第77話 お転婆女神デビュー
テーブルに置いていたハマグリが床に飛び降りた。
飛び降りたハマグリに七色の光球が飛び込んで行く……
盛「もう少し、もう少しみんなの愛を分けて!」
ハマグリが膨れ上がって合わせ目が波打ちシャコ貝になる。
まだ七色の光球は貝に吸い込まれて行く……
回りに発生していた光球を全て吸い込むとシャコ貝はゆっくりとその口を開け……
中央に安置されている光玉を露出させる。
光玉が二度三度ふらつくとゆっくりと飛翔し、回りを眺めるように飛ぶと盛の眼前で止まり……そのまま盛の横に並ぶ様に着地し強く発光する。
そして光はだんだんと輝度を落としていき……盛の横には盛の小型版の様な少女が立っていた。
綾「阿智谷 綾 デビュー!」
盛「さて綾ちゃん、生まれたばかりで悪いけどお姉ちゃんから特別ミッションがあります。」
綾「何だろう?」
盛「お姉ちゃんは来週から愛を探しにひと月ほど日本中を回らなければいけません」
綾「何故かジャネーズ漢の娘組の全国ツアーと同じ日程なんだね?」
盛「う……そんな理由で来週からしばらくは妹にこの番組を任せて真の愛を探しに行ってきます。」
綾「お友達呼んでいい?」
盛「良いわよ?有名なら更によし!」
綾「じゃあ次回は優しいオバケのテケリリちゃんを……」
盛「あ!お時間ね。
じゃあみんな See you next stream!バイモル~!」
テ「あたし構わないけど?ついでに宇宙人とかレスラーとか呼ぼうか?」
綾「テケリリちゃん?なんでここに?」
テ「あたし芸能玉金組のメンバーだから!
結構盛さんのお手伝いしてるよ?
南極に綾ちゃんの貝取りに行った時もオバケダンサーズとして……あ!これ言っちゃダメなんだった。」
盛「放送終わったからいいんじゃ無い?本当に南極で撮って来た物だって身内にはバラしても。」
綾「でもサウスポートビーチはあれ台戸海水浴場だよね?」
文「パスポート無くてオーストラリアに上陸できなかったからね。」
あ「強引に強制上陸しようと思えばできるんだけどね、前のサンピエト……ソルピエロみたいに。」
文「前みたいに現地の空軍に攻撃受けていいなら。」
綾「現地の空軍に攻撃って……」
テ「綾ちゃん、良く聞いてね?芸能玉金組って本当はスパイの集団なんだよ。」
文「ホモホモブロックの代理人で男根がセブンと呼ばれるトップエージェン……」
男「みなもと太郎の1970年の漫画じゃねーか!」
文「そうか!あざすさん女だからレスレスブロックか?」
テ「敵か~?」
綾「で、本当は?」
文「伊勢浪人パタリロ半蔵!」
男「作州浪人宮本むなし!」
あ「また訳解らん出任せを……」
綾「無職でいいの?」
男「そう思いたければ思うがいい。
我々はそれを否定しない。」
あ「素直に正解と言ってあげなさい!」
文「職業はひ・み・つ。」
あ「またキモい言い方したなこいつは。」
文「結局科学特捜隊なりウルトラ警備隊なりに所属してないとスーパーヒーローできないんだよな。」
男「本郷と一文字は無職で仮面ライダーやってたな。」
文「ありゃバイクレーサーとカメラマンだろうが!
まぁ自由業でないと明確な敵が仕事中に攻めて来ると詰むからな。
その為の芸能玉金組なのに上司は遊んでいると思ってる。」
男「盛さん?文字のあの調子に付き合ってたらツアーの追っかけできないよ?
早くこの場から脱出を!」
文「盛さんこれ認定バッジ、それ持ってたら玉金組事務所グランハイツ台戸の中はフリーパスだよ。
無くしたらGPSで探せるから言ってね。
綾ちゃんにはこっち。
一応屋上と9階は入れないけどね、他はいつでも開いてるから。」
綾「不真寺萌唯ちゃんの部屋は?」
文「ああ、あの娘707…って不真寺ちゃん知ってんの?」
綾「転校の時文字さんが連れて来てたでしょ?」
文「あのクラスだったのか……」
綾「十六夜さんもクラスメイトだよ。」
テ「夜叉丸もそこに住んでるよ?
っていうかこのスタジオ持って行こうかって話も出てる。
主にあざすさんと盛さんから。」
文「ああ防音機能付きの部屋云々言ってたなそう言えば。」
男「CG達と博士が防音装置の最終チェック中だからスタジオ移転はすぐだと思うよ?
何で文字が知らないんだよ?」
文「不自由を楽しむ質なんで。」
男「ではショゴス達の宿舎を利尻島にでも……」
文「よしブブラと転居しよう。」
男「なんでブブラを?」
文「買い出し人足として、あいつ北海道推しだし。
そういう訳なんで視線に殺意を絡まさないでくださいテケリリさん。」
テ「でも孤島でショゴスの楽園か……
待った!なんか全裸の青いのが歩いてる。」
男「なのちゃん他人の妄想にまで参加して来るのか?」
文「そう言えばアザトース初降臨の時なのちゃんえびちゃんあざすさんは居たなぁ。」
テ「えびちゃんあざすさんモジは発狂耐性高かったり正気度が100近く有ったから普通に耐えてたけどなのちゃん発狂耐性低くて正気度30位しか無いのになんで耐えれたのか不思議だった。」
あ「元々狂ってたんじゃない?全裸散歩したりするし。」
テ「それ!任意に自己発狂して正気度守ってたんだ!
ドクター不真寺に言って調べてもらおう。」
あ「あの子の場合何処まで本気で言ってるかが判断付かないのよね……」
テ「全部本気だったとしたら?なのちゃんこそが狂気の大王だったのよ!」
綾「すいませんそろそろ帰ります。
次はマンションで収録ですか?」
文「いやあと2~3回この貸しスタジオになると思うんだ。
お疲れ様、帰り道気を付けてね。」
テ「今は大丈夫、ヘンタイここに集まってるから。」
男「そうでもない、博士とCG3兄弟が……」
あ「仲間を変態扱いするな!」
文「あんたもなのちゃん変態扱いしとろうがね?」
あ「あの子の場合他にどういう扱い方が有るってのよ?」
男「性天使でいいんじゃない?」
文「天使を冒涜して無いかそれ?」
はい また予告詐欺で斉藤さんも夜叉丸も出ませんでした。
夜叉丸や不真寺とクラスメイト設定を出せただけでもまだマシか……
そんな綾のビジュアルはこちら
:https://34244.mitemin.net/i754792/
さて次回は 書店の方はどうなった?
第78話 ブブラとニーナの施設警備
お楽しみに。