第52話 轟沈錨泊
明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
「このまま甲板から上を氷上に出して下さい。」
あ「人工衛星の監視どうする気よ?」
「地球に近付いた時からダミー情報流してますよ?あと防衛軍から基地作る為に適当な人数出してもらえればそれに合わせてダミー解除します。」
男「さすがに幻惑の詐欺師……」
「なにそれ?」
C「口先の奇術師から進化した。」
「わしゃAチームのフェイスマンか?」
「「「安心しろ、ハンサムとは言ってない。」」」
あ「あははははは。」
不「姉御姉御、おじさん含めオタクくんっぽい臭いがするんですけど?」
あ「そりゃ何処に出しても恥ずかしいオタクの第一人者ばかりだもの。」
男「お前もカードにしてやろうか?」
「あ、男根。えびちゃん早くカードにしてくれって要望来てたぞ?」
男「スーパーえびルで作っとるよ?」
『目標地点到達!氷塊を融解シつつ氷上に出マス!』
「カバーアップブリザード始動!以後当分このままで。ダイショテン出動用意!砲門やエンジンナセルの氷塊偽装を頼みます。」
『は~イ、準備オッケーで~ス。』
「……どなたですか?」
『酷イ……ワームホールで抱き締めテ幸せ二なろうト言ってくれタのに……』
「テケリリが凄い顔で睨んでるのでやめて下さい。」
『こら101!そんな事実はないでショ!』
『あハハハハ、ダイショテンパイロットの101デス。よろしくネ。』
テ「モジ……あれを倒してしまっても別に構わんのでしょ?」
「構うから!仲間だからな?」
C「なぁ博士、文字を倒してしまっても別に構わんのだろう?」
博「死体と証拠を残すなよ?」
「お前らも怖いな?」
男「リア充に血の粛清を!」
「「「粛清を!」」」
「止めんか!あざすさんも一緒になって何しとる?」
あ「あんた達のは乗ったら勝ちっぽいとこが有るから。」
C「そのノリで是非なのちゃんとも。」
あ「全裸で散歩させる気か!」
「「「「是非!」」」」
あ「テケリリちゃんは文字を、廃油ちゃんは博士の排除を頼むわ!」
「「Yes ma'am。」」
不「おじさん達マンザイ師か何かなの?」
「実はスパイなんだ。秘密だぞ?」
ブ「マスターモジ、今廃油ちゃんとテケリリさんがあざす女史の命令を聞いてショゴスマスターを捕獲しようとしまシタが?」
「ええ、うちのショゴス達は基本的に自由意思で動きます。俺が知らないうちに彼らに嫌な事させない様に。」
不「姉御、スパイって嘘でしょう?」
あ「どう見てもスパイに見えない人材ってとってもスパイ向きだと思わない?」
C「そう、我々は冷酷非情でハードボイルドなスパイだったのだ!」
不「で、本職は?」
「冥土喫茶煮華アルバイト店員。」
不「うん、そっちならしっくり来る。あまり外でスパイごっこしちゃダメだよ?」
男「そういう真似するから幻惑の詐欺師と呼ばれるんじゃ!」
「自覚は無いが?」
ブ「いやいや、マスターモジは結構口先だけデ他人混乱させてマスぞ?」
「あ、その辺は故意にやってるときもありますよ? ぶちうま亭の主人とか。」
C「やってんじゃねーか!」
「してないとは言ってない。」
不「廃油ちゃん、あたい頭おかしくなってきた……」
廃「今ならまだ引き返せる。発狂する前に逃げるんだ。」
“まあ!妖輔くんも精神撹乱術使えるのね?あれスキルレベル上がるとパッシブになるわよ?”
「いやそういう技能は要りませんので。」
“発狂しにくくなるのに……”
『現在地表より2000メートル上昇、残り300メートルで氷床を越えマス。』
「氷床の薄い場所だったのか……一旦浮上した後着氷、氷床が落ち着き次第錨泊して偽装お願いします。」
“何台かアストロファイター持っていく?”
「いえ、それは書房さん達に必要でしょう。我々は転移装置で移動しますので。」
『氷床表面に到達。完全浮上しマシタ。』
「サイドバーニア停止。反重力システムON。氷床の凍結を待ってください。」
あ「真面目に指揮してるわね~。」
「手伝え下士官。」
男「文字が遠い世界に逝ってしまった……」
「みんな手伝ってはくれないのか?」
C「まずスペック知らんし。」
「ウボ=サスラ様が頭に流し込んでくれたんだけど……」
博「火星行ってみたい。」
あ「そういえば隙手間の分身どうしたのよ?」
廃「旧神のヴォルヴァドスが連れて行ったよ?これほど邪悪なのは調べたいとか言って。」
『氷床凍結。装甲を帯熱させて着氷しマス。』
「ダイショテン出動。偽装お願いします。」
『は~イ。』
博「そこはラジャー!もしくは了解!でお願いしたい。」
『は~イ。』
博「男のロマンはわかってもらえないか……」
「ダイショちゃん、気をつけて。」
『ラジャー!』
潰れ饅頭の巨大ロボが出てくる。
「「「「おおお~!」」」」
『寒イ……』
「ダイショちゃんそこでボケないで。宇宙空間でも平気だったのに寒い訳ないでしょ。」
『艦長にハばれてタカ、転かそうト思ってタノに。』
「4名ほど転けてるんで成功だよ。」
『やった~!ところでアタシなぜダイショなノ?』
「ダイショテンパイロットだから。嫌だった?」
『いえ、ダイショと呼ぶがヨイ!』
廃「あの子もかなりこっち寄りだね……」
「セラエノ書房でいろいろ読んだんだろうね……」
『ソーラーシステム展開しマス。101、フットスパイクをオートで展開させないと転ぶワヨ?』
ダ『やってま~ス!適当に氷積めばいいのネ?』
「艦橋部分はいいから前部砲門と後部ラムロケットナセルを氷で埋めてください。」
ダ『了解!山肌削っテ隠蔽工作しマ~ス。』
あ「ちょっと文字くん大丈夫なの?」
「カバーアップブリザードで隠蔽してますから。」
博「氷吹雪に隠された、あざすの塔に住んでいる。」
あ「隙有らばボケようとすんな!」
ダ『ダイショテン・ドーザー!』
男「いや……それ子供用砂遊びスコップだよね……ペンペン叩いてるし……」
20分後、轟沈のカモフラージュは終了した……
今年一発目のやまブクダイアリー如何だったでしょうか?もっと早く台戸市に帰したかったのですがまぁ話が転がらず……だいたい第七艦隊前に普通に着水しようとして従兄弟から「艦隊波で沈まん?」とか言われて次元潜航入れたらとりとめがなくなってしまいました。
さて次回から舞台を台戸市に戻して
第53話 ヴァチカンからの刺客
前々回後書きの彼女が登場です、お楽しみに。




