第35話 メダルカードパニック
「できたぞぉ~!」
「そうか……男根も父親か……」
「ん?何勘違いしてるんだ?」
「だよな?彼女だろ?」
「その彼女、男性につき。」
「お前ら好き勝手言って楽しんでるな?」
「だってお前無知村さんにも男根描くからなぁ……」
「いや……絵にインパクトと言うかエッセンスは必要だぞ?」
「君はちんちんに全てを収束させてんのか?」
「え?男根ちんちん作ったって?」
「いい加減にしろ!できたのはメダル用カードだ!」
「なんじゃとて?」
「例えばキーホルダーにこれ切り抜いて入れると……」
「おお!コストが下がった!」
「今のところ書店ちゃん、なのちゃん、えびちゃん、ブブラッド、あざすさんだけだがな。」
「いいじゃん、かわいいじゃん。」
「こっちの黒いストロンガーは?」
「悪戯で作ってみた。」
「いやこれもシックでかっこいいぜ。」
「意外とここまで来れない同士が居るからカードコネクトで印刷出来るようにしようと思う。」
「いいじゃん。スレで出してみようぜ。」
「ついでに今までのも期間限定で刷れる様にしようか?」
しかし、この男根が作った1枚の黒あざすカードが混沌を振り撒く事など誰が解ろうか……
「モジ、あれ何?」
「ああ男根がメダルカード作ってるんだろう。邪魔するなよ?」
“ふんぐるい むぐるうなふ あざとほうす。
いあ、いあ、あざとほうす!
んがぁ、ぐあ なふるたぐん
うがふなぐる ふたぐん
いあ、いあ、あざとほうす!”
「廃油?何を言ってるんだ?」
“おっすアザトース、あんたのファンです。祈るんであんたの力これに宿してもらえない?”
「恐ろしいモノに祈ってんじゃねぇよ。」
“モジ、アザトースずっと寝てる。まず聞こえない。”
「あのな?お前らは解ってても地球人は知らないんだからな?」
「モジ?ショゴスの主人なら恐怖宇宙のメンバーだよ?」
「できればそれだけは辞退したいな……」
一方、すべての無限の中核では……
『ん?奴隷種族が我に祈るか……地球?それも日本?何でも美少女化させる日本か……面白い、ホンの少し力を分けてやろう。おおこれが我か、うむ天晴れじゃ。この奴隷と同じ色の札に宿しておこう…』
『アザトース様、あまりやり過ぎると旧神どもに精神異常きたして無いのバレますよ?』
『その時はニャル、頼んだぞ?』
『まぁ行けと言われれば行きますが……おや?』
それは男根が作ったカードのフレーバーテキストであった。
大魔王アザトース
年齢不詳の書店創成期から働くパートのオ……お姉さん。湧きたつ混沌の凝視で万引き率も激減だヨ!
