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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第72話 排泄からの帰還

 ア“この船ごと潰してやるわ!”

2“あなた……飲み込むわよ?”

文「お義母さん、ばっちいからそんなもの食べないでください。

アホウ~できない事言うな~?

この船壊すとミクロ化解けたとき無知村さんよりでかくなるぞ?

それでいいならほれやってみれ。」

ダ「艦長、引っ張りマスよ?」

文「よろしく、できるだけこっちも揺れない様にするからね。」

ア“訳の判らん事言って誤魔化すつもりか?

ほれほれ今のオデならこの船潰すのも可能だで!”

文「標本採取(サンプリング)ケージ内帯電!電圧100ボルト。」

廃「電圧100ボル……ご主人、これ万単位しか無い。」

テ「百万位行っとこう!」

文「ユゴスの首輪ってどの位だったの?」

廃「定格5万ボルトだって取扱説明書に書いてたよ。

ミ=ゴが触っても痛いで済むようにだって。」

文「んじゃ5万ボルトで。」

廃「アイアイサー!」

ア“お前ら…何て恐ろしい事を……”

文「例えば10万ボルトで死ぬとか明確なラインが在れば9万ボルトで止めるんだがな。」

ア“ショゴスはいっぱい居るだろうが!”

文「そんな事の為に死なせる友人はいない!

で、お仕置き!」


プロティユースは大きくローリングした。


ダ「艦長!何やってるんデスか?」

文「ああごめん、因子が暴れたんだ。トラクターワイヤーの捻れ直すね。」

“アハハハハハ、もう妖輔くんは……”

男「ウボ=サスラ様、あれやっぱり文字が遊んでるんですか?」

“今回の原因は悪意の有るショゴスがマイコニッダーの体を乗っ取ろうとした事に有ります。

マシューとウエブスターは気付いてましたね?”

マ「はい……」

ウ「かなり強力な個体だと思われます。それで……」

“いいのよ、向こうの3人はその個体を何回も下してるんだから。

その個体は元イスのショゴスロード、対してこちらはテケリリが反乱を起こし廃油が無力化し、妖輔くんが知恵と愛情で纏めた宇宙でもそうそう負けないショゴスチームよ。”

不「そのチーム後ろでぐるんぐるん回ってるんですけど……」

“標本採取ケージ内帯電させていじめてるんでしょ。

今回お友達のマイコニッダー狙った訳だし恐らく本気で怒ってるわね。ダッシュ~!合ってる?”

2“はいは~い、こちら現場の分体2、通称ダッシュよ~!

最悪私が取り込むって言っても「あんな汚いの飲み込んだら穢れる」ってやってくれてるわ~。

廃油ちゃんは操縦席に座ってるけどテケリリは後ろから妖輔くん抱き締めてるわよ~スライム形態で。”

男「テケリリちゃん剥がしたら文字大人しくなるんでは?」

2“私この子たちには嫌われたくないもの。”

“解るわ~。

ところでダッシュ、プロティユース今バイクみたいな動きしてるんだけど。”

2“そう言えばこれどうしてんのかしら?ねぇ妖輔くん教えて?”

文「補助翼(エルロン)でバンクさせて昇降舵(エレベーター)で旋回してます。これ普通なら遠心力と求心力の釣り合う定常旋回に持って行くんですが今回は方向舵(ラダー)を使わず敢えてドリフト航行っぽく動かしてます。

理由は標本採取ケージの攪拌です。」

2“とのことです、現場からは以上で~す。”

男「相変わらずムチャクチャするなぁ……あれ飛行機の動き方だろう?」

あ「たぶん乗り替えたのもあっちの方が機体暴れて面白そうとかよね。

だいたい通信切ってるのが怪しいわ。」

2“あら!あざすさんに読まれているわよ?”

文「とは言うもののプロティユースを破損させられないのも事実。|映画(ミクロの決死圏)みたいに白血球に溶かされる事は無いだろうしそれに……お義母さんこれ原子力使ってるよね?」

2“強度以外可能な限り原作に近付けて有るわよ!”

文「壊れたら無知村さん放射能被爆だ。」

2“いっそマイクロン号の方が良かったかしら?”

文「誰が念力使うんです?」

2“廃油ちゃんに無茶振り。”

廃「知らない作品言われても……」

文「チキチキマシンのハンナ・バーベラがミクロの決死圏元にしたミクロ決死隊ってアニメ作っててな……」

2“潜航艇もキャラも別物なんだけど原題が同じなのよね。”

廃「腎臓だよ。

膀胱までちょっと狭いよ。」

文「ここの腎糸球体が最後の関門だ。

尿管に入ってしまえば後はジェットコースターみたいな物だからな。」

テ「あれに当たったらどうなるの?」

文「無知村さんが血尿や蛋白尿に悩まされます。

お義母さん、スティングレイにトラクターワイヤー5メートルまで巻き上げ依頼を!」

“え?本当に通信機壊れてたの?”

2“標本採取ケージ内の電圧5万ボルトに上げた時に飛んだわ。そっちのは聞こえてもこっちからのは聞こえなかったでしょ?”

あ「てっきり文字くんが遊んでいるのかと思ってた。」

夜「え?違ったのか?」

男「普段が普段だからなぁ……」


文「わざと機体暴れさせたろうか。」

テ「暴れると言えばアホウは?」

廃「ケージの中で失神してるっぽい。

動かなくなってる。」

テ「死んだ?」

廃「壁に当たったら動くから死んでは無いと思う。」


この後利尿剤により尿と共に排出、帰還となる。

無知村シイによって穿かされた紙おむつ内に放出された2隻の原子力潜航艇はメチルアルコールの中を潜らせてから拡大化され、クルー達も元の大きさに戻るのだが、標本採取ケージの中で暴れたアホの為少々のアルコールがケージ内に侵入した。結果……


文字「男根、お前の言う松茸のお吸い物のメチル割ができた訳だが?」

男「いくらオレでもメチルは飲めないよ。」

廃「尿は普通に飲む気なんだ……」

男「美少女であればドンと来い。」

文「ドン引かれるとは思うがな。

それよりアホウどうする?あれ多分消毒用メチルで酩酊してるぞ。」

テ「よくアホウは原稿描きながら飲んでたよね。」

廃「大阪は西成区釜ヶ崎からよくワンカップ取り寄せてたし。」

文「廃油……それはワンカップでは無くバクダンと呼ばれる粗悪品では?」

廃「え?じゃりン子チエって粗悪品売ってるの?」

文「釜ヶ崎じゃ普通に自販機で売られてるんだよなあれ……ってアホウがバクダン飲んでたって?」

男「んじゃこれただ酔ってるだけだな。他のショゴスは飲んでないかい?」

テ「アホウと同じ物口にするの屈辱!」

文「本当にどれだけ嫌われてたんだ……」

カテーテル放り込まれた筆者でございます

脱出経路は……船であれば一番手軽な経路なんですが、かわいいむっちーにやらせて良かったのやら悪かったのやら……

なおミクロの決死圏のプロティユースだけではなく、インナースペースの産業スパイ(マッドマックス2やコマンドーのバーノンウエルズ)の潜水服等が溶けてどうなるのかが疑問でした。

溶けたにしても数百キロから数トンの質量がベネシュ博士やジャック・パターの体内に残ってるはずなんですが……

さて次回は アホウ最終決戦……になるといいな

第73話 お前じゃ俺に勝てねぇよ  お楽しみに。

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