第45話 母の封印
洞窟を進みながらテケリリの母ちゃんと話をする。
“まぁまぁそれじゃ妖輔さんにうちの子達がお世話になってるのね?”
テ「あたし含めて10人もだよ。」
廃「テケリリ……僕と自分が入ってない。店でレジ打たない方がいい。」
「えっと……テケリリ、廃油、発光、百目、伸び縮み、気泡、緑、斑、大口、でんでん、地潜り、触手の12人ですね。俺たちの方が店手伝ってもらったりしてますので。」
ア「何でお前らそんな楽しそうにしてるんだよ?」
廃「他の人間に変化したら街を自由に歩けてハンバーガーでもドーナツでも好きに食っていい。この待遇で僕たちはご主人の下に居る。奴隷だ何だと言うのは他の人間にも居ない。イスと比べりゃ天国と地獄ほど違う。」
テ「♪てんて~んてけてけてんてんてけてけ♪」
「うんそれも天国と地獄だけどね……」
“でもテケリリちゃん、妖輔さんとは結婚できないわ……だって妖輔さんは昔お母さんが生んだ種族なのよぉ~!”
テ「お母さん……子供を作らないなら一緒に暮らしてもいいじゃない!」
「廃油……あの会話何とかならない?」
廃「わかりました……テケリリ、諦めろ。ご主人は僕と結婚すr……」
「なんで掻き回してんだお前は?」
廃「ああっ……ご主人の逞しい腕が……」
「ってかレディースコミック俺の姿で買うなよ。」
廃「んじゃはんちょとか男根さんとか……」
「かわいそうだからやめてあげなさい」
廃「なのちゃんとか?」
「あ!髪の毛短いなのちゃんになれる?」
廃「ハゲ?」
「いや、書店ちゃんとかヤマナメちゃん位の髪で。」
廃「今度からエロ本買うときそうするね。」
「食い物も買ってきてください……」
ア「うっせぇんだよおめぇらはよぉ。」
廃「何で付いて来てるんだお前は?」
テ「さっさとどっか行け!」
ア「お前ら何でそんな口のききかたするんだ?」
「お前は本当に常識無いんだな……どこにでも好きに行けばいいじゃないか。」
ア「バカがコントローラー握ってるから行けないんだよ!半径200メートル離れると電撃が来るんだ!」
「別に俺達痛く無いし。」
“「「ね~。」」”
「ウボ=サスラ様子供達と遊ばないで……あれ?書店ちゃん?」
テ「……違うよ?スーパーワンより胸大きいよ。」
廃「ご主人の好きなメタリックカラーのレオタード着てるね。」
「廃油さん……テケリリの前でそう言うこと言わないでください……」
廃「なんで?」
「テケリリがコスチュームチェンジするからです。」
テ「股のところどうしたらいいのぉ?」
”膝位まで人間態になればいいのよ。“
とか言ってると書店ちゃんに似た人が……
『こちらは危険デス、退去を進言しマス。』
「ごめんね書店ちゃん、奥の人に呼ばれたんだy………」
『SYO-10?SYO-10と言いマシタか?無事なのデスか?』
「はい、今は地球でやまぐち書店って本屋を営んでますよ?妹さんのA-10さんも来られました。」
『そうデスか……後でその話を聞かせてクダさい。奥カラ呼ばレタと?』
「ええ、ウボ=サスラって邪神に。」
『ああ、理解してイルのデスね。精神錯乱に気をケテ進んでクダさい。奥に行って精神が崩壊シテいなケレバまたお話シマしょう。』
「恋人の母親に結婚許してもらうだけですから。」
『ハ?……まぁ……それでは結界を開きマス。』
「あなたは門番なのですか?」
『世話係デスよ、ではお気をツケて。』
ア「お前凄いな……ウボ=サスラのガーディアンと普通に話して……」
テ「モジは白痴の王とも普通に話してたよ?白痴の王って言ったら他人に白痴とか言ってはいけませんってモジが怒ったんだよね。」
「いや……あれはあざす少佐の方が凄いだろう?周りを発狂させるな、正体を明かすな、力を使うな、って言ったんだし。」
ア「お前ら本当に人間か?」
廃「本当に失礼な奴っちゃな。」
テ「だから見捨てられるんだよ。」
“この小さい子は悪い子なのですか?”
「ええ、まぁ……」
“なるほど……あああなた方が見えました。”
「はい?……おうわっ!」
そこには自由の女神が正座していた。
“驚きましたか?”
「はい……かなり……ああ持っておられる本が「旧き鍵」なのですね?」
“原形質の身体よりこっちがいいだろうとヨグ=ソトースから言われたもので。ああアザトースがナイアーラトホテップとネズミを叱ってますね。”
文字達が飛ばされた後のグランハイツ台戸9階エレベーターホールでは……
「ア……アザトース様が……アバババババ……」
“勝手な事をして勝手に発狂するとはどういう事じゃ?ニャル!説明せい。”
「ははっ、このナコトと言う男、どうも地球のショゴスマスターに恨みを持っておる様でしたので反省させるのに我がネズミの中に入れておったのですが脱走してこの様な……」
“よい!それよりあのモジとか言う男の方が心配じゃ!かすり傷でも付けたらこのイスの愚かなる種族を……”
“やっほー、アザトースちゃんあまり怒ってちゃ皺できるわよ~。”
“ウーちゃん?封印は解けたのか?”
“今、妖輔くんがうちの子達とやってるわよ。終わったら南極の分離体と一緒になる予定よ~。”
“ウーちゃん、妖輔って誰?”
「妖輔は文字くんの別名の1つです。」
“そうか……セラエノに飛ばされたのか……無事で良かった……”
“あと世話役のアンドロイドも連れて行くから南極開けといてね~。”
「わかりました。南極に防衛軍の基地を作ります。」
“すまんな地球のアザトース。何か礼ができれば良いのだが……”
後にあざすさんは「あたし狂気山脈基地に住む!」とか言い出すのであるが……
「で、俺なんでセラエノで倉庫番ゲームやってるんだろう?」
廃「文字くん頑張って、あたし達じゃこの解法わからないから。」
「いやあざすさんにならなくていいから。」
廃「心の弱いご主人はどいてた方がいいぜなの。」
「なのちゃんにもならなくていいから……」
今回、隙手間ことアホウ・タレが色々と茶々入れてますが……モデルに忠実な性格にした結果こうなってしまいました……ある意味発狂状態ですね。
ナコトは完全発狂に至ってます。
さて次回は 暢気な母さんウボ=サスラとお世話アンドロイドたちのお話です。ヴォルヴァドスも出るかも……
第46話 封印解除とお引っ越し
お楽しみに。




