第76話 盛様探検隊オンエア(当日)
盛「こんばんモル~!
妾この前南極に行ってきたよ。
その時の記録がこちら~!」
阿智谷 盛 探検隊 南極の氷原に巨大シャコ貝を見た!
盛「妾たちはオーストラリアはアデレードでクジラ漁を営むペーターさんの協力で南極大陸に到着しました。
ここ、台戸海水浴場って書いてあるけどサウスポートビーチなの。
コーナンのプライベートブランドじゃないわよ?
今回プロデューサーしてくれた字守令子が現地の人と話してるわね。
で、このペーターさんの勢子舟で南極に渡ったの。
今回のクルーはプロデューサー字守とゲームの時も来てくれたなのちゃんがカメラ、なのちゃんのお友達のえびちゃんが音声でお送りするわ。」
盛「南極に着いてすぐ妾の頭に声が響いたの。」
綾「お姉ちゃん……早く来て……」
な「思ったより寒かったなのぉ~!」
え「知るかバカ野郎!」
あ「ブリザードの中で脱ぐとはね……」
(撮影はプロの変態を使用しています。
凍死の恐れが在りますので衣服の着用をお願い致します。)
な「みんな~!ペンギンなの~!」
え「バカ捕まえようとするんじゃねぇ!」
あ「ここじゃペンギンは5メートル、オットセイは15メートル離れなきゃいけないのよ!」
(南極条約で決められてます。)
な「それじゃ精力剤が作れないの。」
あ「作るなつっとんじゃ!」
盛「それより何で腰蓑姿なのよ?」
な「原住民の方々とコミュニケーションを取る為なの。」
盛「いや原住民と言ってもそんな腰蓑一丁で……」
ダ「お呼びデスか?原住民のシャーマンでダイショと言いマス。」
あ「バカと同じ格好してたらバカが移るから暖かい格好して、お姉ちゃんのお願い!」
盛「字守が壊れた?」
え「いや普段から結構こんなもんだぜ?
小学生のお客さんとか来るとすっげーニコニコして…
すいません撤回するのでコブラツイスト外してください。」
盛「ん?えびちゃんもなのちゃんも映ってる時って誰がカメラ動かしてるの?」
な「芸能タマキ「「タマカネ!」」玉金組ってぶっちゃけ書店ファンクラブの皆さんなの。
またの名を防衛軍諜報組織マイルドセブン。」
え「なの、そりゃ煙草だ。」
な「ウルトラセブンだったかも知れないの。」
あ「いくらニート集団でも宇宙人にしてやるな。」
え「倒せ毒吐くダメ店員♪」
な「残るのが書店ちゃんとブブラちゃんだけになるの。」
え「自覚は有るのか……」
あ「今この子あたし達も含んだわよ!」
ダ「続けていいデスか?
我らが大女神像様が最近何か持ってイマスので調査お願いしたいナと……」
盛「とりあえずその大女神像様の所まで行ってみましょう!」
腰蓑姿の二人を先頭に羽衣、レザースーツ、赤いパーカーがブリザードの氷原を歩いて行く。
ダ「こちらデスよ~!ここから地下大洞穴二に至りマス。」
うぎゃああぁぁ!
盛「ダイショちゃん!あの叫び声は?」
ダ「氷原の原住民のコスチュームを腰蓑にした美術担当が穴に埋められてマス。」
穴からはGショックを付けたCGの腕が覗いていた……
ダ「今回は場所設定に失敗したノデ毒蛇も蠍も居ませんシ底なし沼も水が凍って作れませんデシタ。」
盛「ダイショちゃん、そこまで言ってしまっていいの?」
ダ「なのちゃんと同じでコメディリリーフ兼愚痴係ですノデ。」
あ「本当に南極に居るとは誰も思わないわよね。」
え「南極だと約2名凍死してそうだからな。」
盛「でもスマホのナビは南緯ゼロを指してるわよ?
あ!謎の防寒装置が有るのね?」
な「実は使い捨てカイロを装備しているの。」
あ「それで過ごせるあんたが凄いわ……」
盛「ねぇダイショちゃん、あそこに亀裂が見えるんだけど……」
ダ「あそこ入ってすぐデスよ。
中にトラップは在りマセンので。」
え「あ!なのカメラどうした?」
な「さっき故障したんで男根さんに持ってもらってるの。」
あ「最初に洞穴に入るメンバーは決まったわね。」
な「どうせ玉金組のメンバーが中から撮ってくれるの」
え「あざすさん!
なのとダイショちゃんぶっちゃけ過ぎなんだけど。」
あ「水曜スペシャル探検隊シリーズを知らない世代だからねぇ……」
え「俺もそれ知らねぇよ?」
あ「迷宮入る時のワクワクと不安が一緒になった感覚だと思うんだけど?」
え「あざすさん!ダンジョンこの世界に有るのか?」
あ「無いわよ?ただ同じだろうと思っただけ。
さぁなのちゃんさっさと進みなさい!」
な「動物も罠も無い洞穴なんか怖く無いの。」
ダ「オバケは居ますヨ?ほらそこに……」
あ「んきゃあああぁぁぁ!」
え「あ?テケリリちゃんじゃないか。」
ダ「歓迎オバケダンサーズといいマス。無害デス。」
盛「まぁかわいい!」
え「盛様がズンズン入って行くんだが水先案内は?」
な「あざすさん腰抜けちゃったの。」
あ「放って行かないでよ?死んだら化けて出てやるからね?」
洞穴内の開けた場所に来た一行は……
正座した自由の女神像(身長推定40メートル)に引き合わされることになった。
“待っていましたよ、我が娘。”
盛「グランゴッデス!地球を産みしお母様!」
“頑張っているようですね、そんなあなたに母からのプレゼントです。”
女神像は右手に大切そうに握っていた七色に輝くシャコ貝を差し出した。
貝はハマグリ程度の大きさになり盛の手に移る。
“あなたの妹、綾です。
姉妹仲良く地上に愛を撒くのですよ。”
盛「お母様!また会いに参ります。
今度は生まれた綾も連れて参ります。」
“盛……立派になって……私はしばらく眠ります。
地上を頼みましたよ……”
盛「はい!そんなわけで南極まで行ってもらってきた貝なんですが、実はまだ貝のままなんですよね~。
そこで信者のみんなにお願い!
みんなの愛を妹に分けてあげて欲しいの。あっ?」
テーブルに置いていたハマグリが床に飛び降りた。
七色に発光しながら……
すいません、綾誕生が来週になってしまいました。
綾もかわいい女神設定のヨーチューバーですので応援お願いします……と言うか元々盛の着替え用だったのをスレで盛り上がってどうせなら妹にしようと。
ビジュアルも来週出せるかと思います。
さて次回は 斉藤、夜叉丸、プロレスに勧誘するんじゃない! 第77話 お転婆女神デビュー
お楽しみに。