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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第46話 封印解除とお引っ越し

 「え?この石旧神の鍵なんですか?」

“ええ、旧き鍵(パク)ろうとしたら旧神の鍵(セキュリティー)が発動してね、捕まっちゃった。”

テ「家族が来るまで解放されなかったのね?」

廃「スーパーで万引きしたお年寄りみたいだn……」

“廃油ちゃ~ん、ママの中に帰る~?”

「まぁまぁ……んでアホウはなんで手伝わんのだ?」

ア「オデがなんで手伝わなきゃいけないんだ?」

廃「あいつ誰がリモコン持ってるかわかってないんだな……」

“悪い子だから入って来れないのよ。ひょいひょい入って来れた妖輔ちゃんやテケリリちゃんは鍵に善性と判断されたわ。これによって解除された後も知識の鍵全集は手元に残るのよ。”

「もう何か盗もうとしないでくださいね?()()()()。」

“本当に妖輔くんが婿に来てくれて良かったわぁ~。アーちゃんなんか心配してたわよ~。”

「ではお土産に銘菓セラエノまんじゅうなどを……」

廃「無いからねそんなもん。」

“作りましょうか?世話役さ~ん!”

「いや冗談ですので……あ!門の所に居た書店ちゃん?」

『いえ、わたしはガーディアン28号、あなたが言っているノハ31号ダト思われマス。』

「い……いっぱい居るんですね……」

『セラエノ書房や印刷部も有りマスから結構な人数ダト思いますヨ?』

“ガーディアンさん、10人ほど妖輔くん手伝って欲しいの。あと地球にみんなでお引っ越しよ~!”


とはいっても倉庫番ゲームと違って本当に石板押すのに結構力が要るんだこれ……で、10枚毎に1面クリアらしく紙に戻る。こんな石板書店ちゃん達には……結構普通に運んでるな……あ、手詰まり……せっかく9枚指定位置に押したのにギブアップでこの面最初からになる……


「誰だこんな質の悪い解除方法考えた奴!」

“多分旧神ね。ヴォルヴァドス辺りじゃないかしら。”


とか言ってる間に最後の1枚が所定位置に収まる。


“よくぞ我が試練をクリアした!褒美に知識を授けよう。”


銀色をした靄のなかに浮かぶ凹凸が幾何学的に配置され、確かにこちらを見すえる知恵と慈愛に満ちた目を発見した。その眼の中には小さなきらめく炎が燃えており、浮かび上がる輪郭を照らすように幾ついかの炎が顔の上できらめいていた。


「君にも見えるウルトラの星……」

廃「遠く離れて……じゃない!ご主人、あの方が旧神のヴォルヴァドス様で子供のヒーローじゃないから!」

“地球の者よ、その者をどうしたいのだ?”

「我らの母にあたりますので地球に連れ帰るつもりですが。」

“ふむ……下手に放置すると惑星破壊する力は持っておるぞ?それでも構わぬか?”

テ「畏れながら申し上げます。この方は我らの主人でありあたしを助けるため左腕を犠牲にされました。あたしはこのままこの方を補助するつもりでおります。もしお母様が地球を滅ぼすならあたしは1滴の毒となりお母様を苦しめましょう。」

“おお……ウボ=サスラの娘よ。そなたの中に愛が生まれておるな。ウボ=サスラ、娘夫婦に迷惑をかけるで無いぞ。”

「あの……なんか知恵を奪おうとして封印されたとか聞くんですが?」

黄衣の王(ハスター)の知恵奪おうとして喧嘩してたらお巡りさん(ヴォルヴァドス)に捕まっちゃったのよ。”

“喧嘩で大陸1つ消すんじゃ無いよ!あいつは質悪いからカルコサに封印してるけど。”

「ヴォルヴァドス様……キャラ変わりましたね?」

“妖輔くん。カルコサ潰しに行きましょう。”

「お母さんからアホウが生まれた理由がわかりました……」

“アホウとはそこの小さい邪悪そうなショゴスかな?”

「はい、イスの偉大な種族とやらの尖兵でした。」

廃「僕らに地球を襲わせようとしました。」

テ「今は体の半分は地球で封印されてるはずですが……何故か次元振動弾抱えて自爆テロかましました。」

ア「お前ら……敵か?」

「「「うん!」」」

ア「この野郎!……んぎゃぁ~!」

「いや学習しろよ。廃油がリモコン持ってるの知っとろうがね。」

“おや?これはミ=ゴの技術では?”

廃「はい、ご主人はミ=ゴとも懇意にしております。これはミ=ゴのショゴスマスターからプレゼントされました。」

“ところでそのアホウを譲ってはもらえぬかな?”

“よござんす、さしあげましょう。”

廃「んじゃ首輪外すね?あ、指が滑った。」

ア「ぎゃひっ!」

テ「あたしがやろうか?あ!」

ア「うぎゃ!  え~い!バカもグズもそんなリモコンも扱えないのか!」

「廃油もテケリリもわざとやってるように見えるんだが……今のうちに虐めて遊んでるのかな?元嫌な上司だったっぽいし。」

“地球の者もそう思うか……”


ヴォルヴァドスは器用に銀の靄に脂汗を浮かべていた。


「そう言えばヴォルヴァドス様、嫁の母(ウボ=サスラ)はどんな悪さしたんですか?」

“特に何も。あれは出会った者の正気を削るのだが本人に悪意は無いのだ。それ故知識と身体の封印で済んでおる。本当に悪さしたり反省が無いと……”

ア「のわああああああぁぁ!」

“ああなる。君たちは善性だと封印が判断したのだ。”

テ「アホウはどうなりますか?」

“苦痛を与えて更正を促すつもりだが悪意抽出実験の検体になってもらうかも知れない。”

廃「殺してもいいのでできるだけ痛い方法でお願いします。」


あ……ウルトラマン(ヴォルヴァドス)引いてる……


“大人しいショゴス達がこれだけ言うとは……どれだけ嫌われる事したんだ?”

ア「した覚えは無いけど?」

テ「なら大丈夫!摺り潰されろ!」

“あらあらテケリリちゃん、妖輔さん引いてるわよ?”

「本当にどれだけ嫌われてるんだよお前……」

“そっちだったのね。お母さん安心したわ。”

『引っ越し用に宇宙戦艦が用意できマシタ。』

“セラエノ書房全機能は積んだわね?これからセラエノ書房は南極支社が本社になるのよ?SYO-10シリーズみんな乗ってるわね?”

『総勢101名ならびに大型機動防衛ロボダイショテン乗り込み完了しマシタ!』

廃「セラエノの科学力凄い……」

「形は太陽系防衛艦『轟天』なんですが……」

“外観はテケちゃんや廃油ちゃんの記憶にあったものよ。”

テ「では中で無重力子作り再現できるのね!」

「テケリリ……それはさよならジュピターだ……」



普通に書店ちゃん型自体が101人です……大型機動ロボは員数外でございます。パイロット書店ちゃん入れて101人です。

ダイショテンはとしあきが作ったフィギュアが元になっています。

さて次回は 地球への旅路です

第47話 101人書店ちゃん大行進

お楽しみに

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