第54話 敵か味方か?
文「さて、ヴァチカンのバンパイアハンターが何用ですか?」
早々にやまぐち書店の会議室を借りた文字達は少女に詰めよっていた。
C「しかもナンバーズか……対吸血鬼専用戦闘員だな。かえって邪魔したかな?」
文「もしブブラちゃん狙いで来たので有れば……」
「あはは~、違います。組織の恥になりますが対吸血部署のトップが吸血鬼だったんですよ。血を舐めて吐いちゃう吸血鬼って保護対象になっても討伐対象になり得ません。」
廃「ブブラちゃんとなのちゃん接客に戻ったよ~。」
文「廃油お疲れ様、書店ちゃん達は?」
廃「書店、A-10は戻ってる。あざすは不真寺連れて防衛軍だって……お姉さん大丈夫?」
C「廃油ちゃん、彼女は教会の対吸血鬼戦闘員だ。」
「あ!ニーナ・ヘルシングです、よろしくね。」
廃「ニーナちゃん?人間と何かの混ざった匂いがするんだけど?」
文「こらこら廃油、そういうデリケートな質問するんじゃ有りません。」
ニ「流石ですね。え……と廃油サン。私はダンピール、忌むべき吸血鬼の血をひく人間です。増血剤が切れちゃって……」
テ「うらめしや~。」
廃「表は?」
テ「ラーメン屋~。」
廃「よし入れ。」
文「何の合言葉だそれは?」
テ「モジ~、澱みは全部無くなってた~。不思議。」
文「敵がこっちを確認したんだろう。」
廃「敵って誰?」
ニ「吸血鬼・ンダーオ司教。それが敵です。」
C「ヴァチカンの異端審問会トップじゃないか!思ったより上だった。」
ニ「ンダーオは吸血鬼組織を1つに纏めるつもりだったみたいです。」
文「ちょっと連絡入れるわ……かわいいあざすさん居ますか~?」
あ「断る!」
文「何を?」
あ「あんたが猫なで声で言ってくる時は大抵大事件じゃない。」
文「今回は吸血鬼が逃走中だから注意喚起ですよ?」
あ「その吸血鬼は?」
文「教会のンダーオ司教。」
あ「30分後にブブラ連れて煮華に集合!」
文「アイアイマム!あ、ナンバーズと接触、増血剤持って来てください。」
あ「博士煮華に居るからそっちで処理して。じゃ30分後に……」
文「逃げるなよ?」
あ「アホか!」
C「なんちゅう連絡だ。」
文「博士~、俺。試作増血剤有ったよな?そうそうそれ。30分後に煮華(店)に持ってきて欲しい。うんお願い、じゃ~ね。」
C「どっちも作戦連絡とは思えんのだが?」
文「奇遇だな、俺もだ。」
C「お前は思いながら連絡せんかい!」
ニ「防衛軍の連絡ってそんななんですか?」
C「こいつだけですからね?まだ血が滲んでるな……」
文「廃油、治療頼める?」
廃「了解~、ついでに傷痕も治すね。」
ニ「え?うわ、汚くなってたのに……」
廃「右手首の27の火傷痕も治せるけど?」
ニ「こっちはいいです。ありがとう廃油さん。」
文「……その傷は繰血術かな?」
テ「吸血鬼って噛みついて来たときにニンニクの抽出液出したらどうなるの?」
ニ「たぶん口の中爛れると思うけど……」
テ「廃油、あとでニンニク食べよう。」
廃「ぼくブブラの日光ガードするからニンニク食べない方がいいと思う。」
文「んじゃ煮華行こうか、えびちゃ~ん、ブブラちゃんもっかい貸してね~?」
え「ついでに歩く猥褻物連れてってくれね?何と喧嘩してんのか知らねーけど。」
書『あざすさんからの連絡ダト吸血鬼みたいデスよ?えびちゃんも参加しマス?』
な「久し振りに赤魔導のコスプレが見られるの。」
え「コスプレじゃねーよ!書店ちゃん悪い、俺も行くわ。」
書「みんな元気デ帰って来てくだサイね?」
A「武運長久ヲ祈リマス。」
C「A-10ちゃん、そこはお兄ちゃん頑張ってと……」
文「CGの変態は周りが被害受けないから判らないんだな。」
A「オ兄チャン頑張レ~!」
C「ありがとー!悪いの殲滅してくるよ~!」
え「面白い集団だな……」
文「あんたとなのちゃんも含むけどな?」
え「頼むからなのとだけは一緒にしないでくれ……」
文「うん努力する。」
え「本当に頼むぞ?吸ケツ鬼って位だから尻吸わせようって言ってブブラ泣かす一歩手前だったんだからな?」
ニ「一度吸わせてみたらどうかな?」
え「無責任に言わないでくれ……あいつ普通に全裸で散歩や接客するんだからよ……」
ニ「え?あ……ごめんなさい。廃油ちゃん、そうなの?」
廃「服着てる方が珍しいんだよ。」
皆で煮華に入ると男根がへばっていた。
男「転移装置設置完了。駐車場奥の消防設備管理室だ。お前ら何してたん……」
C「今度の喧嘩は吸血鬼だ。」
男「ヴァチカンは?」
あ「あてにならないわ。一応連絡入れたけど現在ニーナ・ヘルシングの反逆により異端審問会が混乱中って言ってるわ。」
文「敵の可能性有りか……不真寺さんは?」
あ「残りエリちゃんに任せて来た。この事態を解決できるのはあなた達のみ!状況開始!」
「「「「「イエス・マム。」」」」」
え「軍隊みたいだな……あれ?祭や島で……ん?」
な「判断が遅いの!さぁそこを噛め!歯をたてるの!」
え「やめんか性犯罪者!いつパンツ脱いだ?」
なのちゃんの奇行に怯えるブブラをニーナは優しく見詰めていた。
文「遊ぶ時は本気でやれって事だよ。博士、造血タブレットは?」
博「取り敢えず持っては来たが……これ造血作用強すぎて量産止めようかと思ってる奴だぞ?」
文「それがいい、ニーナちゃんこれ舐めて。」
ニ「はい……」
え「ゆっくり舌の上で溶かすんだ、鼻血が出たら吐き出すんだぞ?こいつらの薬って作用が……」
ニ「これ美味しい!何なのこれ?」
博「失血死寸前でも舐めたら助かるラムネ菓子。ただ死にかけでこんなの食うかって問題がね……」
あ「あんた達いつでもやり過ぎなのよ。」
文「さぁニーナちゃん、もう使えるはずだよ?君の必殺技がね。今は試すなよ?店の掃除が大変だから。」
ニ「あ、残念。」
博「え?その娘血を操るのか?」
C「間違いないと思う、あの現場を見ればな。」
男「前に文字が言ってた血を操る執行者ってこの娘か?」
C「ああカレーで聞いてきたって奴か……」
とんでもない情報収集方法だった。
はい、やまぐち書店側の戦力が集結しました。
最大戦力(XOXO、A-10、ダイショテン)は今回対人なので出せませんが……
要らん事する度に日常から逸脱して行っております。
さて次回は 下っぱ吸血鬼対書店戦力
第55話 緒戦
お楽しみに




