第53話 ヴァチカンからの刺客
轟沈の錨泊並びにカモフラージュは終わった。
「それじゃ一度日本に帰りますね?次は転移装置で来ますので。」
あ「やだ~あたしここに住む~!」
博「あんたが南極基地構想立てなきゃどうするんです?」
「あざすさん、台戸からここまでの転移組んだらいつでも来れるんですよ?未来の為に動こうと思いませんか?あと書房さん、ニュージーランドのスコット基地とアメリカのマクマード基地が至近になります。気付かれないようにお願いしますね。」
『名前はどうシマスか?』
あ「書店ちゃんパラダイスで!」
「あんたは黙ってぃ!防衛軍南極実験室“轟沈”(仮)で。エンジン部分は絶対秘密で頼みます。」
『地下は立ち入り禁止にシマショう。転移装置は地下1階にナリマスが。』
「それでお願いします。書店ちゃん、帰りましょう。転移装置はグランハイツ台戸に付ける予定ですからいつでも来れますよ。書店ちゃんの姉妹の皆さんもいつでも台戸に遊びに来てくださいね。」
『ダイショも行くからネ~!』
書店ちゃんを小学生位にしたアンドロイドが手を上げた。
「え?ダイショちゃん?」
『は~イ。101ダイショで~ス。』
「ヤバい!あざすさんと博士を隔離!」
博「ダイショちゃんはこのまま一緒に来て欲しいのですが。」
あ「あたしこのままここに残ってお母さんになる!」
C「ああっ……始まってしまった!」
ブ「マスターモジ、あの二人はいきなりどうしたんデスかな?」
「単なる病気の発作なので気にしないでくださいお願いします。」
あざすさんと博士は引き摺られて無知村シャトルに乗った。
「不真寺さん、宇宙船どうすんの?」
不「駐機場決まったら取りに来るよ。エリンギと一緒に。」
「これからは転移装置使えばいいからね。あとマンションの屋上なら置けると思うよ。」
等と言いながら無知村シャトルは台戸市の空へ……
「ん?廃油あれ黒いモヤかかってる場所無いか?」
廃「ん~?良くわかんない。」
あ「文字くん書類手伝って……」
「地上で書きなさい!」
テ「モジ~、こっちも。」
「……なんでこの場に婚姻届が有るんだ?」
男「わたしが用意しました。」
「ややこしくしないでくれ。と言うかあちこちに黒いモヤがね?」
テ「うん。何ヵ所か有るね。」
廃「僕見えないんだけど?」
男「ん~?気の所為では?」
C「いやいや何か澱んでるぜ?見えないか?」
あ「取り敢えず見える組は調査、見えない組はグランハイツに転移装置取り付けね。」
不「おじさん達ウルトラ警備隊だったんだ……」
「内緒だよ?んでドロンジョ様、ブブラちゃん貸して欲しい。」
あ「誰がドロンジョ様か!……なんでブブラ?」
「澱みがブブラちゃんの雰囲気に似てる気がする。」
C「ああ、言われてみれば確かに。日本妖怪の雰囲気じゃない。」
「お前はゲゲゲの鬼太郎か?」
C「お前はねずみ男だったのか?」
「廃油と一反木綿……じゃない、テケリリも来てくれ。」
テ「なんかけなされた気がする……」
そうこう言ってる間にシャトルは着陸した。
「無知村さんありがと。また今度お礼するからね。」
C「取り敢えずやまぐち書店に!」
「えびちゃん!ブブラちゃんは?」
え「気分悪いって会議室に寝かせてる。書店ちゃんは?」
「今無知村さんとこ、ブブラちゃん借りるよ?」
会議室ではなのちゃんが世話を焼いていた。
C「なのちゃんが服を着ている……だと?」
な「なのをどういう目で見てるなの?」
「廃油、プロテクションスキン。」
廃「はいよ。洗脳精神波検知。撹乱成功!」
ブ「あ……ファンクラブの人、吸血衝動が膨れ上がって……」
「やっぱりか……今廃油が押さえてるよ。」
ブ「あたしにここまで干渉するとは……真祖クラスか?廃油ちゃんありがと、もう大丈夫だよ。」
廃「このまま太陽光線遮っとくよ。それより澱みの場所に行かないと……」
な「なのも行くの。お昼はにんにくラーメンだったの。」
C「対吸血鬼用最終兵器かあんたは?」
な「綺麗な花にはトゲが有るの。」
テ「そのトゲえびちゃん専用だって廃油が言ってたけど?」
な「大丈夫なの、このトゲは男女宇宙人吸血鬼問わず……」
「ブブラちゃん大丈夫?」
ブ「行けるよ。廃油ちゃん紫外線ガードお願い。」
C「一応傘持って来てね。」
ブ「UV離はいつも持ってるよ。」
「CG、武器要る?」
C「スリングショットは持ってる。行くぞ!」
書店最寄りの澱みではツインテールに眼帯で右手首に数字っぽい傷の有る少女が青い顔の男に襲われていた。
テ「何してんだコラー!」
ブ「テケリリちゃん!違う!狙うのはアルマジロ!」
C「任せろ!」
CGのスリングショットから放たれたパチンコ玉はアルマジロに命中する。が、アルマジロを傷付けられない。テケリリは男を確保。ブブラは爪を伸ばし……
ブ「斬鉄爪!」
アルマジロを両断する!
な「文字さん出番なかったなの。」
文「なのちゃんもな。あっと、お姐ちゃん大丈夫かい?」
「あ……あの人吸血鬼……」
な「ああ、心配無いの。ブブラちゃんは……」
ブブラの口に腕を捩じ込むなのちゃん、ブブラは腕を口から放し……
ブ「おえぇ……あんたいつも何で血を飲ませようとするのよ?」
涙目で抗議していた。
「お兄さん達は?」
文「防衛軍対オカルト班チャイルドセブンの文字とCGです。」
C「対オカルトはお前だけだろうが!ってブブラちゃん、何でアルマジロが敵だと?」
ブ「昔からドラキュラ公はアルマジロ飼ってたしうちの叔父さんも飼ってるわよ?ベラ・ルゴシの魔神ドラキュラでもドラキュラ城で飼われてるアルマジロが映るわよ?場違いで癒されるわよ?」
文「平気で切り裂いた件について。」
ブ「そりゃあれもう使い魔だったもの。ああなると血を吸って手下増やすのよ。テケリリちゃん、その人もう放して大丈夫よ?親吸血鬼死んだもの。」
文「んじゃ残り駆逐しに行くか?」
テ「あたし見てくるね?」
文「頼む、無理しないで書店に戻って来てくれ。お姐ちゃんも来てほしい。」
パトロールのテケリリと別れ一行はやまぐち書店に帰って行く。
はい、新キャラですが全く力を見せておりません。
彼女の実力ならあの程度なら返り討ちにできますが吸血鬼のブブラが助けてくれた事により混乱しています。
あとベラ・ルゴシの映画ですが実際には魔神ではなく魔人ドラキュラです。城に居るアルマジロは可愛かったですよ。白黒映画なので首の噛み痕やらは映像として出てきませんが……
さて次回は 彼女の実力や如何に?
第54話 敵か味方か? お楽しみに