第81話 轟沈号発進せよ
暑い夏の日の事であった。
「火星軌道上に謎の飛行物体到達!」
「どうせルテナンコマンダーアザスの所だろう。
ほいほい宇宙に行くなと日本支部に抗議してやれ。」
あ「って抗議が来たんだけど轟沈飛ばしたりしてないわよね?」
文「ミ=ゴの皆さんとか独自の転移門で来ますからねぇ。
不真寺のお父っつぁん来たときは?」
あ「友好異星人接近、攻撃を控えよ。
彼らは地球そのものを灰燼に帰する能力を有するって防衛軍特殊放送で世界発信しちゃった……てへっ。」
文「あんたの所為じゃぁ!」
博「落ち着け文字、ところでコニーちゃんはどうしたんです?」
あ「ナインカに連れて行かれてカンヅメ中よ……男根くんは?」
文「ポスター作ってます。
普通のとディフォルメのと2種類プレゼント用にするとか。」
あ「これだから絵描きは……」
文「それでMI6と地域に貢献してるんだからムチャ言うな。」
C「何か棺桶みたいな宇宙船だなぁ……」
文「待てCG!迫ってるのは石棺型か?」
C「うんそんな感じ、上手いこと言うなぁ。」
文「イスだ……」
あ「パイプ椅子なら文字くん座ってるじゃない。」
文「ショゴス隊集合!イスが来た!一緒に戦って欲しい!
不真寺ちゃん!イスだ!どうする?
あざす少佐!轟沈発進許可を!」
あ「急にどうしたのよ?」
文「敵性宇宙人が来た!」
文「そう言うことで石棺型宇宙船3隻が接近中。
恐らく文化の違いにより迫害していた不真寺萌唯を投獄するためと思われる。
YBWAのみんなは不真寺萌唯護衛に力を貸して欲しい。」
無「ワタシまだ巨大化に慣れてマセンが?」
文「戦闘は俺たちがやるんで不真寺ちゃん守ってて欲しいんだ。
あいつらはショゴスの敵だからね。」
テ「モ……いえマスター、あいつらは地球人の倍程度の体力しかありません。
斉藤さんのアックスボンバーなら3発入れば倒せます。」
伸「ショゴスは我々が説得しますんでできればあまり倒さないでください。」
文「何人居るか解らないけど救出後南極に行ってもらう予定なんで気にしないで欲しい。」
廃「ドクター不真寺の協力によりアルコール銃製造完了。
全轟沈乗組員に配布します。」
C「文字もだけどショゴスのやる気が凄いな……」
文「みんな~!新しい仲間の迎え入れ準備は大丈夫かぁ~?」
緑「いぇ~!」
C「博士……ショゴスのみんなバカになってきてない?」
博「トップが文字だ、後は解るな?」
C「そうか……朱に交わってしまったか……」
廃「敵司令官が元監査官パープルエガーの場合いきなり攻撃してくる可能性が高いです。」
文「廃油、作戦が有るのか?」
廃「轟沈を衛星軌道上で待機させ警告射撃、更に月面の「宝栄丸」で挟撃の形にできれば負ける事は無いかと。」
文「廃油?宝栄丸って無知村さん家の外宇宙船だろう?
民間船囮にするわけには……」
マ「引き受けました。
宇宙空母宝栄丸。
どうぞお使いください。」
あ「え?あれ宇宙空母だったの?」
廃「マイコニッド製最新鋭惑星破壊級戦闘宇宙空母宝栄丸。
時代が違えばマイコニッド艦隊の総旗艦になるはずだった悲劇の宇宙戦艦……ってよく持って来れましたね?」
マ「全員脱出後でアレしか残ってませんでしたので……ってよく知ってましたね廃油さん。」
廃「ぼくは作戦担当だったんで諜報部のデータにもアクセスできましたから。」
C「あいつら人材を全く有効活用して無いんだな。」
博「その所為で文字のところが凄い事になってるがな……」
文「廃油……勝手に動きたい時は言ってくれ?できる限り希望に添うからな。」
D「では私は宝栄丸に行きましょう。
怪我人は宝栄丸で面倒を見ます。」
不「あたいはどうしよう?」
文「不真寺ちゃんの宇宙艇は宝栄丸に格納できますか?5メートル位のなんですが。」
不「あれは汎用艇静寂スペシャルって言うんだよ。
荷電粒子砲と跳躍ミサイル積んでるけど。」
マ「はい、格納できますよ。
萌唯ちゃんの舟なら歓迎です。」
“妖輔くん、ちょっと聞きたいんだけど?”
文「はい何でしょう?」
“何で本屋さんで作戦会議してるの?”
文「轟沈の横でやったらつい飛び出してしまう恐れが有るので。
あと別行動の宝栄丸は無知村さんのシャトルで行ってもらおうかと。」
“ちゃんとあたしも連れて行くこと!邪魔はしないから。”
文「合言葉は……」
“「「「イス殺すべし!慈悲はない!」」」”
“あら?不真寺ちゃんもこちら側なのね?あたし嬉しいわ。”
不「元々あいつら嫌いですけどマシューとウェブスターの声を奪ってたのが許せなくて……」
“参戦歓迎するわ。
ジーン星人不真寺萌唯さん。”
マ「では我々はシャトルで宝栄丸に行きます。
萌唯ちゃんはどうしますか?」
不「あたいは預けてあるスクーン乗って合流するわ。
無知村のおじさんありがとうね。」
斉「月で待ってるわよ虐殺参謀。」
不「あ~!リーダーもそっちか~!
んじゃ月でね~!」
転移門を使い轟沈へ……
あ「男根くん待たなくていいの?」
文「ここでポスター描いてますけど?」
あ「……あんた達普通に私物化してるのね……」
男「よう、敵性宇宙人でも攻めて来たか?」
文「良く判ったな?」
男「え?マジで?戦闘機乗っていい?」
文「戦闘機のパーソナライズ終わってる?」
不「あたいが手伝いました。
脳波コントロールシステムも調整終わってます。」
“コラ~!あたし忘れてるでしょう!”
文「いえ、ペーターや松っつあん達と一緒に呼びに行こうかと……みんな来てたのね……」
辰「親分、ウボ=サスラ様並びに南極防衛部隊30分前に終結しやした!」
文「皆さん、イスが攻めて来ました。
いや言い方を変えましょう……獲物が来たぜ!」
「「「「「「おぉーーーっ!」」」」」」
文「フルステルス作動!轟沈発進のち次元潜航。
そのまま月軌道上まで進みます。
書房さんお願いします。」
房「了解。フルステルス作動!轟沈発進しマス!」
ちょっと感じを変えてみましたが如何でしょうか?
はいこの話も最悪えびちゃん漫画シリーズに……
あ!今回来てないや。
なのちゃんの場合は作者が疲れたりしたら何とか駆け付けてくれるんですが。
さて次回は 皇帝?お前罷免された監査官だろうが?
第82話 パープルエガー お楽しみに




