第118話 月は無慈悲な夜の戦場
「発信機切ッタッスヨ。
コレデ敏腕スパイ4人ハ追ワレル立場二ナッタッス。」
「ぼくスパイじゃないよ?」
「俺も違うと思う。」
「あ~、文字くんに言いたい事はひとまず置いといて……
嬢ちゃん攫われた女科学者ポジションじゃねぇのか?」
「むーんれいかーノ再来ッスヨ。
燃エマスネ!」
「ナインの爺さん苦労したんだろうな……」
「あれ?ナインカさん007の孫娘なんですか?」
「え?君ら親父さんも知ってるだろう?
ロイドと奥さんのナイトとレブンの下のアーニャ、あの家族フィクション入ってるけど実在するぞ。
特にロイヤルミッドナイトのナイトクロウとMI6の008ロイドの大恋愛は凄かったんだ。」
「逃走中に月面探険車上での会話ですかこれ?」
「ねぇご主人、ぼくの目が確かならなのちゃんのちんちんがいっぱい生えてるんだけど……」
「廃油……どうやら2人共ノイローゼらしい。」
「いやオレにも見えてるぜ?」
「エ?シメジダヨネあれ。」
「残念ながらイスの科学力の暴走で外れてたなのちゃんのちんちんなんだよアレ……」
「ヨシ、踏ミ潰ソウ!」
「「やめてさしあげてくれ!」」
「分離合体は去年秋のポイントカード騒動の時にできてたよね?(番外編 失われたなののサオと秋の読書ポイントセール祭参照)」
「さっきは外れてなかったしくっつけたはずなんだけどな……」
「ナノチャン……変態カト思ッテタラ妖怪ダッタッスカ。」
「いや普通は外れねぇよ?」
「妖怪チンコ飛バシッス。
アレさんぷるトシテ1ツ採ッテ欲シイッス。」
「不真寺ちゃん、マジックハンドで採ろうか?」
「いや力場銃で採るよ……ってこれプラスチック製じゃないか!」
「!
棄てろ文字くん!」
手放したなのちんレプリカは爆発した。
「ベトコン辺りが使った土産爆弾の亜種だ。
興味を引いて近付いた戦士を爆死させる。」
「よかった……踏み潰さなくて。」
「こら廃油、踏み潰すつもりだったのか?」
「オジサン!一際大キイノガ有ルッス。」
「あれえびちゃんの凶器だな。
漁協の風呂で見たから知ってる。」
「……廃油ちゃん……みんなのちんちんの大きさ把握してるのかい?」
「なのえびコンビだけだよ?
あと書店ちゃんのアタッチメントちんちんの大きs……」
チュン!光球がバギーのコックピットを掠める。
「ATCでサンバ衣装のコブラが追ってきた?」
「ダンコンマンさん、あれ書店ちゃんです。」
「アタイ二任セルッス!ぱららいずらいあっとがんガココニ……」
「不真寺ちゃんこうなるように誘導しただろ?」
「オジサンノ言葉ガ解ラナイッスヨ。」
不真寺の赤い大きな瞳は思いっきり泳いでいた。
「まぁマッドサイエンティストの嬢ちゃんは後で処刑するとして……」
「何デッスカ?」
「ふっふっふ……オレ達の平和の為に死ね。」
「次回装甲騎兵ボトムズペールゼンf……」
「廃油がオタックナンバーワンに……」
「絶対オジサンノ所為ッス。」
「それより書店ちゃんこっちから下手に攻撃すると地雷原に落ちそうだからなぁ……」
「力場銃デ護ルナリ支エルナリデキナイッスカ?」
その辺りのコピーなのちんを力場でまとめてATCの下に持って行って破裂させ、飛ばされて来た書店を再度形成した力場でキャッチする。
「自分デ言ッタ事ナガラ何デ出来ルンッスカ?」
「知るか!」
「フォースを感じるのだご主人!」
「やかまし!
って書店ちゃんなんで攻撃してきたの?」
『呪いのアタッチメントの話が聞こえマシタ。』
「発信機切ったって……」
「通信機切ッタラ話出来ナクナルッスヨ?」
「つまりこっちの会話は向こうで聞こえてたって訳か。」
「ダンコンマンさん、あざす少佐の夜のオモチャを使って来たって事はかなり向こうも焦ってるはずです。」
「勝手ニ人ノ夜ノおもちゃ二スルナ!」
「アザトース……器具はいかんぞ非生産的な……」
「使ッテナイワイ!」
「廃油、岩陰に入れ。明るさの差を武器にする。」
“テケリリ、元気か?”
“モジ最近普通にテレパシー使いこなしてるね。”
“ここでお前が切り札になる。
ナインカとレブンどうしてる?”
“ポコ……アストロ勃起で待機中だよ。”
“アストロ勃起発進、迎えに来てくれ。”
“うん!月面面白かった?”
“今度また一緒に来よう。
そこにえびちゃん居るかな?”
“えびちゃん出て行ってなのちゃんと男根さんがすとろんがと話してた。”
“OK、えびちゃん救出してから合流する。”
「さて……ちょっとえびちん採ってくる。」
「罠の可能性高いぜ?」
「でも本物だったから更年期海賊も攻撃できなかったと思うんだ。
実際書店ちゃんが半裸で襲ってきたのは地雷原(なのちん畑)終わり頃だし。」
「武器がねぇのが痛いな。」
「大丈夫ですよ、行ってきます。」
ちょろちょろと出て来た文字を光線銃で撃とうとしているのだがショゴス進化の恩恵でスピードアップを受けている文字には当たらない。
「ア~!ごきぶりカアンタハ!」
「ダースベイダーが素早いとそう見えるだろうな。」
「アレオジサン踊ッテナイスカ?」
「うん……あれスリラーのステップだね。」
「えびちゃん!居るか?」
「ムムム~!ムムムンムムム~!」
「まぁ亀甲縛りで転がされて……」
「ムム!ムムム~!」
「舌噛むな?」
えびを抱えて走る文字、重力が1/6の月面ならではの救出劇であった。
と、テケリリ操縦のアストロ勃起も合流し……
「みんなアストロ勃起に飛び込め!後は脱出だけだ!」
「いやよくちんちん地雷破裂しなかったな?」
「安全装置入レテタッスヨ。コレ解除スルト……」
ドゴン!
「コレゾ漫画カラひんとヲ得テ作ッタ自爆遅延装置
……設計ヨリカナリ大キイ爆発ッスネ……」
「冗談じゃねぇ!怪我するわあんなもん!」
「アザスサン……本気デ殺ス気ダッタナノ?」
「イクラナンデモ本気デ怪我サセル気ナイワ!
文字クン、エビチャン、大丈夫?」
「文字は死んだ、地球人は宇宙への特急切符を破り棄てた。
そうカンパニーとサーカスと防衛軍に通信入れてもらえませんか?
ダンコンマンさん、ナインカさん、すいませんが宇宙遊泳はまた次です。
えびちゃんまで消そうとした連中に尻尾振る趣味は有りません。」
はい、文字がとうとう本気で怒りました。
実際文字がその気になれば独立戦争どころか邪神戦争でも起こせる交遊関係築いてるので落とし所をどう持って行くか頭痛いです。
念のためなのちんは8センチ、えびちんは27センチの設定で書いております。
さて次回は 犯人は誰だ?
第119話 追い詰めろ お楽しみに