第123話 4年2組昭和先生
「明日から新しいお友達が二人増えますよ~。
神山継都くんと白家美維萌さんです。
神山くんは魔除けで女の子の服を着ていますが揶揄ったりしない様に。」
「先生、それは本屋さんのお兄さんと同じですか?」
「先生はそのお兄さん知らないのだけど……本当にお兄さんなの?」
「たまに裸で歩いていてお巡りさんに連れて行かれたりしてま~す。」
「女の人でしょあの人?」
「ちんちん付いてたよ。」
「一つ目の幽霊とお話してました。」
「何それ?この街にそんな異界が有るの?」
「やまぐち書店って大きい本屋さんですよ。」
「わかりました。
一度行って見てきます。」
「先生!二人ともその本屋さんに帰ったよ。
あたし学級係だから登校日に呼び出されて付いていったもん。」
「じゃあ琴奈さん、放課後に一緒に行ってくれますか?」
「ご主人!バッフクランが攻めて来た。」
「廃油?イデオン見た?」
「モジ、デロイア解放戦線の女の人が……」
「いやアニメキャラの特徴で話すなよ……あ、日乃香ちゃんいらっしゃい。」
「こんにちは~!先生がここ見たいって~。」
「それはそれは、ようこそいらっしゃいました。
あざすさ~ん、昭和あぶく中佐がお見えで~す!」
「え?あなたもしかして……チャイルド?」
「大声で呼ぶな、連絡PSH持ってるでしょう……あ!先輩……」
「あざす令子さん、あなたの関係者でしたか。」
「おじさんよく先生の名前知ってたね。」
「うん、君たちの先生はおじさんと田舎同じだったんだよ。
先生は覚えてないみたいだけどね。
みいめちゃん、つぐつくん、ひのかちゃん来てくれたよ~。」
「バッフクランでもデロイア人でも無いとすると……」
「バイストンウエルの聖戦士かも知れない。」
「ダンバインにそんな細いの居たか?」
「えびちゃんまで一緒になって何してんだ?」
「久しぶりの公式キャラで心の準備が……」
「ありゃ防衛軍情報統括部の昭和あぶく中佐だ。
地球人だからな?」
一方……
「あざすちゃん、こっちに戻って来てたのね!」
「先輩もアパレル開発部門だったんじゃないんですか?」
「シッ……諜報員が紛れ込んでるわ。」
「あはは、今チャイルドに手伝ってもらってるんですよ。」
「アザトース、なのちゃん連行したぞ。」
「あいつまたなんかやったの?」
「シャツ1枚で歩いてたから連れて来た。
寝惚けてふらふらしてたらしい……っとお客さんか?」
「うちの従兄弟の子達の担任なのよ。」
「昭和あぶくと申します逞しい殿方。」
「わたしは重起チェンこと弾痕マンと呼ばれています。
美しいご婦人、またお会いしましょう。」
「ん?何この雰囲気?」
「おそらく今男やもめの長いダンコンマンさんとそこの人が恋に落ちたなの。
証拠になのの恋愛メーターが振り切ってるの。」
「粗チン勃起させて見せびらかすんじゃない!
ってあんたシャツ1枚とは聞いたけどパンツは?」
「パンツなんて女子供の穿く物なの。」
「文明人ならお前も穿け!」
「な……なかなか素晴らしい異界を形成してるわねあざすちゃん。」
「いや~これこの変態独りの仕業なんですけど……」
「ところでダンコンマンさん気に入ったなの?」
「あ……いやそういう訳じゃ……」
「心配せずとも愛の性天使なのがお手伝いいたしますなの。」
「文字くんなんとかして!」
壁のどんでん返しが作動し文字とテケリリ、廃油が現れる。
「どうせいと?」
「取り敢えずなのちゃんを懲罰房へ。」
「合点だ!廃油!」
「拘束終了!テケリリ、棒ちょうだい?」
「どうぞ。」
「行くぞ!それ!」
「わっせ!わっせ!わっせ!……」
「変態は去った……」
「それ以前にあの三人何処から入ってきたのよ?」
壁を叩いて調べている昭和なのだがどんでん返しの切れ目すら発見できないでいる。
「あいつらも特別と言うか宇宙神話生物と言うか……そのうち空間渡ってくれると思うんですが。」
“「「「できるか!」」」”
「うわ?」
「どうしたの?」
「精神感応で三人からできるかって言われたんですよ。」
「その辺の報告は?」
「してますよ?
文字くんはチャイルドセブンの文岡京字ですしテケリリちゃんと廃油ちゃんは去年夏祭で襲ってきたショゴスですし南極実験室“轟沈”は地球防衛艦轟沈としてセラエノから持ってきたみたいですよ。」
「何それ?全然超能力研究室に上がって無いわよ?」
「文字くんがショゴスの人権認めろって上層部と喧嘩したのは?」
「それは聞いたわね。
宇宙戦艦で壊して回っても良いんだぞって狂人が居たとか……
まさか?」
「彼は現在宇宙戦艦を複数所持し150の神話生命体と101体の美少女アンドロイドに傅かれる邪神の代理人、実質地球の王よ。
本人自覚無くて遊び回ってるけど。
あと宇宙研究棟に白い石棺型宇宙戦艦置いて有るってのは?」
「え?冗談じゃなかったのそれ?」
「それも文字くんが拿捕して来たのを防衛軍に1台提供させたのよ。
ふざけてるけど地球の宙賊王でありたぶん最強の超能力戦士でもあるわよ?
先輩、超能力研究室も一口乗らない?」
「私の一存で?」
「仲良くしとけば悪いようにはならないわよ。
そういえばさっきのダンコンマンなんかMI6のナインカ姉妹と月面探検してきてるわよ?」
「あざすちゃん、変なSF小説か漫画読んだ?
あるいは映画のムーンレイカーとか。」
「先輩、みいめとつぐつはパラサイコゲージ凄かったでしょう?」
「……真実なのね……」
「で、あの子達でサイキック少年サポーター部隊作ろうかと……」
「少年探偵団のノリね?でも危険過ぎない?」
「顧問に文字くんとショゴス2人付けるわよ?」
「部活として私を顧問にしなさい、学校休んで活動が必要になるかも知れないから。」
「やっぱり先輩話が早いわ。」
「ところで転校手続きに来たのってあなたの妹さん?」
「あ~、あれあたしの母親。」
昭和の思考回路は停止した。
オチにまざすさんを使ってしまいました。
ダンコンマンと昭和先生をくっつけたら面白いかなと思ったんですがこれ深夜に思い付いたんで……
ヤバい、半分以上ネタが18禁だ
結局学校の話はできなかったし……
さて次回は 4年2組の真実
第124話 超能力学級 お楽しみに