『本当にアザトース様崇拝されてるのか……』
『この前ヨグソトースが地球にショゴスマスターが生まれたと言っておったぞ?今回はそのショゴスの祈りなのだ。』
『奴隷に祈らせるとは……』
『それがどうも奴隷と思ってないみたいでな……自分の食ってる物ショゴスにやって残り食ったりしとるぞ?』
『どこの国ですかそれ……』
『日本とか……』
『ええ!あそこですか?わたしあそこじゃ銀髪の美少女ですよ?』
『まぁ潰さん程度に見張っててくれ。』
1日明けてやまぐち書店。
「男根く~ん……誰が大魔王アザトースだこら!」
「あざす少佐がダンコンマンからそう呼ばれてると文字に聞きまして。」
「あんたたちの諜報活動どうなってるのよ?」
「今日は諜報ではなくメダルカードですよ?ヤマナメちゃんとA-10ちゃんはまだですが。」
「またかわいいの作ったわね。」
「お守り代わりにどうですか?切り抜いてキーホルダーにもできますよ。」
「なの~!どこ行った~?」
「あ、えびさんこんにちは。」
「ああ男根さんいらっしゃい。馬鹿見なかった?」
「また何かしたんですか?」
「来月丸川から出るコミックしおりを100部発注してやがった。」
「それコミックおしりって見違えたんでは?」
「多分そうだろうけどあと3日早く判ってれば……」
ズン!地面が揺れた。
「おっと地震か?月曜ならキャンセルできたんだよ。」
「今日月曜でしょ?」
「え?……あ、そうか、何で木曜だと思ったんだろう?修正してくる。」
「男根くん……水曜発売の少年ZASSI買いに来たんじゃ無かったっけ?」
「あれ?そう言えば……文字、テケちゃん連れて来てくれ!」
「どうかしましたカナ?」
「ヌガーさん!と言うことは週刊真潮の発売日で木曜?」
「そのつもりでしタガ、店に入ると月曜の様デスな?」
「月曜の可能性は?」
「月曜は私ハ鉱山の掘削会議に出てマシタので。」
「男根、たまには煮華に来て料理手伝ってくれ。」
「おや?文字サン……バイトですカナ?」
「あ、ヌガーさんこんにちは……今日月曜ですよね?」
「モジ、月曜なら煮華休み……このカード発動してる!」
「?……つまり今はどうなってんの?」
「星晨が狂っている!このままだと星が割れる!」
「カード千切ったら?」
「アザトースの魔法庇護下にある。破壊不能。願った者が魔法終了させないと……」
ドアを開けてえびちゃんが入ってくる。
「いや……まさか月曜だったとはな……あざすさん、数値変更間に合ったよ……皆さんお揃いで何?」
「えびさン……今日は木曜デス。」
「ごめんなさい、廃油がカードにアザトースの庇護を付けてもらったみたいで……」
「……確かに魔道具として発動してるな……で?」
「ヌガーさんが週刊真潮買いに来てるから木曜日!はい。」
「ハイハイ今日は木曜……」
ズズン!星晨が戻る。
「さっきも地震有ったわね。」
「え?煮華じゃ感じなかったぞ?」
「今、星晨は正しく巻き戻り……ルルイエは浮上する。」
「テケちゃん、マジで?」
「嘘。でもそうなってた可能性は高い。ダンコン、悪いけどこのカード封印して欲しい。」
「それはいいけどイラスト描かせて欲しい。」
「それはいいけどちんちん描き足したらコロすからな?」
「お父ちゃんはうるさいな~テケちゃん。」
「同じ事俺も言いたいんだけど?」
「えびちゃんは生えておられるとケモミミの性天使が……」
「あ!そう言えばあの馬鹿何処に行った?」
『地下の懲罰房で粉挽き棒と言うか発電機回してマスよ?』
「書店ちゃん!A-10ちゃんも……見張りは?」
『ドローンキャットガ見張ッテマス、額カラ出動スルドローンデス。』
「足からマウスカーとかは?」
『それは乙女の秘密デスよ男根サン。』
「で、あいつ何したの?まぁ絶対なんかしてるのは間違い無いだろうけど……」
『ブブラサンノジュースニ血ヲ混ゼテ食中毒ヲ……』
「なのちゃんが最強の生命体なのか……」
「負けない!」
「テケリリ、勝とうとしなくていい。と言うより勝負しなくていいから。」
『いやなかなか楽しい混沌の溜まり場じゃの。ミ=ゴも居るし……我も参加したくなったではないか!さて、寄り代を……』
男根君のカードですが実物はこんな感じです。
https://34244.mitemin.net/i670550/
あざすさんの怠惰な生活と無知村さん、ブブラとヤマナメの1枚ずつ以外はすべてホログラム仕様で見ていて楽しいのですが……今回は黒あざすカードを本当に悪戯で紛れ込ませていました。
現在はこれで全て……だよね?他無いよね?
ラウンドワンで黒いのが出て小躍りした筆者は何だったのか?だってレア物だと思ったし……実際にカードコネクトで印刷できてましたから……
さて次回は 何故本屋に懲罰房が在るのか?
第36話 地下懲罰房
お楽しみに