第131話 スーパーパワー
「多少の手違いはありましたが続けます。文字さんトレーナー着用お願いします。」
「トレーナー!んで何するんです?」
“先日妖輔くんが受け止めたL118A1と似た形のライフル弾を受け止めてもらいます。”
「待って!あれAW50アンチマテリアルライフルじゃ……」
“ちょっと8.58ミリ口径が12.7ミリ口径に変わっただけでしょ?”
「あれは対戦車用なの!」
“大丈夫、撃つのナインカさんにしてもらうから。”
いつもと違い迷彩のツナギに身を固めたナインカは伏撃ちの姿勢を取る。
「ああいつものスカート履いてきて無いのはそういう理由か。」
ボルトを操作し握り拳に余る50口径99ミリNATO弾をチャンバーに送り込む。
「文字さん……撃ち損ねたらあなたの死を通じて人間的に成長して見せます。」
「もうちょっと躊躇してくれません?」
“では……AW50シュート!”
どごん!
衝撃波で飛ぶ子供たちや伸び縮みを念動力で支える……がNATO弾まで手が回らない。
NATO弾は文字の胸に突き刺さろうと文字の10センチ手前で独楽の様に回転している。
「Mにはああ言ったが気持ち悪いなこれ……
ああみんな、そのライフル結構強力な衝撃波出るから近付くな~?
特に伸び!そばで観察し過ぎだ。」
“地球の兵器舐めてたわ~、でも飛ばされた人救助してたわね。”
「力場銃と扱い似てるんで。」
“では同じ事を今度はなのちゃんに……”
「エンリョしておきますなの。」
“大丈夫、あの弾危険過ぎるんで338ラプアマグナムにするから。”
「聞くからに不穏な感じがぷんぷん匂うなの……」
「大丈夫、最悪受け止めてあげるから……」
「コラそこ!ズボン脱ごうとするな!」
「テケリリ、あれいつものなのちゃんの冗談だから。」
「甘いわよ廃油、年食ってそっちにスライドした人間多いんだから!」
「と言うことは年取るとぼくにもワンチャン?」
“あんた達は性別無いでしょうが!”
「いいから早く撃って下さい。」
L118A1に持ち替えたナインカが立射姿勢で構える。
「マスター、あれ大丈夫?
さっき衝撃波で飛ばされたけど。」
「銃口の形状が違うだろう?
マズルブレーキって言うんだが撃った時にあそこから高圧の燃焼ガスが出て銃口を引き戻すんだよ。
お前地球人だったら火傷してるから注意しなさいよ?」
「ああヨーチューブでアトミックジャベリンの煙で転がってた兵士はそういう事なのか。」
「お前もあまり役立つの観てないね。」
「文字さん、これ部長のカードと同じ?」
「うん、似たような感じで空間防御してるみたいだよ。」
「この前から気になってたんだけど頭に突きつけて撃ったら?」
「う~ん、やり方悪かったらAWM暴発するけどいい?」
「その時なのちゃんのダメージは?」
「ゴムハンマーで殴られた位かな?」
「エイリアンのテクノロジーには勝てないと言うのですか?」
“あの人間大のゴキブリには勝てるわよ?”
「文字さんに敵対したらショゴスちゃん達が怖いし。」
“やーねぇそっちじゃなくて身長2メートル程のゾスのゴキブリの映画あったでしょう?口の中からもう一つ口出す奴。”
「お義母さん、ギーガーのエイリアンをゴキブリ扱いはちょっと……」
“基本酸の体液だけだから念動力鍛えたら負けないわよ?”
「なのも勝てるなの?常々あのエイリアンとは雌雄を決したいと思ってたなの。」
「なのちゃんそれは性的な意味で?」
「もちろんなの!」
「装備没収!強酸の中にちんこ入れてなんとかしろと言われても困る!」
「はっはっは、残念だったななの!」
「あ、えびちゃんはスパームマン確定ですので。
眼鏡外して左手に持って『スパーム!』」
「何でだよ?」
「世界はかわいいスーパーヒーローを待っているんだ。」
「う……今回だけだからな!スパーム!」
「「GOGOひとっ飛び ビルの谷間♪」」
廃油と昭和先生は1971年版アニメスーパーマンの歌を口遊んでいるらしい
「テケリリ、こちらのスパームガールと俺に飛び方教えて?」
「まず足の裏のばねだけで飛び上がって。
その後体の安定を第1に考えるの、スピードはすぐ出せるようになるけど生身に近いから気を付けてね。
1回で安定させなくていいからピョンピョンしてると引力が遮断された感じになるからそこで力入れたら……」
びゅん!
「うわあぁぁ!ぁ?……テケリリちゃんありがとう。」
「力入れすぎたんだね。筋はいいからすぐ飛び回れるよ。」
「これなのには危なすぎると思うぜ?」
「え?なのちゃんのはただの強化防弾服でこんな能力無いよ?基本的に武器を持たないスパームガール専用装備だから。」
「なんか怖い事言い出したな。」
「目から熱線と口からブリザードはえびちゃんの専用装備だよ。
あの木燃やそうと思ってごらん?」
ピシュ!目から青い光線が出て材木を燃やす。
「うわ!なんだこれ?」
「んじゃ息吹きかけて消してみて。」
ヒュウゥゥ。燃えていた材木が凍てついて消火される。
「更に左右の袖口に付けた力場銃で見た目超能力者っぽい活躍も可能。」
「いやどれだけの物作ってんだよ?」
「一応スーパーガールの全能力に合わせました。」
「あんたらにオーバーテクノロジー使わせたらいけない気がする。」
「あの廃材ラボの面々見て今まで感じなかったえびちゃんも相当……」
「オレただの書店員なのに……」
「漫画家名乗っていいんじゃない?SIS部長なんか漫画家だと思ってる臭いよ。
もし何か有ったら一緒に攻め込んであげるから。」
「まるで何回か攻め込んだ様に聞こえるけど?」
チッチッチッチッチ……
「否定してくれ~!」
「彼はサーカス内ではイス治安隊のコックローチガイとして有名ですよ?」
「バトルドルカスやと言うとるに。」
「そこじゃないんだけどね……」
{角無いからしゃあないわな。}
「第2形状で出るんだ俺の場合は。」
{えびちゃんとなのちゃんがご開帳してから?}
「そうそう。」
「ちょっと待て変態!どういう意味だ?」
スーパーパワー付与には成功
ただし問題児は装備没収と相成りました
つぐつ達のはどうしようか……物に拠っては琴奈日乃香が面倒くさかったりします。
さて次回は ご町内ヒーロー成功?
第132話 犯罪率低下 お楽しみに




