面を見て驚かせてしまった。
優子には常に心配かけっぱなしだ。
私が取るべき行動は一つしかない。
みんなの記憶を消さなければ!
最近のインターネットは分からないことでも何でも載っている。
だいたい調べれば何でも分かってしまう。
だったら記憶の消し方だって分かるはずだ。
調べてみると案外すぐに記憶の消し方が記載されているサイトに辿り着いた。
サイトを一通り見てみるとかなり厄介そうだった。
しかし平穏無事な学校生活を取り戻すためにはやるしかないのだ。
にしても準備物が多すぎる。
・長さ8m以上のロープ
・鈍器
・5つのリンゴ
・スリーブ(消しゴムのカバーのこと)
・フロッピーディスク
・シークレットブーツ
・濡れ雑巾
・山茶花
以上だ。
しかし鈍器と山茶花以外は前日の下準備で必要なもの。
あれ?山茶花って……
とりあえず準備をすることに。
まずは1辺2m以上の正方形をロープで作る。
その次に四隅と真ん中にリンゴを置く。
真ん中のリンゴにスリーブを差し込む。この時にフロッピーディスクを利用して綺麗に差し込む。
次は四隅のリンゴをシークレットブーツで踏み潰す。
このシークレットブーツは弟の所有物だ。
勝手に使って怒られないかな?
それ以前になんでシークレットブーツを持ってるんだろ?
相談あるならのるのに。
濡れ雑巾でブーツとリンゴを丁寧に拭いてリンゴ5個を食す。
これで終了らしい。
記憶の消去が行えるのは今から約24時間。
今が夕方の5時くらいなので明日朝登校した時で十分だ。
記憶の消し方はサイトを見る限り比較的簡単だ。
まずは記憶を消したい対象に接近する。
消したい記憶を頭の中で思い描いて、手に持っている山茶花を相手にふる。(当てなくてもよい)
これって高橋君が私にしようとしてたことじゃあ…
私の記憶を消そうとしてたわけ?
次に失敗する例が書かれていた。
・儀式に何らかの不手際があった場合。
・手持ちの山茶花が萎れている。
・近くに山茶花に詳しい人がいて、その人に関わった場合。
つまりは失敗は余程のことがない限りはあり得ないってわけか
ってか3つ目って完全に高橋君と優子のやりとりじゃん!
やっぱり彼は私の何らかの記憶を消そうと…
そして優子は私を守ってくれたんだ。
しかし今はそれどころじゃない。
明日の実行のために私ははやめに就寝した。
翌日。
学校には早めに行くことに。
現れた記憶の消去は手軽だけど、人数が多いので結局時間がかかる。
教室に入るとまだ誰も登校していないのか教室には誰もいなかった。
ここから私の中の戦争の始まりだ。
まずは2人組の男が教室に入ってきた。
すかさず私は思いを込めて彼らの目の前で山茶花を降った。
すると、
「有紗さん大丈夫?昨日は体育の後貧血で倒れてそのまま家に帰ったみたいだけど。」
「あ、うん♪大丈夫!」
すごい。記憶の消去どころか改竄までしている。
思った以上に効果が強かった。
その後も順調に記憶の消去は進んだ。
だいたいクラスの8割くらいが終わった頃だろうか、私は教室を出た。
純粋にトイレに行きたかったからだ。
トイレの道中、廊下でたくさんのパンを抱えた今井君と遭遇した。
どうやらテストをする前から白旗をあげるらしい。
今井君が私を見ると
「そういえばお前のTwitter…」
そこまで言った時に私は山茶花を振りかざした。
しかし、
「お前、急にどうしたんだよ!!!」
どうやら効果が薄いようだ。
そういえばサイトに1度だけでは効かない人も稀ながらいると書かれていた。
そんな時は、2度3度と試みればいいんだが…
今井君は声が大きく山茶花をふっている間に大声で拡散してしまうかもしれない。
そうなると手間が増えるだけだ。
咄嗟に私は準備物の一つの鈍器を手に握ると、今井君の脳天目掛けてフルスイングした。
迸る鮮血に今井君の断末魔が響いたが気に留めている暇はない。
用を足して教室に戻ることに。
すると、そこには高橋君がいた。
「高橋君、ちょっと用があるの。」
「どうして山茶花を・・・まさか僕の記憶を!?」
やはり彼は知っていたようだ。
「やっぱりこの間は私の記憶を消そうとしてたのね!なにが目的なのよ!」
