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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第17話 書店ファンクラブ

今回はお客視点のため1号=なのちゃん、2号=えびちゃん、V3=コニー、ストロンガー=あざすさん、X=ヤマナメちゃん、ブラック=ブブラと変換してお読みください

 わたしの名は……仮にとしあきとしておこう。

わたしはあなたである。


『いらっしゃいマセ!』


今日も店長の書店ちゃんの明るい声が店内に響く。やまぐち書店好き、目的も無いのについ来てしまう……何故か?当然かわいい店員さんが多いからだ。


 店員さんそれぞれにファンが付いてる店が有ったら教えて欲しい物だね。ただ最近はここの常連客にまでファンが付きだした。当然放っておくやまぐち書店ファンクラブ台戸市五月町本部じゃない。やまぐち書店関係者の安全は我々が守る。


 例えば書店の裏に越してきた無知村さんなのだが、彼女も美少女でしかも店員(エックス)さんと同級生と言うことも有りよく書店を訪れている。だがけしからん事に彼女のエロ漫画を書こうという人物が現れたのだ。実にけしからん。本人には絶対に伝わらない様に細心の注意を払いつつお手伝いせねばなるまい、そしてゆくゆくは書店関係者官能絵画集を完成させて貰わねば!ちなみに近所のコンビニ(マザストップ)の店長さんも良く来られている。ストロンガーさんと親戚か姉妹だと思われるが彼女も是非とも入れていただきたいと切に願うものである。


 またこれも最近良く来る常連客な外人さんなのだがどうも2号さんとV3さんが漫画家デビュー目前なのだそうで大手出版社の編集さんであるらしい。その割にはストロンガーさんとも親しそうなので学生時代の後輩と予想してる同志も少なくない。


 常連客と言えば我々と流れは違うがクソ漫画愛好団「コマがでかい」のリーダーも良く来ている。先日無事に無職となった隙手間(すきてま)塗例素(とれいす)のプロ最終巻と目される『ナメられちゃったペロキャンちゃん』最終4巻が今月発売なのだが、多分購入するのは彼だけだろう。そう言えば隙手間ってこの近所に住んでた気もするな……まぁいいや。


 外人と言えば最近良く外人が倒れてるの見るけど……変な病気じゃないだろな?まぁ常連のジャッキーチェンっぽい人が世話してるみたいだし倒れてる外人も身なりはしっかりしてるけど。


 あ!XOXOちゃんが来た!XOXOちゃんはピンクの猫っぽい直立歩行するこの店のマスコットでV3さんのペットっぽい。あの子のおかげで女性お多いんだよな。


「あ!お客様、雪の女王のアナ2の官能小説入りましたなの。」

「え?本当ですか?ネットで調べても詳細すら掴めなかったのに。」

「どうもアメリカ製の同人誌らしいの。特殊なルートで流してるらしいけど日本語翻訳版も作ったらしくてそっちが入ってきたなの。」

「このクオリティ……同人誌を超えている……」

「こちら1200円になりますが……」

「ください!税込1340円でいいんですか?」

「毎度ありがとうございますなの、あの年増のレジでお願いしますなの。」

「なのちゃん!おやつ抜き!」


店員1号さんに本を受け取ってストロンガーさんのレジへ。


「いらっしゃいませ~、あら?その本……」

「あ、さっきの店員さんにお願いして取り寄せてもらったんです。」

「あの子男なんですよ?」

「みたいですね、でもあの人とならって友人も多いですよ。」

「変なフェロモンでも出てるんですかね?……こちら1340円になります。」

「ありがとう、また寄せてもらいます。」

「あざ~す、あ、夜でも必要な本が有れば夜間専属従業員居ますんで。」


最近入ったブラックさんだな。さぁ一度本部に戻るか……



 本部はえらい事になっていた。五月祭りでやまぐち書店本を出す連中が修羅場を迎えてたのだ。1号さんと2号さんの18禁を描いてる者、Xさんと無知村さんの百合を描いてる者、常連の斉藤さんのプロレス物描いてる者も居る。他にも缶バッジを作ってる者、キーホルダーを作ってる者……あ、CGで店員さん達を踊らせてる3人衆のリーダーが話しかけてきた。


