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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第64話 カメラマンの後に盛様は洞窟に入る

 盛「おっはよーございます。」

博「モルさんおはようございます。

こちら南極の栞ですので目を通しておいてください。

やまぐち書店からはなのちゃん、えびちゃん、あざすさんの3名が参加します。」

盛「あの……これ本当に南極に行く感じに書いてあるんですが?」

文「まぁ今日中に帰れる場所ですよ。

防寒だけはしっかりしておいて下さい。」

盛「とは言ってもあたしあのコスチュームなんですが?」

文「ああ、それについては心配ないはずですよ。

宇宙服代わりになる力場発生装置借りて行きますから。

昼飯は牛丼弁当で良いですか?」

え「ち~っす!俺カルビ丼が良いんだけど頼める?」

な「なのは海鮮唐揚げ丼がいいの。」

文「あざすさんも海鮮唐揚げ丼(それ)で良いですか?」

あ「……せめてカツ丼にして……」

え「で?俺たち何の役?」

文「なのちゃんカメラマンでえびちゃん音声、あざすさんディレクター……の役。」

え「本当に録音しなくていいのはありがたいけど……」

文「んじゃ現地に出発しますよ~?」


盛「いやここマンションの駐車場でしょ?」

な「小道具は運んであるなの。さぁ行くなの。」

あ「原増、これ防衛軍の機密だから言っちゃダメよ?」


で、転移装置を潜って轟沈へ……


盛「寒っ?どうなってんのこれ?」

あ「へっへ~、スマホで位置確認してみ?」

盛「え……本当に南極?」

ダ『この門に至ル者、全ての分別ヲ捨てヨ。』

あ「まぁダイショちゃんお出迎えありがとう!』

ダ『私は最後のシャーマンなノダ~!』

文「その服誰が作ったの?」

ダ『CGさんデス、似合いマスか?』

文「似合ってはいるが奴とは拳で語らなきゃならなそうだ。」

博「なんでよ~?可愛くて良いじゃん。」

文「寒い地方の未開人がなんでキタキタ親父みたいな格好してるんだ!」

あ「そう言えば……」

文「仕方ない、奴には底無し沼に沈んでもらおう。きっちり腕時計の後を残して……」

ペ「親方はん来はった?」

文「やぁペーター、元気?ってなんでフンドシ姿?」

ペ「クジラ捕って生活する人間の姿やって言われてんけど……舟もできてるで?」

文「う~ん江戸時代日本の勢子舟……コラCGお前か?」

C「待て文字!今回は南極ロケだ。」

文「言いたい事はそれだけか?」

C「ただ本当に南極来てるなんて知られちゃダメだろう?だから敢えてこうしてもらったんだが?」

文「俺には悪ふざけの賜物にしか見えんが?」


盛「私たちはオーストラリアはアデレードでクジラ漁を営むペーターさんの協力で南極大陸に到着しました。」

文「金髪角刈りマッチョのフンドシ姿なんぞ何処に需要が有るんだろう?

っつーか要らんロケが必要になっとるじゃないか。

ペーターとおんじ日本に来てくれる?

盛さんそろそろコスチュームに着替えて下さい。やまぐち書店チーム準備いい?」

な「なののコテカ(ちんこケース)は何処なの?」

C「今回そう言うコスチュームはありません!」

な「ダイショちゃんと一緒にコテカ付けたかったなの」

文「はいはい次の機会にね。」


意外とその機会は早く来るのであるが……


文「はい次は氷原を歩いてもらいます。各自力場発生ブローチ付けたね?」

な「素肌にブローチを付けさせようとする悪魔の所業なの!マルキ・ド・サドなの!佐渡酒造医師なの!」

男「いつの間に脱いだんですか?」

な「実用新案の瞬脱服なの。」

文「……腰蓑で。」


かくして阿智谷 盛探検隊は羽衣()1、パーカー(えび)1、レザースーツ(あざす)1、腰蓑(なの)1と言う意味不明な集団になった。

それらが平然とブリザード吹きすさぶ氷原を歩いているのである。

視聴者は何事かと思うであろう。

そして巨大な岩の裂け目に入る盛を裂け目の中から撮影する文字……ただし最後の難関、洞窟内の底無し沼は凍っていた。

ここでお昼休み。約1名生臭い唐揚げと生温い刺身に苦しんでいた。

そして盛と邂逅する巨大女神像(ウボ=サスラ)、巨大女神像が大きなシャコ貝を差し出して……盛が触れるとシャコ貝が小さくなる。

それを盛が懐に入れて……


ウ“ところでアーちゃん、うちの義理の息子どう?”

ア“テケリリが居なきゃあたしの息子にしたかったわよ。

恐怖宇宙も理解してるししっかりミ=ゴやイグとも仲良くしてる。

ハスターやクトゥルフとでも仲良くできるんじゃないかな?”

ウ“強硬派に目を付けられると厄介よね。”

ア“あたしもしっかり見ておくわ。

ウーちゃんもしっかり護ってね?

しっかりあたしたちを再び会わせてくれた子なんだから。”

ウ“また遊びに来てよね?”

ア“もちろん、また近いうちに。”

文「盛さ~ん、そろそろ帰りますよ~。

ウボ=サスラ様もありがとうございました。」

ウ“またいつでも来るのよ?今日はテケリリや廃油は一緒じゃないのね。”

文「テケリリは店、廃油は本部で用事が有って。

今日は地潜りと緑が来てます。

ほら地潜り、緑、ご挨拶しなさい。」

ウ“あらあら、あなた達もいつでも遊びに来なさいね。”

““はい!お母様!””

ウ“本当に佳いマスターに拾われたわね……あなた達が妖輔くんを護るのよ?お母さんも助けるからね……”



文「と言う訳でCG、最初に台戸海水浴場でロケしたのが入るからな?」

C「何でよ?」

文「お前がアデレードの和風クジラ漁師とか訳わからんの出したんだろうが!ペーターとおんじも日本に来てもらうからな。」

ダ『ダイショも行きマス。』

博「光栄です!」

文「まさかこうなると思って腰蓑を……」

博「はっはっは、そんなはずないだろう。」

文「それじゃあざす少佐、ダイショちゃんの面倒お任せします。」

あ「任されました!何処に出しても恥ずかしくない美少女に育てます!」

な「ダイショちゃんほら、

♪ひ~らりひらひらひひらひら~なの。」

え「要らん事教えてんじゃねぇ!あ……」

あ「次に要らん事教えたら明日の日の出は見られないと思え。」

文「盛さん、あの人昔から変態でした?」

盛「小さい子が好きなのとアヒル嫌いは変わってないわよ……」


どうやらこのままだったらしい……


撮影風景でございます。

あとオーストラリアはクジラ捕らないと言う意見は却下します。

あの国は元々クジラ漁の前線基地だったのですから。

さて次回は 何故か巨大化するむっちー

第65話 膨れ上がる人  お楽しみに。



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