第56話 宣戦布告
皆でグランハイツ台戸の研究室(3F)に移動する。
文「ニーナちゃんラムネ舐めときな。できるだけ武器の補充はしとくもんだ。足りなきゃあげるから。」
二「あたしもだけどブブラお姉ちゃんは大丈夫?血液補充したらもっと強くなるのに。」
ブ「そうね……最悪ニーナちゃんの網舐めさせてもらうわ。」
な「そう、これは必要な犠牲なの、さあ口を大きく開いてそこを咬むの!」
え「同じパターン何回も使うな!」
ブ「粗末なモン近付けんな!」
C「では僭越ながらわたくしが……」
あ「ズボン脱いだら焼くわよ?」
博「少佐、こんなことも有ろうかとアルゴンガスのレーザーナイフを開発しておいた。」
男「お前らネタでさらっと兵器出すなよ……」
文「あまり真面目だと苦労するぞ?」
男「今しとるわ!」
C「最近無知村さんまで脱がして描いとる癖に。」
男「イラストはバリートゥードだ!何でも有りだ!」
文「そこで18禁カードシリーズをひとつ……」
男「テケリリちゃんのか?廃油ちゃんのか?」
廃「基本的にぼくらは裸だけど?」
C「ってことは文字は裸のテケリリちゃんが抱きついてるのか……」
男「妄想スコープオン!映像イコライザーマックスへ……」
文「何故ちんちんを描く?」
テ「なるほどここからこうして……」
文「生やすんじゃありません!」
ブ「……そろそろ血を与えて眷属化したいんだけど?」
文「普段何やればいいのかな?」
ブ「ミミズとかコオロギとか茹で玉子とかドッグフードとか……小皿有る?」
博「超純水で洗浄したシャーレなら。」
文「体に悪くないか?」
博「空気に触れた途端にただの水になっとるよ。」
文「古今東西のテロリストや犯罪者が全員飲んだという水か?」
博「ややこしい言い方してんじゃねぇ!」
あ「あれ?ブブラは水飲んじゃいけないんでは?」
ブ「え?生きてるから飲むよ?流れが有ると体が硬直するから泳げないだけで。さあ来なさい矮小なるアルマジロ。我が血を受け入れ、我リシリー・ケルブブラッドムーンの眷属として生きよ。」
血を舐めたアルマジロの目が赤く染まり……
“そこの劣等種よ!俺様の糧と……”
文「廃油、食っちゃって?」
頭だけを廃油の外に出して拘束された。
ブ「汝への望みはただ一つ、汝の旧主人への絆のみ!我に慈悲は無いと知れ!」
文「ブブラちゃん結構慈悲深いよね?」
あ「この前野良猫にミルクあげてたわよ。」
ブ「外野うるさい!ここで旧主人への忠誠を胸に死ぬか我が眷属として永らえるか心して決めよ!」
な「バターアルマジロとしての道も有ったりするの。」
え「股間のミミズ食い千切られちまえ。」
“貴様ら……悪魔か?”
文「ああそれならそれでいい。廃油~、おあがりなs……」
“待て!前の主人をどうするんだ?”
文「他人の縄張りに手ェ出して来たんだ。吸血鬼なら流儀は弁えているだろう?」
“え?ここは?”
文「真祖が姫、リシリー・ケルブブラッドムーンお嬢様の土地である!吸血アルマジロも既に一体屠っておるのに貴様が来た。宣戦布告と見なす!さっさとンダーオにこちらの要求を伝えるか?貴様を捕らえて居る宇宙生物に食われるか……好きな方を選b……」
“ホンマにあのおっさん倒してくれるんでっか?”
ブ「え?ああ、もちろんだ。」
“何でも協力しますさかい助けとくんなはれ!”
文「急に関西弁で喋りだしたな?」
“わてチャーリー言いますんやけどあのおっさんポチって呼びやがりまんねん。おまけに大阪弁使うなとか更に餌は自分持ちだっせ?さっき兄さんが言うてた餌もらえるなら宗旨の一つ位すぐ変えまっさ。”
文「苦労してたんだな……」
博「アルマジロって本当にヌーって鳴くんだな。」
C「え?ホギャーって聞こえない?」
男「普通に会話してるっぽいブブラちゃんと文字が不気味。」
文「テレパシーで話してるの俺らは!ちなみにお前らの言ってることわかってるぞこいつ。」
C「流石に半妖怪だなねずみ男。」
文「お前も幽霊族の末裔ならテレパシー位覚えろ。」
あ「そこ喧嘩するな。っていうかさっさとヴァチカンに喧嘩売りなさいよ!」
ブ「チャーリー、力借りるわよ?………………あんたがンダーオ司教ね?」
“ぐ……貴様何者だ?”
文「こちら防衛軍特殊潜入班チャイルドセブン。何故か吸血鬼が司教やってると聞いて真祖に御協力戴いた。ンダーオ司教。貴殿に宣戦布告する。」
“チャイルド……セブン?何故わたしが?”
文「ニーナを襲ったのが運の尽きだ。首洗って待ってろ。」
“ではニーナはやはり裏切り者か……”
文「昨日吸血アルマジロに襲われてたの助けて知り合っただけだがな。」
“フフ……ただの劣等種に何ができる。”
文「ヒント、昨日南極で局地的群発地震が起きている。スコット基地かマクマード基地に尋ねてみろ。我々は都市一つ灰塵に帰する事が可能だ」
“核でも使う気か?”
文「そんな遅れた物を使ってどうする?当方には邪神より与えられた知識がある。貴様達の想像もできない地獄へ招待しよう。片道切符だがな。」
ぽて!チャーリーが倒れた。
男「マジロ~!死ぬな~!」
“兄さん……茹で玉子……あとどうせなら女で……”
文「博士、固茹で玉子作って。あざすさんチャーリー抱いてて。」
“もうちょっと若いのが……”
文「なのちゃん!」
“その隣の……”
文「えびちゃん!チャーリー抱いてやってくれ。」
え「魔力欠乏か?」
文「スケベ心欠乏のようだ。」
“兄さん言い方……”
文「死ぬなら眼鏡美人の膝で死にたいらしい。」
“兄さん……この方脚が3本おまんのやけど……”
え「何もぞもぞ動いて……こら止めろスカートに入ろうとすんな……あ、止まった。」
男「文字……もしかして……」
文「ああ、奴は混沌を目の当たりにして思考を停止したっぽい。奴もまた探究心に殉じた一匹のオスだったのだ……」
あ「さすがに文字くんの使い魔よね。」
文「え?チャーリーはブブラちゃんの……」
ブ「そんなスケベな使い魔要らない。」
飼育係が確定した瞬間だった。
アルマジロですが体長30センチ程度のミツオビアルマジロとお考え下さい
名前については吸血鬼すぐ〇に引っ張られジョニーだったのですが従姉妹が持ってきたスヌーピーのDVDのおかげでチャーリーとなりました。
オオアルマジロなんかは1メーターの巨体(尻尾含まず、だいたい大型犬並の体格)なのだそうでいっそヒメアルマジロ(体長10センチ前後)にしようかとも思いましたが……ピンクのそんなの居たら子供が捕まえるだろうなと……
さて次回は ンダーオ側の思惑と行動
第57話 晴天の霹靂 お楽しみに