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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第6話 リングサイドから来た友人

「はいいらっしゃませ、バイク雑誌のコーナーはこちらになってます。」


新しいアルバイトの見た目だけはヤンキーな娘が一生懸命働いている。頭におおきなⅩのアクセサリーを付けているのでX(エックス)と呼ばれている……渾名つけた奴仮〇ライダー好きなんだろう。


「すいませ~ん、プロレス雑誌どこですか~?」

「はいいらっしゃませ、プロレスはこちらの……斉藤?」

「その声はヤマナメ?あんた本当にヤンキーになってたのね……仕方ないわ……」


斉藤さんが服を脱ぐと……服の下からはボディービルダーの様な肉体が。


「ヤマナメ、あんたの腐りきった根性叩き直す!」

「わー!止めろ馬鹿!」


間一髪スカジャンを羽織るヤマナメ、斉藤さんのラリアットが急停止する。


「あ~、そう言えば怪獣に会ってビビって脱色されたんだっけ?そんなタマじゃないと思ったんだけどね。」


カラカラと笑う斉藤さん。その時配達に行っていた2人が帰ってきた。


「最近更に冷え込んで来て困るの。男根が冷えて仕方ないの。」

「なんでお前の例えはいつも男根基準なんだよ?まぁ確かに異常な冷え込みだよな。もはや薄着で歩いてるのなんか1人も……」

「どうしたなの?男根が凍傷にでもなったなの?ただいm……」


2人は絶句した。店の中に半裸のプロレスラーが居たのだから。


「しかしヤマナメが本屋さんねぇ…」

「むしろ斉藤がやるべきなんだろうがな……ってプロレス雑誌だったな、お?これお父さんの(まつりごと)斉藤選手じゃん。」

「それ5冊欲しいんだけどいいかな?」

「ああ大丈夫だよ……っとその前に服着ろ服!」

「あらいらっしゃい。尚子(なおこ)ちゃんプロレス雑誌ね?」

「あざすさんお久しぶりです。ヤマナメ真面目にやってますか?」

「いいからさっさと服着ろ!」

「当たり前の様に馴染んでるぞおい……」

「とんでもないのが来店してきたなの……」

「あら2人ともおかえりなさい。配達先判った?」

「あざすさん、今のお客さんは何なんですか?」

「斉藤尚子ちゃん?ヤマナメちゃんの幼なじみみたいよ。あたしが防衛軍に入ってからヤマナメちゃんが越してきたみたいね。」

「まずなんで防衛軍に入ったなの?」

「あの当時景気悪くて公務員に飛び付いたのと軍服着てみたかったのとどさくさ紛れにアヒル殲滅したかったのどれだと思う?」

「怪獣と戦いたかったんじゃ無いんですね。」

「う~ん3つとも正解の気がするなのぉ。」


と雑談していると斉藤に服を着せ終わったヤマナメが帰ってきた。横には均整のとれた体型の美少女が……斉藤さんだこれ。


「ったく…ありゃ露出多すぎだろ。」

「だってあっちの方が動きやすいんだもん。」

「いやいやそうはならんだろ!」

「いやいやそうはならんなの!」

「あんたたち本当に息ぴったりね……っとそれよりえびちゃん、彼女の体質について何かわからない?」

「いや鑑定してなかったから……体内魔素量がかなり多いな。あと裸の時も視てみたいんだけど……」

「なのにお任せなの。瞬脱、裸身男根光臨拳なの!」


せっかくヤマナメが着せた服がなのちゃんの手によってすれ違う一瞬の刹那で剥がされる。


「な・の・ちゃ~ん?」

「ヤマナメちゃん、なんも青筋立てんでもええやんなの……。」

「判ったぁ!あざすさん判ったぜ彼女の秘密!」

「え?何?どういう事だよえびちゃん?」

「それよりさっきの瞬脱、裸身男根光臨拳教えてもらえませんか?」

「何なら糸一本で裸になれる新案特許の服も提供するなの。」

「何を騒いでるんでスカ?」


普段温和な書店ちゃんの顔が鬼に見えたという……


「で、彼女の体質を(まつりごと)斉藤選手からも相談されててね。」

「そう言う事なら最初カラ言ってくだサイ。で、えびちゃんは何してるんデスカ?」

「彼女はレベル3の肉体強化を無意識のうちに自分にかけてたんだよ。それを解除できる様に魔方陣組んでるんだ。」

「強制解除ではないんでスネ?」

「強制解除は身体壊す恐れが有るんだよ。例えば今まで100キロの物を持てた奴が急に20キロしか持てない身体になったら……」

「確かに事故が起きマスネ。」

「だから頭の中にスイッチつけて魔力強化のオンオフできるようにしてやるんだ……っと、これで行けると思うけど。お~い斉藤さん、ちょっと話が有るんだけど……」


「そう言う理由だったのね。でもウチが魔法使ってたなんて……」

「いや、どっちかと言うと身体の魔力放出反応に近いんだよ。任意放出スイッチを設定する事によって更にパワーアップできるし服着てる状態で裸になる、つまり水着も着られr……」

「えびさん、ウチ本当に水着着られるの?」

「え?ああ今のままじゃ合うサイズ無いだろう?ただオフの時は普段の脱衣状態より力入らねーけど。」

「お願い!今すぐ掛けて!」

「聞き方によってはいやらしいの。」

「なのちゃん、邪魔してはいけまセン。」

「それじゃ行くぜ。魔力自在弁(マジックユニバーサルバルブ)!」


金色の光の中で斉藤さんの体が縮んで行く。

細くなった腕を眺めている斉藤さん。


「さあ斉藤さん、身体に力入れてみなよ。」

「ふんっ!」


たちまちレスラー体型になる身体。数回レスラーになったり少女になったりを繰り返し……


「ありがとう!夢みたい、これで諦めてた水着が着れる。」


感激のあまりえびちゃんに抱きつく斉藤さん……だが残念ながらレスラー体型だった。


「おい斉藤止めろ!それじゃベアハッグだ!えびちゃん死んじまう!」


解放されたえびちゃんは泡を吹いて失神しており、嬉々としてズボンを脱がしにかかるなのちゃんにお仕置きバスターが炸裂していた。


「何してるの?」


XOXOを抱えて奥から出てきたコニーは思い切り勘違いしていた


「お客さんを脱がそうとしたなのちゃんを止めようとしてえびちゃんが負傷、駆け付けた書店ちゃんがバスター発射かな?」


「だいたい合ってる気がするわねぇ。」

「あ~!あざすさんも何言ってんですか?コニーちゃん、実は……」


ヤマナメが一番の常識人だった様である。一方斉藤さんは半裸のままでXOXOを撫で回していた。


「あなたかわいいわね。ここのマスコットなの?」

「さすがね尚子ちゃん。この子はXOXOって言ってこのお店のマスコットよ。」


倒れたえびちゃんとなのちゃんは既にみんなの頭の中になかった……

そろそろ新しいキャラ出さないと話作れないのかと言われてる気がする筆者でございます。

まだ吸血鬼(すぐ死にません)や宇宙人が控えて居るのですが……いい加減日常も一回やっときたいなと、あとスレッドの方で素晴らしいコラージュが生まれまして、これも何とか書きたいのですが肝心なやまぐち書店が崩壊してしまう可能性がありえびちゃんの漫画にしようと目論んでおります。

次回、第7回 漫画家?えびちゃんのネタ探し お楽しみに

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