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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第29話 死の島へ飛べ

 「空港から軍用バートル(大型ヘリ)で慰安旅行って……」

「ブブラちゃん、慰安旅行と言う名の妖怪退治なの。」

「そう……間蔵島の水晶海岸に現れるアイスホッケーマスクの殺人鬼ジャクソン・ボーヒーズを倒すのだ~!」

「お~!」

「文字……お前本当に化け物と闘り合うのに余裕だな。」

「いや、小便チビりそうな位怖いぞ?動揺がテケリリや廃油に伝播しないように平静を装ってるだけだ。なお今回は無敵のレジお姉さんことストロンガーさんは役に立たないと思って間違いないだろう。そこで現実逃避してるから。」

「なんであんなの相手にしなきゃいけないのよぉ~!」

「相手するのはショゴス達だと思うのデスが……」

「テケリリちゃんが文字サンになついてるから文字サンが特攻隊やるの。」

「それよ!文字くん怪我しないでよ?」

「テケリリテケテ。」

「廃油が「ぼくらがまもるからしんぱいするな」だって。」

「それだけど廃油、不浄な体液がかかったらその部分隔離して言うんだぞ?海で洗ってやるから。」

「膿を海で洗う?」

「海は地球の浄化装置だからな。ティンダロス系なら分解されるだろう。それよりその膿を研究しようとするなよ博士?間違って摂取したらお前もティンダロスの混血種だぞ?2号さんの魔法で守ってもらえ。」

「魔法は効くのか……」

「あの辺の化け物は大抵魔法には弱いぞ。ショゴス達も魔法には弱いしな。」

「文字……それ何で今頃言うんだよ?」

「ショゴス飼いたかったからだよ?」

「ああっ!こいつ反省どころか悪いとも思ってねぇ!」

「ゆくゆくはショゴスマスターとして全国を回ってショゴスバトルをするつもりだな?」

「バッジはどこでもらえるんだ?」

「売れ残りの駄豚バッジでも付けとれ!」

「んじゃ班長がライバルポジ?」

「いや、わたしは主人公にショゴス与える博士がいいなと……と言うかテケリリちゃんと廃油くん間違いなくチャンプだし。」

「班長、他のショゴスどこ?」

「祭の時一緒に踊ってた10体が来てるよ。」

「発光、百目、伸び縮み、気泡、緑、斑、大口、でんでん、地潜り、触手!良く来てくれたな。」

「え……文字ってショゴスの区別付いてるの?」

「そのくらいできないとショゴスに懐いてもらえないぞ?ほら班長この子が体色が緑かかってる緑、それが目が出てるでんでんでこっちが触手が多い触手。」

「あ!わたしにも判る!」

「区別付くの文字と班長位だろう?」

『発光サン、怪我は治りましタカ?』

『気泡サン、コノ前ハゴメンナサイ。』

「書店ちゃんやA-10ちゃんも区別付いてるみたいだぞ?ってか肩に乗るようになったらベタ慣れだわ。」

「おお!それが古の馬鹿にできなかった事デスじゃ。」

「知恵も知能も有るんだからまず彼らと同じ目線で生活するんですよ。古の連中ってそんなこともしなかったんですか?」

「あやつらはこき使うだけデシタのう。」

「かわいそうに……そりゃ反乱も起きますよ。」

「ヌガーさん、こいつ病的にショゴス愛してるから……」

「ではテケリリちゃんを伴侶にスルので?」

「そりゃテケリリが嫌がるでしょう?」

「私には捨てたら食ってヤルって位惚れ込んでる様に見えマスが?」

「まるでえびさん見るなのさんデスね穴掘りキノコ。」

「そうダナマイコニッダー。ただえびちゃんと文字サンが気付いて無いノダ。」

「え~っと……あたし慰安旅行のつもりで来たんですけど?」

「YBWAの合宿でしょ?」

「斉藤……あんなに気合い入った水着持って来といて何を……」

「はいはい、文字くんが妖怪退治してから上陸ね~?」

「なんで軽空母まで動員してるのか?」

「上陸班壊滅したからよ?」

「待てコラ!聞いてないぞ?」

「機密を語れるはずもなく。」

「近井六郎の次は字守令子か……」

「文字くんぼそっと怖いこと言わないでよ!」

「ちかいろくろーって誰?」

「アンラッキーセブンってバックアップチームを陥れた所為で裏切り者の烙印押されて某社会主義国で処刑された元赤軍だよ~、テケリリが覚える必要無いからね~。で、データは?」

「陸戦上陸部隊30名行方不明。工作隊20名が試作消波ブロックで小部屋に閉じ込めた後テレポートしなくなったので隔離とみなし工作隊が撤退したのが先週。そのままあたしに指令が来て全員連れて来た。」

「何故に?」

「誰か退治できるでしょ?」

「上陸に付いてきますか?」

「文字くん……何も青筋立てんでも……」

「ああ、少佐も一緒に行って調査ですよ?」

「ぱーどぅん?」

「だって少佐が行かないと判断する人居ないじゃないですか。」

「いざ行かん、蟷螂の斧振りかざし、更なる鉄の風車に向かいて。」

「テケリリリリリ。」

「すとろんが?触手があなた護るからこわくないよ。」

「ありがとうテケリリちゃん、みんなあなたみたいに話せたらいいのに。」

「テケリリ~、目からちょっと血を流してる感じで髪の毛少し咥えてくれないか?」

「こう?」

「それで声出すのは人間だからすぐ字守令子とチャイルドが来ると言ってくれたらいいよ。発光、地潜り、斑、緑は島の探索頼む。んじゃ行ってくる。」

「土産に赤福買ってきてくれ。」

「俺551の豚まん。」

「売っとるかそんなもん!」

「早よヘリ乗って行け!死の島へ!」

「なんで行く気が無くなる様な事を……」

「モジ、ショゴスの方が多い作戦ははじめてだ。」

「俺達は弱いから仲間は信頼するぞ。今回の作戦はショゴスのみんな次第だ、頼んだぞ?」

「今までは信用してると言われてもショゴス1体に生命体3体が普通だった。ここまで信頼された事はない。」

「新しい地球人を虐げてどうする?地球(ここ)で生きる新しい生命体なのに。」

「テケリリちゃん、その男みたいに何でも信用する人間は珍しいわよ?」

「そん代わり一遍騙されたら二度と信用しない上にできるだけ念入りに地獄に叩き込みますが?」

「何かありそうなチャイルドセブン……事実だったのね……おうわ?」

「少佐、今までテケリリ見てなかったのか?」

「あなたが何かしてたから見ないようにしてたのよ!」

最近ショゴスの飼い方になってる気がします。

自分でもここまでハマるとは思いませんでした。

ただいまだに水着回にならない……

次回は生き残り(新キャラ)登場です。

次回、第30回 夜叉と呼ばれた少女

お楽しみに

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