やっぱりの文脈が曖昧だが、高橋君はバカなので気がつかないだろう。
「ば、バレたか…」
ほらやっぱり。
てかバレたと言うよりは白状したが正しいような…
「で、なにが目的なの?」
「………崩したかった。」
「え?」
「有紗さんと優子さんの関係を崩したかったんだよぉ!」
「…ど、どうして?」
「有紗さんを僕だけのものにしたかったんだ。友達と仲良くして僕に振り向いてくれないなんて辛すぎるよ!」
あまりにも身勝手な理由に絶句した。
「僕が悪いのはわかってる。僕は昔からこうだよ。好きな人には嫌われ続けて、考えた作戦は全て失敗。どうせ僕なんてダメダメ人間なんだよ!!」
私は怒りのあまり高橋君をビンタしてしまった。
鈍器で。
口から大量の血を流しながらなおも私にしがみつこうとする高橋君に私は強い口調で言った
「何で独り占めしようとするの?別にいいじゃん優子がいても!なんで3人で仲良くしようとできないの?2人よりも3人の方が言いに決まってるじゃん!私、高橋君のこと嫌いじゃなかったよ?いつもひたむきに勉強している姿とか、皆と積極的に絡んでいく姿勢とか。マイナスにしか考えないのはもうやめようよ!」
高橋君は涙を流していた。これで反省してくれるなら私はそれでいい。
口からは血を流していた。原因は分からないけど、まあいいや。
その後すぐに優子が登校してきた。
話を聞くと、やはり優子も記憶の消去の話は知っていたようだ。
「有紗の記憶が消されるのが怖かったから必死だったよw」
ちなみに、鈍器の用途は最後に山茶花を叩いて、記憶消去の術式を解除させるためだったらしい。
攻撃用ではないらしいけどまあ対した問題じゃないしいいや。
事件はなんとか幕を下ろした。
事件はあったが、Twitterは今まで通り続けてる。
ただ、変化があるとすれば、リアルでも人と話すようになったことかな?
少しだけど明るくなったと思う。
あれから高橋君も普通に暮らしていた。
猛省したのか、私との接触はほとんどないけど。
私はある日、思い立って行動に出ることにした。
事件の解決の鍵となった記憶消去の方法が書かれたサイト。
あのサイトのアドレスを教室の後ろの黒板に書くことに。
この恐ろしい術を拡散し、排除の運動にでようと思ったのだ。
人の記憶は消されていいものじゃない。私もあの日のことは反省しているし。
放課後、高橋君が後ろの黒板のURLを見ていた。
「どうして僕のサイトが晒されて……」
何か呟いたが、私には聞き取れなかった。
すると次の瞬間、高橋君が白目を剥いて、泡を吹き気絶したではないか。
何があったのだろう?
とにかく彼を保健室に連れて行くことに。
彼と接触するのはあの事件ぶりかも。
秘密にしていた個人のサイトを晒された時の事を思い出し、二度とあんな事は起こしてはならないと誓いながら高橋君を運ぶ私であった。
おしまい(ฅ'ω'ฅ)♪
お久しぶりですやましです。
本作で3作目ですがいずれも夜中に投稿しています。
暇じゃないんです大学との兼ね合いでどうしても夜中になっちゃうんです。
さて、本作はネット社会を中心にした物語です。
ネットは怖いですよ。
テキトーなサイトに赴き、F5と書かれたキーをみんなで連打するだけで警察を呼ばれるんです。
意味がわかりませんね!
(ガチで犯罪なのでやめましょう)
しかし、ネットの怖さというものを知らないのが一番怖いですよね
HNが本名でアイコンが醜悪な自画像で、未成年と言いながら平気で飲酒ツイート。
これを見たネット住民はお祭り状態で拡散しまくる。
個人情報をばらまき挙句の果てには警察を呼ぶ。
意気揚々と容疑者宅へ乗り込む警察官。
ピンポンをならし出てきたのは無精髭を生やした48歳男性。
何とHNもアイコンも年齢も何もかも偽りだったのだ。
しかし、ネット上でそれらを偽ることはいたって普通である。
警察は思う
(この場合誰が悪いのか?)と
警察は結論を出すことができず、その場で絶命してしまった。
この場合は職で命を失ったから殉職になるんですかね?
なんで書いているとあとがきが長くなっちゃいました。
誤字脱字等あったらすみませんが教えてください。
読みづらかったら私の技術不足ですごめんなさい。