第129話 それなんてエロマンガ?
“基本デザインはスーパーマンとバットマンをベースに……”
「それなんですけどえびちゃんの方はスーパーマンよりスーパーガールにした方が良いのでは?」
「赤パンツ無しの青レオタード?」
「廃油、それ何?俺は赤ミニスカートに赤パンツ、太股地肌で膝までの赤ブーツのだな……」
「最近赤いブルマとか青いミニスカートのも居るよ?ザ・フラッシュとかジャスティスリーグで増えてるみたい。」
「いやいやスカートは目立たせないと。
えびちゃんの27センチマグナムが赤いミニスカート押し上げて出てきてみろ。」
「チャイルドの変態連中が喜ぶだろう、無論おれも含まれる。」
固い握手を交わす文字と男根、だがテケリリは……
「あんたらそんなに他人のちんちん見たいんか?」
「無理に見たくはないけど見えたらラッキーくらいで。」
「男根さん、テケリリが生えてたら見る?」
「廃油ちゃん、それ観察したら文字に呪われそうな気がする。」
“呪い方なら教えましょうか?”
「3年程度で体が腐り落ちるのは有りますか?」
“そっちはナイアーラちゃんが得意ねぇ。”
「そこ!怖い相談すんな!
とりあえず一応のデザインは完成したが……バイオメタル使わないんならこんな感じだぞ?」
「えびちゃんの方は普通のジャージっぽいけど防御力は?」
“M60A2戦車の152ミリガンランチャーなら掠り傷位付くかも。
力場式だから紙でも裸でも大丈夫よ。
なのちゃんのもね。”
「なのちゃんのは89年ティムバートン版をモチーフで……」
“脱げる様にしてね?”
「「はい?」」
“本人からの注文なのよ……”
「んじゃなのちゃん得意の瞬脱機構を……」
「あれ何回か見たけど服バラバラになるぞ?
病院の手術着みたいにできないか?」
「再構築はどうなる?お前のゴキブリスーツみたいにバイオメタルじゃないんだろう?」
“普段は腕時計型の亜空間衣装庫に入れておいて何か感情が頂点に達するとクローゼットに帰って来るようにしようかな。”
「ファックラングは自動追尾とぴったし姦姦付けました。相手に触れている間はなのちゃんに肛門を弄ばれている感覚に陥ります。
グラップネルランチャーはフックを脳波感応式にしてキャッチ&リリース自在にしてますが今一面白味が……」
「先生までノリノリで作ってた。」
「もちろんウインチは搭載してますぞ?
フック発射は圧搾空気圧で銃刀法も安心ですじゃ。」
「そんな先生に無茶を言います。
裸眼から出る様に見える熱線並びに口から出してる様に見える冷凍光線かブリザードの発射装置と空中飛行装置を……」
「そんな物ですか。解りました、作りましょう。」
「男根、俺今だいぶん無茶言ったよな?」
“イスの科学者舐めちゃダメよ?
冗談抜きで宇宙一の頭脳集団だから。”
「ん?……忘れてた!先生、助手3名連れて来た。
イス人他に5名居る。」
「3名?おおっ!モリー、ノッソ、セイワ!」
「博士!本当に居られたんですね!」
「これでハイ・ザーイラボの復活じゃ!」
「やっぱりあの時間通信機は本物だったか!」
「ハイ・ザーイ博士の名前を使うイスのスパイは居らんじゃろ!」
「ノッソ、早速だが所長のご注文だ、目から光線出てる様に見えるデバイスを頼む。」
「はい!あの……所長はウボ=サスラ様ですか?」
「いや、所長は我が友です。」
“あたしは南極特別区の区長だから権力無いわよ?”
「まさかコックローチの人が所長でしたか。」
“待って、なんでバトルビートルがゴキブリになってるの?”
「イギリスの情報局がそういう渾名で呼びやがったんです。
ところでバトルビートルって何?」
テケリリが画像データを送ってくる。
「あああれタランドゥスオオツヤクワガタだったのか。」
「言われりゃゴキブリ型のスーツは作らんわな。」
「角が無いから見分けつかんのう。」
“角は怒りが蓄積されると展開するんだけど……ベルセルクホーンって言ってね……”
「文字、お前サナギマン状態で戦ってたのか?」
{本気にさせたいならテケリリはんか廃油はん誘拐したら?}
“じゅん、地球を荒野にする気ですか?”
{そこまででっか?}
「まずショゴスを誘拐するならクトゥルー以上の能力が必要で……そう言えばお隣に居ますね。」
「まぁ九鶴さん位ならなんとか……」
「友よ……いつ人間辞めました?」
「なんか万博前後から老化しなくなって……先生原因解りません?」
「私と別れた時期ですなぁ……モリー、生体探査機で1度友を診ますね。」
「バイオアナライザーって先生……」
「いや冷静に考えたら友は88歳ですよね?
我々は気になりませんが地球人は普通隠居してませんか?」
「え?文字戦時中生まれだったのか?」
「え?ご主人米寿だったの?」
{え?おっさんのパンツベージュやったん?}
「誰がパンツの話してるんだ?」
「そうよ!今日は緑色のラインが入ったデカパンのはずよ!」
{さすがやなテケリリはん。
その通りのモン穿いてるとは思わんかったで。}
「いちいち確かめるな!チャックから顔出すな!」
「廃油ちゃん、あれ88の爺さんに見えるか?もうちょい落ち着いてもいいと……はっ?それで枯れてる?」
「誰が枯れてるんだ誰が!」
“男根さん枯れてるの揶揄わない様に。
ナイアーラちゃんが言うにはその子地球人には懐かないらしいんだけど……”
「普通に子供たちガードしてますよ?」
{あんたの指示じゃ!}
“享楽的な性格で言うこと聞かないらしいんだけど?”
「享楽的と言うか刹那的と言うか……でもしっかりやってくれてますよ?」
{おっさんテイマーのスキル持ってんとちゃうかな?
普通にこの人の命令は聞かんならんって思うから。}
「いやそれはともかくなのえびスーツは?」
“複合ウレタンで立体的に作りましょう。
追加装備はハイ・ザーイラボに一任します。
あたしは変身時の調整するわね。”
「友……文字さん、えびちゃんの飛行装置ですがイオンクラフトで良いんですかね?スピードがマッハ5程度しか出ませんが。」
「いやそれだけ出れば充分です。」
「イオンクラフトならテケリリが教えられますので習熟は楽ですよ?
ついでに文字さんも教わってくださいね?」
「え?俺飛べるんですか?」
「ゴキブリは飛ぶでしょ?」
じゅんが大声を上げて笑っていた……お前も一緒に飛ぶんだぞ?
文字のサイキックトレーナーですが飛行装置は既に付いています。
誰も説明しなかったんで知らなかったのと使用にはベルセルクホーンの展開が必要なんで気付かなかったのも有りますが。
あと3人の助手はマジンガーZのもりもり、のっそり、せわし各博士がモチーフです。
さて次回は 2日飛んで本部に呼び出された後(特別編第4話後)になります。
第130話 つぐつ!憧れちゃいけません! お楽しみに