第49話 南太平洋の邂逅
“は~いそろそろ地球よぉ~!”
「ステルスで海上に着水してください。目立たない所に……」
“ステルス切って地中海イタリア沖30キロに……”
「攻撃来ますよ?」
“勝てるわよ?”
「俺達は平和に過ごしたいので。」
“仕方ないわねぇ……んじゃベーリング海で……”
「なんで北半球の狭い場所に着水しようとするんですか?太平洋・大西洋またはインド洋の赤道以南に着水してください。」
廃「地球か……何もかも皆懐かs……」
「要らんこと言ってないで対ショック防御!」
廃「ご主人そんな古いSFじゃ有るまいし……」
『眼下にアメリカ太平洋艦隊!鼻先ヲ掠める形にナリます。』
「隕石に偽装、着水後そのまま潜水へ!」
廃「ご主人、潜水艦宇宙に持っていっても動かないだけだけど宇宙船海に浸けたら壊れるんだって。」
「貴重な意見ありがとう。」
テ「艦長代理!第三艦橋が……」
「いやそんなの無いし。」
“出しましょうか?”
「有るんですか?」
テ「だってこのままじゃ古代くんが死んじゃう!」
廃「古代進は乗ってないぞ。」
「そうでなくて衝撃波が」
“次元潜航すれば波立たないわよ?急速次元潜航用意!”
『急速次元潜航開始、海面30メートル。』
“次元潜航!これで衝撃波による大波は回避できるわよ。”
「あ~、汗かいた……」
『海中で次元潜航解除。ティンダロスの影ありまセン。』
「海中航行で南極に向かってください。あざすさんに連絡入れます。電波を日本KDDIの携帯モードへ。
……もしもしあざすさん?文字ですが……」
あ「命令です、あざすさんかわいいと言いなさい。」
「“命令です、あざすさんかわいいと言いなさい。”」
あ「本当に文字クンだ!どこほっつき歩いてんの?」
「何で見分けてるんですか?現在南太平洋海中、ちょっと太平洋艦隊とニアミスしました。」
あ「……伸びちゃんがテレパシー受け取って12時間なんだけど?」
「超科学力でワープしましたんで。南極の狂気山脈にウボ=サスラ様を送った後不真寺さんの小型艇で帰ります。」
あ「こっちから行くから狂気山脈で待ってなさい。不真寺さんの名前聞いてエリちゃんが興奮してたから。」
「書店ちゃん連れて来れます?」
あ「いいけどなんで?」
「姉妹に会わせたくて。」
あ「そこに居なさい!準備でき次第行くから!」
「宇宙戦艦は基地に偽装しときますね。」
あ「……あんた何持って帰ってきたのよ?」
テ「惑星大戦争って映画で出てくる地球防衛艦だよ?」
廃「あとセラエノ書房の全機能と書店型アンドロイド101体と……」
あ「無知村さんのシャトルで行くから適当な海上で会いましょう。ファンクラブの幹部も居た方がいいわね。海上航行できる?」
「着艦はできるけど格納は多分無理です。」
あ「じゃぁニュージーランド沖南緯47度9分、西経126度43分辺りで合流しましょう。」
「お待ちしてま~す。通信終了、お義母さん少し待って下さいね。この轟沈はオーバーテクノロジーの塊なんで……」
“もう妖輔くん以外には動かせないけどね。”
「何ですと?」
“妖輔くんの脳波を起動キーにシンクロさせたから妖輔くんの自家用宇宙艦になったのよ。他にヒューマノイド居なかったしね。この艦は第4セラエノ文明人の遺産だからセラエノ探しても10艦も無いわよ。”
「それにしてはデザインが……」
“ヨグソトースが見せてくれた映画のイメージで改造しちゃった。ヤマトも良かったんだけどこれが一番竜骨に合うのよ。ホワイトベースやナデシコにするのはちょっと難しかったわ。”
廃「竜骨H型になるのかな?」
「別れてる部分はサブフレーム組むとか……あれ?アンドロメダは作れるんですか?」
“あれ先端削らなきゃならないから強度出ないのよ。”
廃「テレビばっかり観てたんですか?」
「同じ事をお前に言いたいけどな。って封印されてたからそれくらいしか楽しみ無かったんだろう。」
“もー、妖輔くん。お母さんのお婿さんになりなさい。”
「光栄ですがテケリリが殺すぞお前って目で見てますので……」
不「そう言えば単眼のお姉ちゃんなんて種族?」
廃「テケリリは地球のショゴスロードだよ。この姿は地球のモンスターの姿なんだけどご主人が身を呈して守ったんだ。」
不「わぁ~!おじさん達ラブラブだね。」
『今度セラエノ書房で「ショゴス助けたらショゴスマスターになりました。何?ティンダロス?ショゴスのみんな食べちゃってください」ってノンフィクション小説を出版シヨウと思いマス。』
「なろうっぽいタイトルだなぁ……」
『マイコニッダーのシャトル接近。どうシマスか?』
「海面に浮上してビーコン出して甲板に誘導お願いします。さぁ、テケリリも廃油も不真寺さんも行こう。」
あ「なんて物に乗って帰ってくるのよ……」
「地球防衛艦“轟沈”ですが?あ!書店ちゃん、この艦のクルーが……」
書『お姉ちゃん!もう会えナイと思ってマシタ。』
『102FE!元気そうで何よりデス!A-10PTも壮健デシたか?』
不「エリンギ~!生きてたんだね~!」
無「萌唯ちゃん!もう会えないと思ってマシタ~!」
「まぁみんな艦橋へ……書房さん、無知村シャトル格納できますか?」
書房「甲板に収納ドームを展開しマス。大丈夫デスよ。」
博「文字……お前とうとう戦艦持ちかよ。」
「いやいや、起動の時ヒューマノイドの脳波が要るんでな……取り敢えず艦長代理だ。」
『“轟沈”潜航しマス。氷山の下を航行シ南極大陸の地面ト氷ノ境界を削って狂気山脈に到達。その後本艦は基地トシテ狂気山脈に錨泊しマス。』
「よろしくお願いします。」
男「文字……お客様かお前は?」
「男根……こんなの俺が動かせる訳無いだろう?」
C「コンピューターシステムはどうなってるんだ?」
「アンチノイマン型なんで地球のとは互換性に問題が有るな……阿智谷綾ちゃんどうなった?」
男「どうなったもクソも飲もうつってたの昨日の晩だからな?」
「え?……1週間ほど飛んでたんだが……」
本当は今回狂気山脈に錨泊する所までは書くつもりだったのですが……お仕事モードのあざす少佐のおかげで南太平洋上での臨検と相成りました。
さて次回は 狂気山脈と言えば……やっぱり居たか野良ショゴス!
第50話 (狂気)山脈の少女?廃油
お楽しみに




