第55話 緒戦
男「しかしヴァチカンが信用できないとなると……」
文「いつも通りじゃね?」
C「そりゃそうだが……」
博「いっそ轟沈でヴァチカン焼いて来るか?」
男「おいそこの過激派!」
文「そうだぞ?あの力を手にしたらお前達は神にも悪魔にもなれる。」
男「おいそこの喜劇派も真面目に考えろ。」
C「そう、轟沈は最後の武器だ。我々は忍者部た……」
男「放っといたら遊ぶなお前らは。」
文「結局向こうが行動起こすまでニーナちゃんの保護しかできないしな。」
「だらけてるわね~……」
文「おやナインカさんいらっしゃいませ~。」
ナ「MI6の情報ではヴァチカンの公式発表で『執行者ニーナ・ヘルシングが吸血鬼の影響下に入り逃走、直ちに捕獲を求める。』って文書が回って来たらしいわよ?」
文「あ、信じてないなこのお姐ちゃん。」
ナ「当たり前よ。うちと取引のある真祖、中国のマガリブ・チーもカンボジアのボット・トーリエも動いてないしブブラも何もしてないもんね~。それよりンダーオ司教が匂うのよ?」
二「あ、そいつ吸血鬼を纏めようとしてます。」
ナ「……どなた?」
文「さっき話題にしてたニーナちゃんですよ?」
ナ「またまたモジさん人を担ごうとして~。」
文「何で俺信用無いんだろ?」
博「90%は普段の言動だと思う。」
C「そう言う事なんでご内密に……」
ナ「わかりました。次に来た時焼きそば2人前で手を打ちます。えびちゃん先生、日本吸血鬼奇譚の原稿よろしく~。」
え「あれ?何か頼まれた?」
あ「報告書代わりに漫画にしろって事でしょ。「テケリはかわいいショゴス」がかなり好評だったそうじゃない。」
な「なのの「ドッジ弾魂」はどうなの?」
え「普通にち〇ち〇出しすぎだあれは!」
文「今吸血司教が何処に潜伏してるかも問題なんだよな。表立って出てくれば処理は簡単なんだが。」
男「だいたいンダーオってどこ出身なんだ?」
二「出身は南アフリカだね。真祖は居ないはずなんだけど……」
文「ブラキュラの血族じゃないか?ブラキュラって黒人真祖の存在は確認されてたはずだぞ(1972年アメリカ映画)。」
男「ニーナちゃんが知らないんじゃ情報消されてるんじゃないか?」
“うちにも星の精って吸血生物居るわよ?普段透明な赤いゼリーだけど。”
男「お義母さん、それは血を吸って相手を操作できますか?」
“あいつら1滴残らず吸うから無理だと思うわよ?”
文「情報ありがとうございます。今回は別口っぽいですね。」
な「文字さんとうとう狂ったの?」
テ「ウボ=サスラ様からのテレパシーだよ。モジはなのちゃんより発狂に耐性有るよ?」
え「え?こいつ常時発狂状態じゃなかったのか?」
パン!表で発砲音が響く。
巡査「無駄な抵抗は止めなさい!」
博「どうしたんで……このゾンビ何?」
巡「危険だから室内に入ってください!」
文「廃油!あいつの足止めて!」
ゾンビ(?)の足に巻き付く廃油。その時ニーナがカッターナイフで手首を切った。吹き出した血が網目状になりゾンビを包む。
二「流血檻!さて後はアルマジロを……」
テ「なのちゃんが捕まえて遊んでるよ?」
アルマジロは噛み付こうとしてたのではあるが獣人の運動神経がそれを許さなかった。
な「ほらほらこっちなの。」
え「なんで下半身露出してるんだお前は?」
な「男根を噛まれたらなのの負けなの。」
え「変態的な事して遊んでんじゃねぇ!」
な「残念、それはなののお稲荷さんなの。」
文「廃油……捕獲してくれ。」
廃「なのちゃんを?」
文「残念ながらアルマジロの方を、なのちゃん、そいつサルモネラ菌持ってるから傷付けられたら腫れるぞ?」
な「そうなったらえびちゃんに毒吸い出してもらうの。」
え「絶対拒否する!」
な「ほら有馬二郎、そこを噛め!歯を立てるの!」
博「有馬二郎って……演歌歌手みたいな名前付けてるし……」
ブ「それ親吸血鬼なんだからさっさと捕まえなさいよ!」
二「あの人なんで楽しんでんの?アルマジロの見た物は更に親の吸血鬼に見られてるのに……」
ブ「それ言っちゃダメ!なのちゃんの奇行が加速するから!」
な「フォォォオオオオオ……脱衣!」
廃「アルマジロ捕まえたけど……なのちゃんどうするの?」
ブ「思考波遮断してて、吸われた人が気付くまで。」
巡「あの……」
文「失礼しました、我々は防衛軍対オカルト班です。ブブラ隊員、吸われた人はもう大丈夫かな?」
ブ「所詮アルマジロだから注入唾液量も少ないし気が付けば大丈夫だよ。もう暴れたりしないよ。」
文「なので気付くまで牢屋にでも入れておいて下さい。あ、食中毒症状が起きた場合サルモネラの対処方でお願いします。」
巡「あの全裸の人は?」
文「彼は特殊な巫覡でして裸で徘徊することにより大地の気枯れを祓っております。数日それができなくて台戸市に悪意が溜まったとかで……あ、これ防衛軍のバッジです。」
巡「ああ、そう言う事だからあざす少佐が身元引き受けに来られてたんですね……判りました。その様に報告致します。」
文「お疲れ様です、宜しくお願い致します。廃油、アルマジロ死んでない?」
廃「生きてるよ?思考波遮断したらただのアルマジロになったっぽい。」
あ「吸血アルマジロ量産して街襲う計画かな?にしても文字くん相変わらず適当飛ばすわね……」
な「これバターアルマジロにして飼おうと思うの。」
文「動物虐待になるんで止めてクダサイ……にしても捕まえたら相手とのラインが切れるのか……」
ブ「たぶんあたしの血を与えたらライン復活するわよ?その時どっちに従うかわからないけど。」
あ「とりあえずやってみるしかないか……博士、マンションのラボ使える?」
博「最初は科学実験したかった……」
男「まぁまぁ、極限の科学はオカルトと区別が付かないって言うし。」
博「魔法とだ!お前も文字に似てきたな?」
ニーナはこのままやま書ワールドの住民になるのか?実は単眼幽霊テケリリは筆者が強引にやま書ワールドの住民にしてしまいましたので……後はクソ漫画愛好家の11ちゃん辺りも入れたいなと……
コイカツあきさんのPVでは阿智屋綾も出てきておりますのでこちらも早く登場させたいですし、知恵が欲しい……
さて次回は 吸血司教を炙り出せ
第56話 宣戦布告 お楽しみに