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詩❲恋愛❳

ほんのひとときのえいえん

作者: 日浦海里

ほんのひととき

あなたにはきっと

そう思えたでしょうね


飛び立てるまでの仮の宿

幾重の枝の一つに過ぎない、と


それは一面正しいけれど

それはほんの一面で


あなたがいなければ生きていないし

あなたがいてくれるから生きていける


共に飛ぶことは叶わなくても

心はいつもそこにある


ほんのひととき

わたしも初めは

そんな風に思ってた


時が来るまでの仮の宿

偶然見つけた一枝に過ぎない


けれど時を重ねていくごとに

あなたの顔を見るたびに


あなたを選んで良かったと

あなたでなければならなかったと


共に飛ぶことは叶わないのに

幾度も戻ってしまうほどに


けれどそれももう終わり

甘えられる時間は終わったの


あなたにとってのひとときは

わたしにとってのえいえんで


この先幾重の宿り木を経ても

今この時を忘れないでしょう


さようなら


なんて言いたくないから


叶わなくても


またね


と言うわ


それじゃあ、またね


また、いつか

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― 新着の感想 ―
[一言]  体積×密度=質量ですからね。  逆に、密度が低くても長いつきあいが、大切なあいても。  期間の長さだけではないのです。  体積の方も長さに「幅」「高さ」をかけますし。  細長かったり、…
[一言] 久し振りに日浦さんが……!(´;ω;`) 新作拝見できてとても嬉しいです。 そして心に響く言葉選びと世界観。 あなたにとってのひとときは わたしにとってのえいえんで 色々なシチュエーショ…
[一言]  たとえ一時の邂逅でも、別れの時が来たとしても、心に残れば永遠に。  残す方も、残される方も。  願わくばお互いに、ですね。
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