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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第59話 ソルピエロ激震

 扉を開けると零下の世界だった。

な「体が切り裂かれる様な痛みが走ってるの。」

え「お前氷狼族(ひょうろうぞく)だから寒いの平気とか言ってなかったか?」

な「ヤシの木陰でハンモックで昼寝するつもりが一面凍土でブリザードまで吹いてたらさすがのなのの男根も縮こまってるの。」


そうでもなかった。


え「元気じゃねーか?」

な「ギャラリーが多いと元気になるの。」

ダ『書店、お兄ちゃん、いらっしゃ…キャー!』

あ「なのちゃんなんかはきなさい。」

な「失礼しましたなの、靴下を脱いでおりましたなの。」

あ「粗末なの隠せと言っとんじゃ!」

博「まったく……ダイショちゃん達に敵認定されたらどうするんですか?」

ブ「え?書店ちゃんがいっぱい?」

書『ここハセラエノ書房デス、今あざすさんが抱っこしてルのがわたしの一つ上のお姉ちゃンですヨ。』

文「お~いCG、やってくれた?」

C「ここのコンピューターシステム凄いぞ!ヴァチカンの中のみに海賊放送放映出来るんだ!翻訳時間含めて5分遅れでヴァチカンに放送されたぞ。」

あ「CGくん居ないと思ったら……」

文「ここのコンピューターシステムに慣れてもらうのにここでしてくれと頼んだんですよ。」

博「あ!どっちにしても来る気だったなこいつ。」

“あたしに思考鑑定頼んでたからね。”

二「誰?」

文「地球の生命の母、ウボ=サスラ様だよ。」

“妖輔くんその娘なの?”

文「いえ、そちらの眼鏡顎髭の男です……って静かだな?」

伸「あ!ごめん、失神させてた。」

文「生きてりゃ構わないよ。暗黒宇宙(こっち系)の勢力図とか詳しく無いんで聞きたいだけだから。」

“じゃあ思考コピペで妖輔くんに移動してあげる。轟沈やダイショテンのマニュアル移したのと同じよ。妖輔くんなら発狂耐性あるから大丈夫でしょう。"

文「お願いします。……うわぁっ……」

"終わったわよ。さすがに耐えきったわね。"


椅子の上で汗だくの文字……さすがにぐったりしてはいるが……


文「なのちゃん……あなたの性器を見せて欲しい……」

な「どうぞなの……さぁそこを口に含んで……」

あ「何やっとるかお前らは!」

テ「モジ!それならテケリリの含めばいい!」

男「テケちゃん、文字は混乱したフリして遊んでるだけだからね?なのちゃんも揶揄わない。」

え「せっかくなのを押し付けられると思ったのに……」

文「……俺は何故押さえ付けられてるんだ?」

ブ「なのちゃんに性器見せろと迫ったからだけど?」

文「氷点下の眼差しで説明ありがとう……お義母(ウボ=サスラ)さんこれやばい、コピーされた人格が体奪いに来る。」

"なんだ乗っ取られてたのか、テケリリ。あなたテレパシー放出してなかったの?"

テ「あんなに苦しそうだったんでつい……」

"苦しい時ほど精神感応は必要よ?ママ取っちゃおうかな~?"

博「ん?体乗っ取られてあれだと言うことは?」

文「博士、こいつそっちの趣味で手下増やしてる!リスト出すぞ?」

な「出すと言えばなのの迸る熱いパトスはどうすればいいの?」

え「ほれ雪の中走ってこい。」

な「おおぉ~!金冷法なのぉ~!」

ダ『普通の人間なら裸だト死ぬんダけどナ……』

書『お姉ちゃン、なのちゃんハああいう生命体デス。』

ダ『物理最強だト言うの?あんなにかわいいノに……』

え「俺が魔法障壁(バリア)張って何とか耐えてる書店ちゃんのバスター平気で受けてるしな。」

房『え?102FE。どういうことカ説明なさイ。何故保護の為の力を保護対象に使いマシタか?』

あ「書房さん、その子はすぐ全裸で散歩したりするんですよ。なんでお仕置きとしてのバスター使用は認めてます。」


話題の問題児は表でかまくらを作って遊んでいた。


房「なんとなく解りマシタ……」

C「なぁ、真面目にやってんの俺らだけじゃね?」

文「判断が遅い!まぁヴァチカンからの文句は少佐に受けてもらおう。教皇庁の役人はこれだけか?」

C「うん……って6割方洗脳されてんじゃねーか?」

文「丸々信用できないって事か……このリストヴァチカンに流すか?」

C「流した上で這い出て来るの潰すかな?」

博「これだけ一気に排除したらヴァチカン立ち行かないんじゃないか?」

文「おおロリコン、ダイショちゃん成分は補給してきたか?」

博「不名誉な妄想を垂れ流さない!」

C「ダイショちゃんに視線ロックオンしといて何抜かす?」

博「それは置いといて……ヴァチカン警察か憲兵隊にリスト流した方がいいんじゃないか?ンダーオの身柄と共に送るとか。教皇庁なら握り潰されるだけだろう。」

男「ヴァチカン警察か……今海賊放送絶許してるぞ。」

あ「ほっほっほ~。あんたたちが悩んでるの珍しいわね。」

文「カッとしてやった。後悔はしていない。って事で裸にして表に放り出すか?」

あ「そこ、消す方向で考えない!」

な「ただいま~!ペンギンに逃げられたの。」

あ「連れて来たらごはん抜くわよ!」

(注 南極大陸では野生生物との接触は禁じられております)

伸「え?ゴハン抜き?」

文「なのちゃんはな。伸び縮みは頑張ってくれたからホットケーキ付けてあげよう。」

あ「それよ!友好的な宇宙人に手伝ってもらった設定なんで使わないのよ?」

C「コニーちゃん漫画で忙しいし……」

あ「ショゴスに変身してもらう考えは無いのか!たまにアホになるなあんたたちは!」

文「テケリリ~、お岩さん。」

あ「すんな!その変身能力と轟沈の科学力が有ればどうにでもなるでしょ?」

文「適当な航空機が欲しいな……」

“格納庫にスーパーX有るわよ?ステルス搭載でマッハ5までは出るはずよ?航続距離8万キロ程度だけど”

C「最高速200キロのマシンになんて事を……」

“あたしプラモデルが趣味だからいろいろ作ってるのよ。”

文「プラモ感覚で実機作らないでクダサイ。ともかくンダーオ引き渡しは出来るな。」


翌朝、銀色の未確認飛行物体がソルピエロ広場に現れる事になる。

なのちゃんが出ると枚数が足りなくなる……

と言う訳で筆者でございます。ソルピエロ寺院で無く広場にしたのはこいつら何か壊すだろうなと……そこまで進まなかった訳ですが。

さて次回は ヴァチカン警察側のお話です。

第60話 ヴァチカンの闇 お楽しみに

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