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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第95話 猥褻物見物罪?

 「い……今まで見たことも無いフォルムの方がいらっしゃるんだが……」

「文字さんの師匠筋に当たる廃材博士なの。」

“ハハハ私はハイ・ザーイですよ性器を露出する者。”

「だいたいなのちゃんの呼び方固定してるな。」

「なのちゃんだからねぇ。」

“あなたがお友達の男性器を持ちし麗人ですかな?”

「えびちゃんのは初めてだな。」

「はぁ……谷澤恵美と申します。」

「あながち間違って無いのよね。」

“地球人に焦がれし者と優れし助言を与える者よ。

ここは楽園ですなぁ。”

「まだですよ宇宙戦艦を築く者。」

“おお!男根を描きし芸術家。”

「文字が意識不明な人間を探して居ます、もう暫くお待ちください。」

「いやもう候補は居るんだ。

問題は意識不明なんでハイ・ザーイ博士の体がな……」

「南極に元イス執事だったおんじが居るよ?

イスは時間を支配してるからイス以外どんな生命体でも同一時間上に同一座標に居られないけどね。」

「会うとどうなるの?」

「強大な時空震によりエーテル領域が破壊されるか出会った同一人物が互いに失神するか……バック・トゥ・ザ・フューチャーで言ってたでしょ?」

“助言を与える者よ。

それは何ですかな?”

「地球の娯楽映像です。

なかなか真理を突いた物も有って面白いですよ。」

「あと先生、地球の宇宙船製造に力をお貸し願いたいんですが。」

“ほっほっほ、願っても無い事ですが……パープルエガーを制した船と言うのは?”

「ウボ=サスラ様に拠ると第4セラエノ文明人の遺産らしいです。」

“それは……1度見せて貰う訳には行きませんか?”

「大丈夫ですよ。

男根、またバッジ頼みたい。」

「ゴールドでいいか?」

「うん……いや俺たちと同じブルーが良いだろう。

意味判る人間には諜報員だと思われるだろうし。」

「金チェックの青ね、了解。」

「んじゃ早速南極へ……げっあざす少佐(さん)。」


ちょうどそのタイミングであざすさんが入ってきたのだった。


「なのえびコンビ来てない?

それと男根くんのちんちん見に来たわ……あら?」

「あざすさん、おれのちんちんわざわざ見に来たんですか?」

「誰がか!

ってか出すな!なのちゃんかあんたは!

あんたその形のロケット作ってるんでしょうが?」

「あざすさん、こちらイスのハイ・ザーイ博士。

先生、こっち上司のあざす令子少佐です。

そしてロッカーの中にケモミミとエルフが隠れてます。」

“はじめまして、邪神に似た名の女神。

わたくしはイスのハイ・ザーイと言います。”

「字守令子です。

あなたに入って戴く人間のデータをお持ちしました。」

「嫁き遅れた邪神じゃなかったの。」

「なんで要らねぇ事言うんだよお前は!」

「テケリリちゃん、廃油くん。

馬鹿共ロッカーごと縛ってくれるかな?」

「ヤルッツェブラッキン!」

「文字くん……懐かしのアニメは程々に……。」

「いいんですか?

あんな中に閉じ込めてたら中で何おっぱじめるか……」

「すぐ出して頂戴!

その可能性忘れてたわ。」

「……ご主人凄い、もうなのちゃん袴脱いでる。」

「モジ、あれ何しようとしてるの?」

「質問の前に助けてくれ!」

“なかなかユニークな人材ですなぁ。”

「頭痛の種なんですけどね……もう一つがこいつです。」

「失礼な!おれほど真面目にイラスト描いてる人間居ませんよ?」

「ちんちん描かなきゃ認めてあげる。」

「ちんちんをかく……」

「えびちゃん取り敢えずなのちゃん殴っといて?」

「あざす少佐(さん)……妙齢な女性がちんちん連呼は如何なものか?」

「急に正論吐くな!ってかその形のロケット作ったんでしょうが!」



“こちらがポコチンロケットです。”

「これ地球上飛ぶの禁止ね。」

「大気圏内飛べませんよ?

これでもリフティングボディーになってますから浮かびはしますが超高速では安定しないと思います。」

「ロケットエンジンの大出力がデメリットになるか……」

“いやいや不可視バリア張って何とか安定させようかと思ってます。”

「行く行くは国際救助隊としてサンダーバードの様な運用を……」

「なんであっちのデザインにしなかったのよ?

これじゃ猥褻物陳列罪でしょう。」

「なのっ?ワイセツ物をチンれつ……。」

「黙っとけお前は!」

「ではわざわざ見に来た少佐は猥褻物見物罪ですね?」

「誰の喜ぶ設定よ?」

成人コーナー(なのちゃんの巣)のお得意様辺りが。」

「あそこの売り上げあんた達が殆どなんだけど?

……なんで座席も付いてないのよこれ?」

「代わりに吊革付いてるよ?」

「公共交通機関かこれは?

そもそも誰運ぶ設定なのよ?」

「宇宙を舐めてる地球人類共を。」

「文字くんが一番舐めてるじゃない。」

「これの設計男根ですよ?

俺としてはマグマ大使のロケット形態かサンダーバード1号にすれば良かったのに。」

「オーバーテクノロジーを玩具にするな。」

「原作に忠実に復元するな!」

「待て文字、椅子は折り畳み式で出てくる。」

「バンの椅子を付けるな!

シートベルト2点式かよ?」

「30人乗りだから書店の旅行に使えるぞ。」

「地上飛ぶなつってんでしょ!」

「まぁある意味これに興味示さない連中は学ばせる値打ち無いけどね。

これ月までどのくらい?」

“エンジン出力から言って最接近時で20分足らずですかな。”

「それがどうしたのよ?」

「レトロなロケットの外観のみ気にして中身が気にならない人間など宇宙に飛び出す値打ちは無いと言ってるんですよ。

しかもシャトルみたいに耐熱タイルの貼り替えも要らないリユーザブルロケットだ。

ダンコンマンやナインカなら喜んでデータ持ち帰ると思いますよ?」

「なるほど、外観が一種のデコイになるのか……」

「発表前にダンコンマンとナインカには試乗してもらうのも良いですね。

あの人達にはお世話になってるので。」

「あの2人は喜ぶでしょうね……レブンちゃんは?」

「ご一緒にどうぞ。

プレスリリースだと思えば歓迎しかないですよ。

ただ先生が依り代に移ってからになりますが。」

“なぁ地球人に焦がれし者、あの友人は今言葉で他人の思考をコントロールしなかったかな?”

「あれがモジの能力、幻惑の詐欺師ですよ先生。」

「ご主人の口車いつから能力(スキル)になったの?」

「いや俺は知らないけど?」

“地球上を飛ぶなと言ってたのを条件付きで飛行可能にしたでしょう?”

「言われてみれば……」

「これ以上譲歩しないからね!」

あざすさんは結構自由に転移装置使ってますが、実は防衛軍でこんな物ホイホイ使ってるのは彼女だけです。

(チャイルドセブンと言うか書店ファンクラブは除きますが。)

本来は秘匿され特殊訓練を受けた隊員のみ使えるような装置なんですけどね。

さて次回は 蘇る学生

第96話 記憶障害  お楽しみに。

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