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第12話:試練の先に待つ新たな謎!死者の迷宮の深層へ

ダンジョンの深層へ進む


 ダークフレイムを倒した後、俺たちはしばらくの間、深い息をついていた。

 だが、ダークフレイムの言葉が頭から離れない。


(「試練を与える者」……この迷宮にはまだ何かが隠されている)


「レオン、ダークフレイムが言っていたこと、気になるわね」


 エリナが言う。


「うん、あの男は試練を与える者だと言っていた。しかも、迷宮を守る者だって言っていたし」


「じゃあ、この迷宮にはまだ守護者がいるのか?」


「それだけじゃない。迷宮の深層には、もっと大きな秘密が隠されている可能性がある」


 俺たちはそのまま、ダンジョンの奥へと進み始めた。


迷宮の新たな部屋、そして異常な気配


 しばらく歩くと、目の前に新たな部屋が現れた。

 そこは、まるで神殿のような広大な空間で、中央には巨大な石の扉が立ちはだかっていた。


「……これは、ただのダンジョンの続きじゃない」


 カイルが眉をひそめて言う。


「まるで、何かの儀式が行われていた場所みたいだ」


 俺は解析眼を発動し、部屋全体の雰囲気を調べる。


「……この部屋、異常だ。強い魔力が封印されている」


「封印?」


「うん、間違いない。何かがここに封じられている」


 その言葉を聞いた瞬間、俺たちは一層警戒を強めた。


「レオン、どうする? 開けてみる?」


「……試しに開けてみよう」


 俺は慎重に近づき、巨大な石の扉に手をかけた。

 その扉は異常に重く、開けるにはかなりの力が必要だった。


「この扉、ただの石じゃない……魔力で封じられている感じだ」


「だったら、俺の魔法で壊せるかも!」


 カイルが言いながら杖を構える。


「待ってくれ。試しにもう少し調べてみる。魔法で開けるのは最後の手段にしよう」


封印の力を解析


 俺は再度解析眼を発動し、扉の魔力を解析する。


(この扉に使われている魔力は、強力な封印魔法だ。この封印が解除されると、何か恐ろしいものが解放されるかもしれない)


「……なるほど」


 俺は考え込みながら、扉の表面に触れた。

 すると、扉に隠された古代の文字が浮かび上がった。


「これ、古代語だ……」


 エリナが興味津々に見つめる。


「その文字、読めるのか?」


「一部だけなら読める。**『封印解除』、**その先にあるもの……」


「何だって?」


「この扉は、封印を解けば何かが現れるようだ。でも、文字通りなら……『封印解除後、全ての者を試す』」


「試す?」


「うん。試練を与える者、っていうのが引っかかるな。俺たちもその一部で、試されているのかもしれない」


封印解除、そして恐怖の影


「レオン、開けるの?」


「……開けてみる」


 俺は決意を固め、再び扉に触れた。

 その瞬間――扉が重く軋む音を立て、ゆっくりと開き始めた。


「――ッ!」


 扉が開いたその先に、闇の中から光る目が現れた。


「こ、これは……!」


 突然、部屋全体が異常なまでに暗くなり、どこからともなく低いうめき声が響き渡った。


「レオン、後ろ!」


 エリナが叫んだその瞬間、闇から浮かび上がったのは、無数の目を持つ怪物だった。


「こいつは……なんだ!?」


「試練を受けよ、勇者たちよ」


 その怪物がそう言った瞬間、全身が光り輝き、さらに強力な魔法を感じた。


「――来たぞ、みんな準備しろ!」


試練の開始!新たな敵の正体


 怪物の姿がさらに明確になった。

 それは、無数の目を持つ巨大な影。体は黒く、うねりながら動いている。


「こんなに強力な魔物……一体どうすれば!」


 エリナが剣を構えながら叫んだ。

 だが、その怪物はすぐに言った。


「試練を越えられる者は、いないだろう」


 その声が響くと同時に、怪物の体が一気に膨れ上がり、闇の波動が広がった。


「――くっ!」


 その瞬間、俺たちは一斉に攻撃を開始するが、怪物の強力な魔法で反撃される。


「――もう、逃げられない!」


 俺たちはこの試練に挑むことを決意した。


第13話につづく!


「試練の怪物との壮絶バトル!新たな力と戦術が必要だ」

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