表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やまぐちブックストアダイアリー  作者: 着ぐるみ人形あき
120/137

第116話 アザストリップ

 「オジサン、サスガニアネゴに怒ラレルト思ウッスヨ?」

「うん、バレたら怒られるだろうね。

でも俺達は既にある程度本気で怒ってるからね?」

「ハァ~……アタイ知ラナイッスカラネ?

透過眼鏡ハないんかサンゴ姉妹ハ要ラナインスネ?

更二衣服ないざーヲ廃油チャンノ銃二仕込ンデ……完成ッス。」

「不真寺の嬢ちゃん、これ何の意味が有って開発されたんだ?」

「智泉郷ノまいこにっだーハナノチャン趣味ガ多カッタンスヨ、デ、着衣ノママデストリーキング趣味ヲ解消デキルヨウニト……」

「もしかしてマイコニッダーの滅亡は正しいのかもしれない。」

「オジサントだんこんまんサンハアネゴ二ばれナイヨウニ、成功ヲ祈ルッス。

ンジャあたいハコノ辺デ……」


不真寺の背中に一発撃つテケリリ。


「不真寺ちゃんごめんなさい、あなたを撃たないとあなたが疑われるの。」

「不真寺ちゃん撃たないと扉開かなかったような?」


「ハッハッハ!ヨク来タナあすとろ勃起ノ諸君!」

「アザトース……それはいいが何故特撮の女幹部みたいな生物っぽいビキニ着てるんだ?」

「多分趣味です。

あれデンジマンのへドリアン女王を更に色っぽく仕上げた物でしょう。」

「誰ガ曽我町子ダコラ!」

「宇宙海賊ごっこやる女上司に慈悲は無い。

廃油、撃ってやりなさい。」

「ご主人、効きません!」

「ハッハッハ!廃油チャンハ射撃訓練ガ必要ナ様ダナ!」


実は当たっているし効いている。

ただ廃油があざすを剥くのに一生懸命になっているのであるが……


「あ~!アザトース何乳首に貼ってんだ?」


それは胸の半分程をカバーする大輪の菊のニップレスであったが……


「そうだぞ!バンドエイド貼るなんて反則だ!」

“ダンコンマンさん、バレますよ!”


しかしあざすは何かに気付いた。


「無知村チャン、コッチ来テ?」

「ハァ~イ。」

「何で全員マジックボイス吸ってんだよ?

臨場感無くなるわ!」

「だーすべいだーノこすぷれシテル奴二言ワレタクナイワ!」

「テケリリ、スナイプショット!」

「むっちーを?」

「紅の年増団首領あざす令子を。」

「待テアンタラ何言ッタ?」

「宇宙海賊紅の年増団ってなのちゃんが言ってたよ。」

「紅ノ美魔女団ダッテ言ッテオイタノニアイツハ……」

「あまり違わねぇと思うが?」

「情報絞ルゾコノ野郎!」

「防衛軍にその姿見てもらいたいのか?」

「アハハッ 無知村チャンガ楯ニナッテクレルワ。」

“テケリリ、あざす少佐(さん)のむっちーで隠れて無い場所撃って。”


ピュピュン!ピュン!


「ふっ……ゲームと射的で鍛えたテケリリの腕を甘くみるなよ。」

「アンタハ何ヲ言ッテルノヨ。」

「さてこちらに先程なのちゃんの男根を弄り回した力場銃があります。」

「マサカ触ル気ジャナイワヨネ?」

「ほ~らあざすさんあ~んして?」


力場で固めた空気で触るのだから別に何がどうという事はないのだがわざとあざすの嫌がる言い方をしている。

一方廃油はあざすの尻を重点的に衣服ナイザーで撃っていた。


「意外と廃油ちゃんエッチなんだな。」

「それで今回はどんな理由ですか少佐ぁ~?」

「ハ……話スカラナノチン近付けナイデェ~。」

「お姉ちゃん、おじさんたち何してるの?」

「手袋して汚い物触るとするでしょ?

その後手を洗って新しい手袋で顔触ろうとしてる状態なのよ。」

「なのちんの温かさを感じてみましょうねぇ~?」

「ジョ……上層部ガMI6トCIAトツルンデアンタカラ船取リ上ゲヨウトシテンノヨ!」

「そんな……仲良く死ぬ思いしながら宇宙に放り出されたんだぜ?」

「と言うかMI6(サーカス)CIA(カンパニー)も我々を見捨てたって事よね?」

「あのハゲ覚えてろ~!」

「レブンちゃん、ハゲとか言っちゃダメだよ?

ずる剥けとかスダレとか相手に応じて罵倒しなきゃ。」

「廃油は何を言ってるのか……」

「文字クンガ教エタンデショ!」

「ちゃうわい!

さてダンコンマンさん、ナインカさん、どうします?

組織に復讐するなら手伝いますよ。」

「邪神戦争の始まりじゃ……痛っ!」

廃油(あんた)がやる気になってどうする?」

「いちいちハンマー使うな!」

「今宵のゲンノウは血に飢えておる。」

「ア……ソノ前ニラスボス倒シテネ?」

「あ~もう!誰だよラスボス!」

『はい、ラスボスの山口書店デス。』

「書店ちゃん声変わらないんだ?」

『元々の声をサンプリングして機械的ニ出してますノデ。』

「誰巻き込んでるんですか!」

「イヤ元々書店チャンハ頼ミタイ事ガアルラシイノヨ。」

「だからってサンバ衣装着せるな!」

『ワタシが勝ったラ一つ要求に応じテいただきマス。』


書店の右手が輝きバスターキャノンが転送されてくる。

微動だにせず口を開く文字。


「その要求は?」

『飛行船型宇宙船を1台作ってくだサイ。』


床に突っ伏す文字、テケリリ、廃油。


『あれ?どうしマシタ?』

「いや、3番艦をそのデザインの200メートル級宇宙艦にするつもりで既に先生に頼んでるんだけど?

って言うかテケリリもウボ=サスラ様もそれ言ったんだけど?」

「で、気球体部分に『あなたの街のやまぐち書店』って発光するように……」

『テケリリちゃん、マーベラスでス!』

「良かった良かった。」

「待ッタ!3番艦トカアタシ聞イテ無イワヨ?」

「言ってないからねぇ。

現場の判断って奴です。」

「石棺型ハドウスンノヨ?」

「元々地球に無い形なんで素材として第二の人生を歩む事になります。

で、CIA(カンパニー)MI6(サーカス)に喧嘩売りに行くのはアルカディア(パレンケ)完成後になります。」

「アザトース……彼を敵に回した時点で防衛軍もカンパニーもサーカスも負けじゃないか?」

「さて、終わったし月面探検に行きましょうか?

まずアポロ11号のイーグルでも持って帰ってカンパニーに嫌がらせを……」

「外交問題起コソウトスンナ!」

はい、書店ちゃんのサンバ衣装はあざすさんの計画でございます。

更に宇宙海賊なら片手に銃が必要と乗せられたんですね。

本来なら間蔵島で直接廃材に言う予定でした。

さて次回は 無知村驚異のメカニズム

第117話 月面基地 お楽しみに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