表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
46/137

第43回 隙手間復活

 (何が仲間だ……同胞を裏切りオデを食いナコト様に反逆したショゴス共め……ミ=ゴもついでに目に物見せてくれる!)

“オマエは何を言っとるんだ?”

“あ!こいつ前ショゴスロードのアホウ・タレじゃないか?スキテマとか名乗ってた……”

“あいつごすずんとこに捕まってるだろう?”

“逃げたんじゃね?”

“ミ=ゴの技術だよ?逃げられないと思うけどなぁ。”

“テケリリ!来て?不審なショゴスが居る!”

“あたし今(ニルヴァーナ)でウェイトレス中だから無理、モジとマスターブレダラに行ってもらうから拘束しといて。”

(マスターブレダラ?こいつらのマスターは文字とかいう男じゃないのか?)

“ルビーさん、拘束具お願いします!”

“了解です廃油さん。”


ユゴスのルビーが持ってきた物は首輪であった。


“なぁアホウ、うちのご主人はかなり人がいい。だけどそれはお前に馬鹿にされる類いじゃない。マスターが作ってくれた食い物を食った事が有るか?食い物で心が満たされるぞ。”

“昨日うちのマスターも私達に食べ物をくださいました。あれは何と言うか……美味しかったです。”


だだだだだだだだだ……バタン!


「廃油、百目、伸び縮み、気泡、斑、大口、でんでん、地潜り、触手!大丈夫か?」

“ご主人、スキテマトレイスの分身が……”

「それよりお前達は無事なんだな?良かったぁ~。」

“言うと悪いけど親方よりオレっちの方が強いんだからね?”

「気泡、ショゴス達の方が強いのは判ってるさ、でもな、怪我してないか喧嘩してないか腹減らしてないか……何時も心配なんだよ。ところで何が起きたんだ?」

「貴様……」

「ん?迷いショゴス?」

で「ご主人、テケリリからどう聞いたの?」

「廃油から緊急事態って……」

地「それで内容聞かずに飛び込んで来たのか親方?」

「内容は今マスターブレダラが聞いてるから……この子誰?」

大「返り討ちに遭いに来たスキテマ、本名アホウ・タレだよボス。」

「大口ありがと……みんな本名有ったのか?悪い事したかな?」

斑「テケリリがグズで廃油がバカ、あたいがノロマででんでんが出目って感じで聞いてて嫌な名前だった……」

「斑……気に入った方名乗ればいいからな?って罵詈雑言名前にするとか何考えてんだ!」

「イスの連中は根暗ばかりなので。」

「あ、ルビーさん。隙手間の捕獲手伝ってもらったみたいでありがとうございます。あいつが着けてる首輪は何ですか?」

「ショゴス専用の拘束具です。うちのマスターがマスターモジに持ってきたプレゼントでしたが……要りませんね?」

「普段ならともかく今回は大助かりですよ。ありがとうございます。」


「マスターモジ!どうやら豚追い祭の時に襲ッテ来たショゴスロードが……アレ?」

「マスターブレダラ、ありがとうございました。下手人はルビーさんたちが捕らえてくれてました。」

「ユゴスのマスターが何の用事だ?」

「何で偉そうなんだお前は?」

廃「アホウは昔からそうだよ?自分が一番強くて偉いと思ってるんだ。」

「ところでこいつどうしよう?」

で「はんちょが本部に連絡してたよ。敵性ショゴス捕獲って。」

「班長が敵認定したか……おい隙手間、不運だったな。」

「あれ?文字さんとマスターブレダラ?(ニルヴァーナ)に居たんじゃ?」

「テケリリが廃油からのテレパシー受けてね……」

「血相変えて飛び出シテ行きマシタぞ。普段からみんなの事を思っテルいいマスターですな。」

“この男ミ=ゴと協力関係に有ると思われる。”

伸「なぁアホウ、おいらがテレパシー撹乱得意なの知らなかったか?お前の通信は届いてないぞ。」

「そう言えば伸び縮みのテレパシー撹乱はティンダロスの時に十六夜さん(マスター)助けてくれたもんな。なぁ隙手間、お前普通にみんなの能力把握してたら俺は今ここに居ないと思うんだがどうだ?」

「オデはショゴスロードだ!こいつらと一緒にするな!」

「仲間を信用しないショゴスロードなんぞ一般ショゴスに勝てる筈はありマセンな。」

地球(ここ)のショゴスロードはテケリリ、お前がグズと呼んでいたあの子だ。何を考えてあんな優しい子を俺にぶつけたんだ?あの子がショゴスリーダーになったのはその優しさからだろうに。」

触「あ!ごすずん、テケリリがストロンガーに会って失神したって本当?」

「触手、あまり言ってやるなよ?暗いところからヌッと出てきたら俺でも失神するぞアレは。」

「理由を聞いていいかしら?」

「え~、古来幽霊と言うのは美人と相場が決まっておりまして……

ご隠居ご隠居!牡丹燈籠が出た!

なんや八っつぁん、まだ昼間やぞ。

牡丹燈籠持ったこの世の者とも思えん不細工が……

八っつぁんよう見てみい、あらお前の嫁はんじゃ。」

「なんで落語してんのよ?」

「なんで不定形ランド(ショゴスの楽園)に来なさった?」

「いつから9階をフロアごとショゴス研究室にしたのよ?」

「半分はユゴス大使館ですが?」

「はぁ……敵性ショゴスを捕獲したって聞いたんだけど?」

「それです、隙手間・塗例素ことアホウ・タレの肉体がアホウのコントロール下で甦った模様です。」

「アホタレって文字くん……」

「いや、そいつの本名ですよあざす少佐。」

「廃油ちゃんが言うならそうなのね。」

「ブレダラ先輩、こんな感じでショゴスは我々より信頼されてます。」

「あんたの信頼度が廃油ちゃんより低いだけです!」

「痛いところを突かれた。」

「廃油ちゃん、この馬鹿の面倒お願いね?」

「防衛軍は同胞よりショゴスを信頼してイルんデスか?」

「はい、こいつが全く信用できませんので。」

「これは……思った以上の情報デスぞ。地球はショゴスを星全体で信頼してイル……ショゴスもそれに応えてイル、理想が地球(ここ)に有りマシタ!」

「いえ……単にこの男がショゴスどころかゴキブリより信用できないだけなんですが……」

「えらい言われようだな。」

「事実あんた司令官でも脅すでしょうが!」


書店ちゃんの出番は?とお怒りの読者様も居られると思います……ご安心ください、近日発表分にやまぐちブックストアZERO、または101人書店ちゃん大行進というのを考えております。なのえびをはじめとしたレギュラー陣をどう出すかで悩んでますが……

さて次回は あのナコトの罠再び 第44話 イースの落とし穴 お楽しみに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