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やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
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第127話 裏切りのサーカス

 「なんで意識戻らなかったんだろうか?」

「正直マスターの過保護だよ。

憑依防止機と精神波安定機が精神波引っ張り合って脱出不可能なメビウスリングを形成してたんだよ。」

「おじさんもユナイテッドキングダムに来たの?」

「イングランドに行きたいんだけどどう行けばいいかな?」

「何すんの?」

「ちょっとサーカスのゴミを電柱の横に出そうかと思ってね……」



「ご主人、SISビル上空に着いたよ。」

「伸び、精神波シールド展開。

パレンケフルステルス解除!

ナインカさん、呼びかけを。」

「はい。

こちらはイス宇宙戦闘艦パレンケ。

今回は我が星の諜報員の逮捕をお願いに参りました。

攻撃は無用にお願いします。

当艦の攻撃は地球の戦闘メカに多大な影響を与えますので。

こちらからナインカ・ロスハート・ボンドと防衛軍あざす令子少佐、イス治安隊隊長コックローチガイ(ゴキブリ野郎)の3名でお邪魔致します。」


「で、正門前に転移するのね?」

「喧嘩売りに来たんじゃ無いって態度で示さなきゃならないからね。」

「一発撃ち込めば話早いわよ?」

「ナインカさん、この危険人物置いて行く?」

「3名って言っちゃったからあざす先輩置いて行けないわよ。」

「代理で昭和先生を……」

「私信用してる諜報員は弾痕マン様だけなの。」

「ナインカさんダメだ、彼女は今昭和の乙女きんどーちゃんに……」

「あらあらや~ねぇ違うのよ?」


再び文字と昭和は固い握手を交わす。


「え?何このコンビネーション?」

「ナインカちゃん初めて?この二人昭和文化の申し子みたいなものなのよ。」

「故き良き昭和文化についてはまた後ほど。

テケリリと廃油、あざすさんとナインカさん頼んだ。

伸び、行くぞ。」


地上に転移する6人、と同時に文字が動く。

文字が手を開くとそこには3発の銃弾が。


“MI6、いや、英国の答えは理解した。

パレンケ!パルサーカノンにエネルギー充填!

目標、SISビル上部通信レーダー。撃て!”


3条の光がレーダータワーを消滅させる。

慌てて飛び出して来たSIS部長に目もくれず文字が宣言する。


“現時点を持って英国は我らに敵対の意志を表明した!早急にSISビルからの撤去を勧める!”

「待ってくれ、跳ね返りが失礼した。

もう一度会談の機会をもらえないだろうか?」

「部長、跳ね返りで済みますかね?

私は彼らの卓越した科学技術を何度となく報告していますよ?

にもかかわらず銃を向けるとは何事ですか?女王陛下に亡国の王を名乗らせるつもりですか?」

“ナインカ女史、これが君を狙った銃弾だ。

結構珍しい『ミニへカート』338ラプアマグナム弾つまりは狙撃に適したアキュラシーインターナショナル社製AWM……L118Aライフル。

2キロ先にそのライフルを抱えて寝てる奴が3名転がっている。

回収に行かないのなら息の根を止めるが?”

「わかった、すぐ回収する。」

“どうした?顔色が悪いじゃないか。『M(エム)』?”

「コックローチガイ……まさか……」

“とりあえずパレンケに招待しよう。

この場所では盗聴盗撮狙撃が怖いからな。

ショゴス隊は掃除を頼みたい。

陸戦(アリババ)隊はテケリリ達の手伝い頼む。転移!”

「念のため言っておきますが彼らは地球の兵器では傷付きません。

攻撃して機嫌を損ねないでくださいね?」


ナインカからの警告の後粘体生物が12体転送されて来る。

この場で掃除を頼まれたテケリリ(見た目あざす)と廃油(同ナインカ)、よりにもよってSIS部長に変化した伸び縮みは変身していないアリババ達を引き連れSISビル内に入る。


「待て!この先は立ち入り禁止だ。」

「関係ない。お前たちは我が主人を撃った。

例え我が命尽きようともその責任者とイスの跳ね返りは捕獲する。」



「レブン君が誘拐されたと?」

「ああ、今は奪還したがその時にMI6内部に潜入してるメンバーが居てな……」

「そうか、苦労をかけたなMr.コックローチ……いやメカニックゴースト。」

「気付いたか、解除!」

「気付いたかも何も私のコードネームを知るのは00ナンバーを持つエージェント以外メカニックゴーストしか知らんからな。で、何をすればいい?」

「今ショゴス達がイスの潜入員を洗い出している。彼らの身柄引き渡しを頼みたい。

礼は宇宙船のエンジン設計図でいいか?」

「あれ?あたしが貰ったのは?」

「ナインカさんに渡した時はラムジェットターボがまだセッティング不足だったでしょう?あれを完全な物に仕上げたんですよ。

俺も空飛ぶアスチュート級潜水艦見たいし。」

「そう言えば潜水艦推奨なのは?」

「理由は主に気密性ですよ……終わったな?」

“モジ~終わったよ~。部長さん達戻して~。”

“今行くよ~。”

「トレーナー!

さて、また地上に戻りますよ。

あとM、俺はイス人のコックローチなんでよろしく。

転移。」


テケリリ達は20名ほど捕まえていた。


「……これはどういう?」

「イス潜入員が5名、レブン誘拐に関係した者8名、問答無用で攻撃して来た者12名ですマスター。

あとここで働いていたショゴス達が亡命したいと……」

“ハッハッハ、大忙しだな部長。”

「手伝ってくれるのだろう?Mr.コックローチ?

まずショゴス君達だがMr.コックローチとの話し合いにより第2地球人として今まで通り働いてもらいたい。

更に現在の部署はともかく諜報部に移って欲しい。

君たちの変化能力と身体能力は素晴らしいと聞いた。

なおレブン諜報員誘拐並びに彼らに攻撃した者は私直々に調査する。あとイスの潜入員だがこちらはMr.コックローチに一任する。」

“感謝する。”

「あとレーダーの成れの果てなんとかならないか?」

“残骸は残ってないはずだが?”

「ならいい。これからも友好的な関係を保ちたいものだ……」


その空気を切り裂く銃声!

弾はMの目前5センチで止まっている。


“廃油!確保!”

「アレスト!1名追加~!」

「本当に凄まじいな君の部隊員は……」

「ぼく部隊員じゃなくて参謀だよ?格闘苦手。

特にこの体は最近お腹にお肉が付いて動き辛い。」

「廃油ちゃん、あたしの体で言うな!」

「まざすさんに言ってチョコとポテチの供給を止めねば……」

「あんたはデリカシー知りなさい!」

「テケリリ?本人の前で金槌振り回してデリカシーってどこから出るのよ?」

「二人共……周り固まってるから止めようか?」


そこに居たSISの人間は目が点になったという。

1980年 

既に人類は地球防衛軍を結成していた。

防衛軍の基地は日本の孤島のとある漁業協同組合の地下深く、秘密裏に作られ日夜謎の侵略者「イス」に敢然と挑戦していた。

結局やりたいことはこれですが、まぁ下地作りに時間かかること……早くファックマン(FUll monty Crime Kick man)に移行したいのに。

さて次回は レブン誘拐編最終回

第128話 さっさと帰ろう お楽しみに

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