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第16話:神殿の主との対決!最後の選択

神殿の主、そして選択の時


 神殿の広間の中央に立つ、神々しい白いローブの人物。

 その人物は、俺たちが入るや否や、静かに口を開いた。


「お前たちがここに辿り着いたということは、迷宮の試練を越えた者ということだ」


「……それで?」


 エリナが眉をひそめて尋ねる。

 カイルも、興味津々でその人物を見つめている。


「試練を超えた者には、最後の選択を与えよう」


 その言葉に、俺たちは一斉に反応する。


「選択?」


「力を得るか、それとも世界を守るか。お前たちにはこの二つの選択肢が与えられている。選びなさい」


 その人物は、まるで無数の可能性を示すかのように手を広げた。


「力を得れば、どんな困難も乗り越えられる。だが、その力がもたらす破壊の力により、世界が崩壊するかもしれない」


「破壊?」


 カイルが驚きの表情を浮かべる。


「そして、世界を守る選択をすれば、強大な力を得ることはできないが、世界を平和に保つために戦い続けることになる」


「つまり、どちらかを選ばなければならないということか?」


 俺は思わず口に出す。


「その通りだ」


 神殿の主は、しばらく沈黙していた後、さらに続けた。


「その選択によって、お前たちの未来も、世界の未来も変わる。力を求めるのか、それとも世界を守るために戦い続けるのか。選びなさい」


選択の迷い


 俺たちはしばらく黙り込み、選択に迷う。

 力を得れば、これまで以上に強くなれる。

 だが、その力が世界を壊す危険もある。


「……レオン」


 エリナが静かに俺に向き直った。


「どうする? あなたの意見を聞かせて」


 その言葉に、俺はしばらく考え込みながら答える。


「力を手に入れれば、もっと強くなれる。しかし、それが世界を壊すことになるのかもしれない。だが、力を使わずに戦うのは、きっと難しい」


「それでも、力を持っていれば、世界を守る力も強くなるはずだよね」


 カイルが意見を述べる。


「そうだな……」


 俺はその選択肢をじっと考え、ついに決断を下した。


「俺は、世界を守るために戦い続ける。力を持つことが、必ずしも世界を守るわけじゃない。力は使い方を間違えれば、世界を壊すことになる」


「そうね。私も、力を持つことに頼りすぎたくない。世界を守るために戦い続けるべきだと思う」


 エリナも頷いた。


「僕も、君たちの選択に従うよ。世界を守るために戦うべきだ」


 カイルも最後に答える。


神殿の主の反応


 神殿の主は、少し驚いたような表情を見せたが、すぐに静かに笑った。


「お前たちは正しい選択をした」


 その言葉を聞いた瞬間、神殿の空間が一変した。


 光が全てを包み込むように広がり、眩しい光が差し込んできた。

 その光に包まれながら、神殿の主が言った。


「お前たちの選択を、私は祝福しよう。力を持たずして、戦い続ける勇気がある者たちよ、君たちには新たな力を授ける」


新たな力、そして未来への一歩


 光が収束し、目の前に現れたのは、新たな力を象徴する宝石のようなアイテムだった。

 それは、世界を守る力を与える力の源。


「これは……」


 エリナが目を見開く。


「お前たちには、これからの戦いを続けるために必要な力を与える。だが、注意しなさい。その力を過信してはいけない。正しく使わなければ、また迷うことになる」


「分かってる……」


 俺はその力を受け取り、目の前の神殿の主に頭を下げた。


「ありがとう。これで、俺たちの戦いは始まる」


「その通りだ。これからも、君たちの選択が世界を決める」


最後の試練、未来への道


 神殿の主の言葉を胸に、俺たちは迷宮の最深部を後にした。

 光が差し込む道を進むと、まるで新たな冒険の扉が開かれるように感じた。


「次は、どんな試練が待っているんだろう?」


「でも、私たちならきっと乗り越えられるわ」


 エリナとカイルが笑いながら言う。


「どんな試練でも、力を合わせて進んでいく。それが私たちの力だ」


 俺は彼らと共に歩みを進め、これから迎える新たな冒険に心を躍らせた。


第17話につづく!


「新たな敵、そして真実の力」

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