第93話 奴隷が回すヤツ
叔父の通夜の席で何を書いてるんだ俺は?
「毎度~!煮華です~。
ご注文のなのちゃん1匹分お持ちしました~。」
「ご苦労様~。
注文通りに持ってきてくれたわね。」
運搬方法:全裸にして手と足を縛り頑丈な棒に通して持ってくるべし
「この運搬方法だとずっとなのちゃんのお尻の穴がぼくの目の前に有ったんだけど……」
「モジのお尻に興味を持つ廃油の文句は聞きません!」
テケリリの指摘も当然であろう。
「頭後ろにして持ってきてもよかったのに。」
「身長の兼ね合いで……いつものお巡りさん苦笑いしてましたが?」
「あの人も災難よね……今回どうやって誤魔化したの?」
「街外れで全裸日光浴してたんでそのまま持って来いと指令が来たと言っておきました。」
まさか衛星軌道上で小競り合いしてたとか言えないではないか。
「で、向こうの博士なんだけど……」
「身体がイス人なんで間蔵島に居て貰っています。
宇宙戦艦建造の権威なんですがショゴスの立場向上キャンペーンやって騒乱罪らしいです。」
「優しい人なら問題ないわ。」
「あと植物人間独り都合して貰えたら」
「スパイセクションの方がいいかしら?」
「機密に触れてない人物でお願いします。
何なら一般人でも大丈夫ですよ。
最悪チャイルドセブンでフォローします。」
「廃油大学ロケット工学科の学生で独り居るわね。」
「宇宙戦艦のエンジン設計してもらうんでその方がありがたいですね。
あれ?なのちゃんとうちの子は?」
「えびちゃんが地下懲罰房に連れて行ったわよ。」
「あざすさん、大変だ!
文字さんも来てくれ!テケリリちゃんと廃油くんが……」
慌てて地下懲罰房に行ってみると……
「アザトース様降臨の時から気になってたのよ。」
「これめっちゃ楽しいねぇ!」
テケリリと廃油がいい笑顔で粉挽き棒を回していた。
「二人共~頑張って回して欲しいの~!」
「お前も頑張らんかい!
何二人にやらせてコーラ飲んでるのよ?」
「ご主人!これ棺桶丸に付けよう!」
「あのな廃油、それ罪人とか奴隷が回す物なんだけど……」
「DNAに刻み込まれた何かがぼくらを呼ぶんだよ。」
「これはプレジャーとして棺桶丸に付けるべき!」
「……付けろと言われれば設置するけど何がそんなに気に入ったんだ?」
「「心の底から呼び出される何かが……」」
「ネズミの車輪と同じかな?」
「どうせだから緊急用発電装置にでもするかな……」
「なの?
今度からショゴス連れて来て回してもらおうとか考えてないよな?」
「えびちゃん、彼ら象位の力は有るんだよ?
だからテケリリ達見るにどうしても必要なら貸すけど?」
「これなののお仕置き用にカスタマイズされてるからねぇ。
と言うか書店の夜間ネオンサインの予備電力に使ってるから。」
「ぼくたちのもネオンサインに使う?」
「設置するにしてもその辺は先生と相談だな。
まさかこんなの気に入るとも思わなかったし……」
「それより満足したらなのに代わってくれねぇ?」
「……えびちゃんその姿は?」
赤いエナメルのボンデージに鞭を持ったえびちゃんがそこに居た。
「よくわかんねーけどなののお仕置き見張る時の制服だって……」
「あ~ざ~す~さ~ん?」
「あたしじゃ無いわよ!
えびちゃんそれは誰が言ったの?」
「そこでコーラ飲んでるケモミミが。」
「あんたか!
書店を18禁の楽園にしようとしてるのは!」
「あんな運び方リクエストするあざすさんに言われたくはないの。」
「……俺ら帰っていい?テケリリと廃油の教育に悪いんで。」
「男根くんは?」
「間蔵島で先生と話してますよ。
なんでもフレッシュゴードンのロケット作るとか……」
「あの駄菓子屋で売ってたロケット弾みたいな?」
「それはフラッシュゴードン。
あいつのはフレッシュゴードン、邦題スペースウォーズのポコチンロケットです。」
「何て?」
「フラッシュゴードンのポルノパロディー映画のロケットだと思えば間違いじゃないですよ?」
「あんたらは映画ばっかり視てたんか?
って言うかんな恥ずかしいもの作るな!」
「もう遅いかと思います。
イス人のメカ制作能力を舐めてはいけません……
もしもし?……アハハ了解。
出来たって。」
「え?エンジンとか石棺型から外したの?」
「新しいの作ったんじゃないですか?
せいぜい20メートル程の物ですし。」
「そんな事って……」
「あざす少佐、パープルエガーから取り上げた電撃銃覚えてます?」
「あんた不真寺ちゃんに渡してた三脚付きカメラみたいな?」
「そうそう、アレあの場でパープリンが作ったんですよ?
イス人の能力ってそんななんです。
いや~、パープリンもキャットもアホで助かった。」
「キャットって誰?」
「今回いざこざ起こしてウルトラマンに連行されたバカ。」
「普通に宇宙人に喧嘩売るな!」
「今回は売られた喧嘩買っただけですが?」
「で、その卑猥なロケットどうするのよ?」
「プリマハムのウインナー号だと思えば……」
「また懐かしい物持ってきたわね。」
「現存するのは88年式ですが71年の新オバケのQ太郎でウインナー号の玩具が抽選でもらえるってやってた様な……」
「あんた記憶障害なんだから勘違いじゃない?
あるいは先代か。
って変な疑問持ってんじゃ無いわよ!」
「一度 三重のプリマハム工場に行って見せてもらおう。」
「業務の邪魔だけはしない様にね?」
「そう言えばあしたのジョーハンカチのプレゼントも有ったような……」
「もうさっさと帰ってロケット男根号見てなさい。」
「飛ばしていい?」
「地上で磨いてなさい!」
「アレをキュッキュキュッキュと磨くなの?」
「あんたは粉挽き棒回せ!
気の良いテケリリちゃん達に助けてもらうな!」
「あまり怒るとシワが増えるなの。」
「誰が増やしとんじゃあ!」
「では俺達はこの辺で……」
「あまり男根くんに好き勝手ロケットデザインさせないでね?」
プリマハムウインナー号ですがやはり新オバQの時には有ったようで抽選の玩具をネット上で発見しました(こちらはプリマハムガブリ号となっております)。
やっぱり昔から有ったんじゃないか。
またフレッシュゴードンですがDVDBOX(2も作られていたようです)にはポコチンロケットのフィギュアが入ってます。
待て、冷静になれ俺。ちんちんの形したロケットの玩具欲しいか?股間に本物付いてるぞ?
まぁあの映画、光線銃もちんちんの銃身にタマキンの握り付けておっぱいのボディー付けた様な物なんで……
よくこれを一般映画としてロードショーしたな。
さて次回は 間蔵島を覆う影
第94話 金玉一探偵登場 お楽しみに