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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第92話 大魔神怒る

 「あ痛たたた……何て?」

”「ちょっと壊れてるけど宇宙船もらった。

大きさは轟沈や棺桶丸より一回り大きい200メーターオーバー。

あとイスの棺桶丸作った博士引き取った。」“

「勝手に宇宙行くなつってんでしょうが!」

”「あざす少佐、我々は文字隊長の記憶サルベージの為南極を訪問。

その帰路に静止衛星軌道上よりメッセージカプセルの落下を確認。

浮上した所を敵艦の飽和攻撃を受けたので次元潜航後に衛星軌道上に陣取り交戦。

敵艦拿捕後ヴォルヴァドス並びにイス評議会が到着。

首謀者を引き渡し現在に至ります。」“

”「廃油……狂ったの?」“

”「ご主人になんか有ったらぼくが報告しなきゃいけないし。」“

”「そりゃありがたいが無理しなくていいからな?」“

「それよりどうやって持って帰るつもりなのよ?」

“「シンバッド配下の20名が現在操縦しています。

フルステルスは付いてるっぽいんで地球の監視は誤魔化せるでしょ。」”

「置くところ無いわよ?」

“「見た目帆船っぽいので漁港内に浮かべときましょう。」”

「フジツボとか付いたらどうするのよ?」

“「大気圏突入で焼きフジツボに……」”

“「ご主人、食べていい?」”

“「廃油いつの間にそんなゲテモノ食いに?」”

“「いや結構初期からフジツボとかフナムシ食ってたと思うが……人間態では食わないように。」”

“え~?人間も塩茹でして食べたり刺身にしたりしてるのに~?”

“ありゃ中身引っ張り出して食ってるんであって石灰質の殻ごと食うものじゃない。”

「いやフジツボはどうでもいいけどなんで男根くんとなのちゃん居るのよ?」

“「ふっふっふ、僕ちゃんには気付かなかった様だね。」”

「伸びちゃんはああ文字くんが呼んだんだろうなと思ってたから。

で なのちゃん仕事は?」

“「現在チャイルドセブンショゴス部隊でやまぐち書店新店員を物色中なの。」”

「ああ言えばこう逃げるし……本当のところどうなの?

男根くん?」

“「無知村さんの必殺技考えてたみたいですよ?」”

“「ドリル アスホール タートルツイストとか言う技を何とか全年齢対象にしたいとか。」”

“「文字、それ無理だ。

あれはおれが暇潰しに描いた単なるエロイラストに過ぎない。」”

“「だいぶんなのちゃんの供述と違うが?」”

“「なのちゃん必殺技とか言いながら寝てしまったからな。」”

“「その間にパンツを脱がしたのか?」”

“「脱がすか!お前と一緒にすんな!」”

“「ふっ……テケリリも廃油も下着など着けて無いのだよ。

と言うか現用兵器で傷付けるには戦車砲60発だかの飽和攻撃が必要だし5分で傷が再生するから下手に鎧着るより強いぞ?」”

“「服はどうなってるんだ?」”

“「ご主人に買って貰ったの着てるよ?

裸で歩くとなのちゃんになってしまうからって。」”

“「正しい教育方針なの。」”

「あんたが全然応えて無いのはどういう事よ?

んで文字くんいつ帰って来るの?」

“「イスの科学者受け取ったらすぐに。」”

「簀巻きでもいいからなのちゃん連れて来てね!」

“「かなりヒステリー来てるな……」”

“「更年期障害なの。」”

「違うわ!」

“「ねぇモジ……言いにくいけどハイ・ザーイ博士もう着いてるよ?」”


円錐形の体にハサミが一対、4連メガホンに3つの目を持つ頭……だが表情はパープルエガーやサー・ミスター・キャットと違い温和に感じる。


“この度は我が同族がご迷惑をお掛けしました上にわたくしまで助けていただいて……”

「失礼ながら変わったお方ですな。」

「あれ?男根さんが発狂してない?」

「パープルエガー見た時はあいつが悪意の精神波出してたからねぇ。

博士の精神波は穏やかで優しい。」

“ほほ、ベタツキか?グズカスやバカモノも居るな。

元気そうで良かった。

グズカスは憧れの地球人に巡り会えたか?”

「この人だよ博士。」

“え?あんたは……まさか……”

「未来を知るイスの偉大なる種族にしては些かお粗末でしたね、先生。」


そう言って時間通信機を渡す文字、博士は3つの目から涙を流しながら……


“元気でしたか地球の少年!”

「あれはちょっとなののBLレーダーには高度過ぎるの。」

「誰も望んで無いから想像しなくていいよ?」

“あれ?ではショゴスを率いてエクゾキューショナー級でクリッパー落としたのは……”

「地球のショゴスマスターです博士。」

“火器もスピードも一段落ちるんですがねぇ……”

「博士、モジはティンダロスすらショゴスで倒した名将。

同じ土俵なら少々火器やスピードが劣っても負けない。」

「テケリリそれ過大評価……」

“そうか……あの幼かった友人が……”

「まぁ宇宙空間でも何ですので我々のアジトにご招待致します。

全艦完全迷彩(フルステルス)オン!

進路間蔵島!」

“ところで彼等の名前は?”

「あまりにも罵倒語に近かったので最初の12人は見た目で付けたんです。

気に入らなければ好きな名前名乗ってくれと言って。」

“そうですか……君は本当にショゴスの守護者なんですねぇ。”

「違いますよ?

いまだにショゴス達に守ってもらってばかりで何も返せてないんです。」

“怖くは有りませんか?

彼らは地球人など磨り潰せる能力を持っていますよ?”

「それこそ今更ですよ。

彼らは本当に強いし知能も高い。

地球人類が束になっても勝てる生命体ではありません。

ですが友人としてならこれ程心強い味方は居ないでしょう。

俺は彼らと友人になれた事を誇りに思います。」

“ほっほっほ、良く言ってくれました。

君は昔からショゴスが大好きでしたからねぇ。”

「まだ記憶は完全に思い出した訳じゃ無いんですけどね。」

“しかしこの艦は何というかショゴス達が扱い易い様に改造されてますな。”

「文字は地球人に任せるよりショゴス達の方が安心して船預けられるって言って上層部と喧嘩して開発チームに飛ばされたんですよ。」

“ほっほっほ、ではこの老体もお手伝いしましょう。”

「宇宙の歴史がまた1ページ……なの。」

「なのちゃん剥いてぶら下げとこうか……」

ハイ・ザーイ博士は文字にショゴスは恐ろしいと言い含めてますが文字自体そんな事は承知の上です。

その恐ろしさを知らないのがなのちゃんと男根で彼らは喫茶店でウエイトレスしてるショゴス達を見てるんで自分たちには害をなさないと思ってます。

さて次回は 粉挽き棒再び

第93話 奴隷が回すヤツ  お楽しみに

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