「隙手間・塗例素が打ち切りだそうだが何か情報有った?」

「サボってカラオケが効いたみたいだぞ。」

「ネットに貼り付いて誹謗中傷かましてるのが原因じゃないのか?」

「その辺までは判らんなぁ……男根(主に1号と2号のBLライター)に噛みついてたのもあいつだろうし。」

「カーロス(パロディーライター)にもな、ただカーロスの画力には逆立ちしても勝てんだろう。」

「サボりまくって体調悪くした癖にがむしゃらに4~5年走り続けたの言ってたしな。」

「ああ、あれで走ってたんなら全速でんでん虫より遅いだろ。」

「CGも無茶言うなぁ。ってお前達も噛み付かれてたよな。」

「うん、作者に無断でファンアート作るなとか言ってたな。」

「本人ゴミしか作らんのにな。見るか『隣のエイリアン』?」

「買ったのかよ?」

「研究資料として提出するが?」

「責任持って持ち帰ってくれ。」

「げ!としあきストーカーの漫画買って来たのかよ?」

「ストーカーって何だよ?博士(ファンクラブリーダー兼本部家主、漫画研究者)?」

「ああ名古屋のNって女流作家とネットシンガーのN、Z、Y、Sにストーカーしてたんだよ。名古屋の一件は『バズって人生変えようぜ』にも細かく描いてあるぞ。」

「自分の単行本でストーカー報告って……アホかあいつは?」

「だから俺達は逮捕されたかと思ってたんだけど……まだか忌々しい。」

「まだ掲示板荒らしやってるからなぁ……スレストップにスレ隔離、逆張りetc……なんで本屋スレまで荒らすのか知らんが。」

「手書き(1コマ風刺)連中とか祝・逮捕パーティーやろうとか言ってるのに。」

「それ五月祭りグッズ完成パーティーに変えたら?」

「あ、それと女子高生プロレスラーデビュー戦やるって。今男根が描いてるのがポスターらしい。」

「ふ~ん、どこ?台戸市体育館?」

「やまぐち書店。」


ずるっ!


「あんな商品山積みの中でか?」

「絵に描いた様なずっこけをありがとう」

「君の転け方はCGで再現して永遠に騙り次いで行こう。」

「待てCG、語り次ぐならともかく騙るな。俺みたいなのが出たらクレーム来るぞ?じゃなくてどうやってあんなところで?」

「顔はシナモロールかムーミンに替えよう。」

「いや出すなよ。ってか博士、どういうことだ?」

「政斉藤の娘が地域に根付いた女子プロレス旗揚げだと。んで裏の無知村さんが実は宇宙人で家立てた時に防衛軍が書店内も改造したそうだ。その時地中から発掘された地底人の末裔がブラックさんだと噂になってるぞ。俺は確かな筋から聞いたが。」

「ブラックさんか?」

「パートのストロンガーさんだ。」

「博士……そりゃ担がれたんだよ、ほい雪の女王のアナ2。」

「おお!ありがとう!」

「アメリカの同人だと1号さん言ってたぞ。」

「次は閉店後にブラックさん見学に行こうぜ。」

「「お~っ!」」


今日も平和なやまぐち書店ファンクラブであった。



出したくないのにしゃしゃり出て来る隙手間塗例素ですが……しつこい様ですが架空の人物です。こんな行動する漫画家って既に人間としての大切な物を捨て去ってると思いますので(関係者のみ嗤う)

ファンクラブ員には全員モデルが居ます、あ!あれ俺だと思われた方……当たりです(差し障りが有れば書き直しますので報告お願いします。)

あと、書店ちゃん達のビジュアルが見たい方、CGくんが力作を作ってくれました

https://www.iwara.tv/videos/7vd7lu29neugrlwkz

諸理由(処理理由?)によりまざすさんとコニーが居ませんがその分あざすさんとXOXOが頑張っております。

最初はなの、書店、えびが踊っており、ヤマナメとあざす、XOXOが参加、そして……

最後尾はナインカ、無知村、ブブラッド、斉藤、謎の新キャラ(6月登場予定)です。

さて、次回ですが本文にも書いてありました通りあの人のレスラーデビューです。

次回 第18話 白いマットのジャングルに

お楽しみに

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