第47話 101人書店ちゃん大行進
ア「これで地球を攻めるんだな!」
“お前はこっちや。”
「ヴォルヴァドス様、よろしくお願いいたします。」
“確かに引き受けた。地球まで安全運転で行ってくれよ?さらばだ。しあっち!”
「廃油、やっぱりあの人ウルトラマn……」
廃「ご主人……考えちゃダメ!」
“お巡りさん位に思ってて間違い無いわよ。”
「ってウボ=サスラ様、乗れますか?」
“母と呼んでくれて良いのに……はっ?テケリリちゃんに飽きた?”
「お義母さん何て事を……背後から思いっきりプレッシャーかかってますけど?」
廃「ウボ=サスラ様、テケリリをあまりからかわないでください。」
“廃油ちゃんももっとアットホームに言ってよね。”
廃「前向きに検討します。ねぇご主人。」
“子供が反抗期です。どのようにすれば良いでしょうか?”
『お子さんノ人格を認めテあげてクダさい、同じ独立シタ生命体として真摯に付き合えバ良いカト。』
「人生相談完備ですか……」
“それじゃママ船に乗り込むからこっち見ないでね?”
「は?えっと……」
“も~、妖輔くんエッチなんだから。”
「いやいやいやそういう意図は無くて……」
『ウボ=サスラ様の変身解除を見るトsan値直葬になる恐れガ有りマス。お先に艦にドウゾ。』
「ありがとうございます。えっと……28号さん?」
『私は30号、通称書房ト呼ばれていマス。セラエノ書房責任者デス。』
「すいません、そう言えば髪の毛長いですね。」
『胸モ大きいんデスよ?各リーダーは胸が大きくなってマス。』
テ「そうか……書店ちゃんが胸部装甲に拘ってたのはそういう……」
『え?地球担当ノSYO-10 102FEですヨネ?彼女は大型装甲のはずデハ?』
廃「いいえ?少年の様な慎ましい胸部でしたよ?」
“あの子は進化型胸部装甲のテストケースです。何らかの不具合かも知れませんね。”
「ウボ=サスラ様は彼女達の製作者でも有ったんですか?」
“50年前に廃アンドロイド工場乗っ取ってSYO-10シリーズ生みました。護衛用A-10シリーズ試作中に工場が地震で崩壊しましたが。”
「そう言えばウルトラ……ヴォルヴァドス様の仲間がよく地球守りに来てくれてましたが?」
“5000番目に宇宙に旅立てる生命体が生まれたからでしょう。実際生命体が生まれた惑星は億を越えますが宇宙に飛び出した生命体はその程度なのです。”
「……詳しいんですね。」
“ここは知識の星セラエノですからいくらでも調べられるんですよ。一歩間違うと発狂しますけどね。”
“全SYO-10配置に着きマシタ。宇宙戦艦「轟沈」発進シマス”
廃「♪さらば~セラエノ~」
「廃油……初期バージョンで歌うな。」
廃「最初デスラーの顔肌色だったよね。」
「ただベルサイユのばらにゲスト出演したときは緑になってたな。」
テ「何の話してんのよ?」
廃「男の夢とロマンの物語だよ。」
“あらあら……この艦に波動砲は無いわよ?”
廃「無ければ作ればいい!男達の挑戦が始まった!」
「廃油……テレビばっかり観とるな?」
廃「マンションの外壁散歩もしてるよ?」
「あざすさんからクレーム来たんで夜だけにしてくれ。それなら見えないから。」
テ「あたし今度テレビに出ないかってスカウトされた。」
「どこの野郎だ!ぶん殴ってやる!」
テ「ウジテレビ本当にあった知らない話だって。」
「よしよし……今度株価暴落させてやるか……」
“妖輔くんはテケちゃんが怖がられるのと可愛がられるのどっちがいいの?”
「出来れば他人に見せたくないなと……あの娘は俺の天使なんで。」
廃「冷静に見てご主人が一番怖いと思う。」
「なんでよ?」
廃「テケリリ男か女かどっちだと思う?」
「かわいいからどっちでもいい!」
廃「ぼくがテケリリに化けたら?」
「かわいいとは思うけどね……」
テ「廃油、残念でした~。進化後すぐにモジは抱き締めてくれたも~ん。」
“まぁまぁお熱いこと。”
「って廃油何見たのよ?」
廃「人喰いアメーバの恐怖。スティーブ・マックイーンが若かったよぉ~。」
「あのね廃油、人喰いアメーバは知恵無かっただろ?人間と猿一緒にするようなもんだぜ?」
廃「テツ~!そんなん言うたらお小遣いあげへんで?」
「チエ~そんなこと言わんと小遣いくれ……いやじゃりン子のチエじゃなくてだね……」
廃「遊星よりの物体Xもショゴスっぽいよ?」
「映画はエンターテイメントとして恐怖を作らなきゃならないからたまたま似たんじゃない?あとうちのメイドは不定形って小説読んでみな?かわいいショゴスのメイドさんでてくるから。」
テ「うちのお店みたいだね~。」
むいー!むいー!むいー!むいー!むいー!
前方に宇宙艇捕捉!イス艦に追われテル模様!
“イスの劣等種かぁ……宇宙艇とイス艦の間に本艦捩じ込んだ後にダイショテン発艦!”
「お義母さん何してるんですか?」
“イス殺すべし!慈悲はない!”
廃「大分無駄知識入ってるね……」
「いやそれよりなんで敵艦ムウの石棺潜航艇と同じデザインしてるんだ?この轟天なら大魔艦だろう?」
廃「ご主人もあっちの住人だったか……この艦轟天じゃなくて轟沈だからね?」
「縁起悪い名前……」
甲板に書店ちゃんを潰れ餡まんにしたような大型ロボットが腕を組んでせり上がって来る……なんでチアガールの服模した外装になっているのか?
“汎用人型決戦兵器ダイショテン起動!”
「積み込む時『大型機動防衛ロボ』つってませんでした?」
“そこは重要じゃないので好きに変えて構わないわよ?DreamAndIntelligenceSYstemOfTterribleEndNaught夢と知性で恐怖を終わらせ無くす装置。略してダイショテンなんだから。”
「英語使ってるんですね。」
“では第3セラエノ語で……”
「俺が悪うございました。」
轟沈のブリッジで漫才やってる間にダイショテンの目が輝き巨体が動き始める。
“ジャイアントバスター転送用意!”
『ジャイアントバスター分解整備中デス!』
「おいおい……このままじゃ的になるだけだぞ……」
ダイショテン起動させたところでページがなくなってしまいました……しかもメイン武器分解整備中……まぁこれはそこはかとなくウボ=サスラ(お母ん)が急がせた所為なんですけどね。
さて次回は……助けた宇宙艇の中身は?
第48話 コギャル登場
お楽しみに