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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第44話 イースの落とし穴

 「失礼な、俺は脅した事はありません、全部本気です。」

「余計に怖いわ!」

テ「モジとすとろんが仲いいのね~。浮気?」

「おかえりテケリリ!仕事は終わったのか?」

テ「仕事から帰って来たらダンナが女上司とイチャイチャしてた件……」

廃「テケリリ、レディースコミック読んだ?」

テ「面白かった。コランダムさんにも今度貸すね?」

ア「貴様ら……オデを放っといて楽しそうに……」


壁の梁の上から彼らを見る小さな影が有った……ブラウン・ジェンキンと化したナコトである。


「あやつが我が計画を潰した地球人……時空をさ迷うがいい!次元振動弾起爆!」


ナコトが押したスイッチはアホウの体内で爆発し半径1メートルを時空の彼方に追いやる。

文字とテケリリと廃油が巻き込まれて……


「え?何これどうしたの?」

「これはイスの次元振動弾……ダイヤ!イスが紛れ込んでイル!このフロアの地球人以外の生命体ヲ捕獲セヨ!」

「御意!」

「わ~、軍隊みたいですね~。うちは文字さんがみんな自由にさせてるから……」

「班長!惚けるんじゃない!」

地「怪しいネズミ捕まえた~!食っていい?」

「えーと……地潜りちゃんだっけ?食べるのはちょっと待ってね?」

大「あれ?こいつ人の顔してるよ?」

「人面ネズミブラウン・ジェンキン……ナイアーラトホテップの遣い……あざすサン、敵は邪神を味方に付ケタ様デスぞ!」

「判ったら放せ奴隷めが!」

「地潜りちゃん、()()()()()()()。ちょっとアザトースに文句言うわ。」



一方……超近代都市の廃墟っぽい場所に飛ばされた文字達は……

「なんだここは?」

テ「セラエノ……モジ、どこかにお母さんが居る!」

「お母さん?家が有るのかい?」

廃「ご主人、違うよ。我らの母ウボ=サスラがここに捕らえられてる。ここの知識を盗んで僕らに分け与えようとして黄衣の王(ハスター)に封印されたんだ。」

ア「おはよ~!」

「馬鹿かコラアホウ!」

テ「あたし達をこんな所まで飛ばして!」

廃「ああ!やっぱりこいつが……」

ア「待て!オデもなんでこうなったか……」

廃「お前が飲み込んでた次元振動弾起爆させたんだろうが!」

ア「知らないぞ?ナコト様からもらったケーキは食ったが。」

「それじゃアホタレ!」

廃「だいたいお前作戦失敗してなんでケーキ貰えたんだ?」

ア「オデは悪くない、そこのグズが裏切ってバカが同調したんだ!」

「それで?この子は何で裏切ったんだ?解るか?」

ア「そんなこと知るか!ああ!お前良く見ると駄豚役オデから奪った奴じゃないか!この野郎……」

廃「電撃!ポチッとな。」

ア「んぎゃあああぁ!」

「廃油、そのリモコン何?」

廃「ダイヤさんから預かった首輪のお仕置きリモコン。ミ=ゴがショゴスのお仕置きに使ってるんだって。ご主人持っとく?」

「落としたら大変なんで預かっといてもらえる?」

ア「何だその信頼関係は?」

テ「あんたには一生解らないよ。ねぇモジ。」

「テケリリさん……頭に座らないでクダサイ、前が見えない。」

テ「あ!ごめ~ん、てへペロ。」

廃「テケリリ……てへペロは古すぎるぞ?せめて

わっちゃ~…… とかね……」

「廃油さんそれも新しくないです。ってかアホウ!何で付いて来てんだよ?」

ア「こんな所にオデを放っておくつもりか?」

「ん?お前敵だろ?勝手に逃げりゃいいじゃん。」

ア「オデがこの星を案内してやろう。」

「結構です。」

廃「要らん。」

テ「散れ。」

ア「何だそのチームワークは?」

「何だも糞も仲が良いだけだぞ。俺は弱いから二人を心から信用しなきゃ二人の足手まといになるからな。」

テ「モジはマスターなんだから気にしなくていいのに。」

「友達やガールフレンドの邪魔になる位なら食ってもらった方がマシだ。」

テ「まぁ!最初は女の子が良いってアナタったら……」

廃「テケリリ、ハウス!」

ア「自分で弱いと言ってるマスターなんぞ問題外だろうが!今ならまだ許してやるから……」

「おのれが許しても俺が許さんわドアホ!」

廃「アホウ、これがご主人の強さだ。お前がイース軍壊滅させたティンダロスと戦って普通に勝ったお方だぞ?」

「あれそもそも君らが居たからやれたんだからな?」

テ「指揮して勝てただけでも凄いよ。」

廃「しかも十六夜(マスター)さん助けながらな。一匹のティンダロスに壊滅させられたイースとはえらい違いだなオイ。更にショゴス部隊見捨ててあいつらは逃走した。こっちは敵のテケリリ助けるのに自分の左手犠牲にした。どっちに喜んで付いて行く?どっちがショゴスを大切にすると思う?」

「廃油、もういいから。辛かったな……良く耐えたな。早く地球に戻ろうぜ。」

テ「アホウ……モジに手を出したら()()()()許さない。地球に手を出すならすればいい、アザトースの怒りをその身で知るであろうから。」

廃「テケリリ放っとこう、アザトースはご主人とあざすさんが気に入って地球を保護した。ご主人に害を為せばアザトースの怒りも買う……死すら死ぬ永劫の中で苦しめばいい。」

“……ますか……”

「テケリリ何か言った?」

テ「いいえ?どうしt……」

“……いますか……”

廃「どしたん?」

「いや……何か聞こえたような……?」

“誰かいますか……?”

テ「聞こえた!聞こえたよモジ!」

“私は自存する源(ウボ=サスラ) 誰か居るのですか?”

「俺は地球人、文字こと綱木妖輔。現在地表に居ます!聞こえますか?」

“聞こえます!妖輔さん、私を解放してはもらえませんか?こちらまでのトンネルを作ります。降りて来てください。”


ボコッと地面に穴が開く。なだらかな傾斜になっているその洞窟からは濃い蒸気が溢れていた。


“ご心配無く、空気中に毒は在りません。おや?私の眷族が居ますね。”

テ「ショゴスのテケリリと申します!」

廃「ショゴスの廃油です。我が神。」

ア「イス軍攻撃隊、ショゴスロード隙手間塗例巣!」

“イス?イスと言いましたか?また私の体を削るのですか!”


テレパシーに怒りの感情が乗るが……


「ウボ=サスラ様、落ち着いてください。我々にそんな考えは在りません。こいつは捕虜なのです。」

テ「あたしの最愛のダーリンの命を狙って来たので取り押さえました。」

廃「ちなみに最愛のダーリンとはそこの綱木ご主人です。」

「あのね廃油、俺は嬉しいけどテケリリは迷惑なんじゃないか?」

廃「テケリリ迷惑な顔してますか?」


単眼幽霊形態のテケリリは溢れる笑顔でそこにいた。

申し訳ありません、何故かクトゥルフが加速しております……

原作ウボ=サスラはドリームランドあるいは南極大陸の洞窟に封印されておりますが……

ウボ=サスラの欠片だとでも思っていただければ嬉しいです。

さて次回は この封印解いたらどうなるの?

第45話 母の封印 お楽しみに

追伸、書店ちゃんズがでるまでもう少しお待ちください。

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